ねこじゃらし

いきもの・いけ花・園芸・額装・食べ歩き・お散歩・・・趣味の記録 

081004 調整池の△イ

2008-10-05 22:05:26 | 植物・園芸・農業・庭園・公園など


犬の散歩で調整池へいった。水辺の草にトンボがとまってた。ピントが難しくてもたもた、ズリズリ(犬にひっぱられる)していて、ふとみたら、角張った茎はサンカクイ



花が咲いている。



ちぎってみた。三角だ。スポンジみたい。△だからサンカクイ。
080926のいけ花の花材にフトイがあったが、フトイは断面が○。



向こうに見える島には、よく、バンのつがい(番)がいる。出てきてハスの葉の上を軽々と歩いていたりするのだけれど、今日は見えない。

サンカクイは水辺を楽しくする、池によく合う和の感じの植物だな・・・と思う。

サンカクイ Schoenoplectus triqueter (L.) Palla
分類:単子葉植物綱 カヤツリグサ科 ホタルイ属
花期:7~10月
分布:暖帯、温帯:日本全土、欧亜大陸全般
特徴:湿地に生える。多年草で細長い地下走出枝を引く。桿は走出枝の各節からおおむね単生。三角形。高さ50~120cm。巾5~9mm。

欧亜大陸という言い方があるのか。意外と分布の広い植物だった。種名のtri~というのは数字の3に関係ありかな? このところ学名を見るようにしているのだけれども、ラテン語の意味がわかると面白いんだろうな。
昨年、O先生の植物観察会にイギリスから参加の方がおられて、「この植物は何、特徴は何々・・・」という解説に加えて先生が学名をおっしゃると、彼はすぐに理解されて、「同じあるいは近縁の植物がイギリスにもある・・・」などと楽しそうに話がはずんでいた。楽しさを共有できるのは、お二人とも植物が好きで詳しくて学名を知っているからなんだ。それを近くで見ながら、学名ってのは世界共通っていうのが何か実感としてわかったように思えた一日だったの思い出した。

参考 原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ 単子葉類 保育社

081004 マコモ

2008-10-05 22:04:41 | 食べ歩き

合鴨農法家の田んぼからマコモをいただいた。皮を剥いて、炒め物やチャーハンでいただくといいそうだ。

さっそく料理してもらう。初めての食材なので、いろいろお友達や親戚に電話して、調理法を聞いてくれたみたいだけれど、あいにくだれも食べたことがないとのこと。まずはおうどんの具にしていただく。繊維質な感じかと思ったら、意外に柔らかく、甘みがある。

鉄板焼きにしてもらった。バターで焼いてみる。ジューシーで甘くて美味しい。



朝の、お雑煮の具にもマコモ。
だいぶ慣れてきた。



お昼の天ぷら。千切りで。塩味です。これはいけます♪



最後は、輪切りにして酢豚に。




初めての食材で、はじめは調理してくれる人も食べる人たちもおっかなびっくりでしたが、次第になじんで、しめて5品、油と相性がいい食材みたいだ。ご馳走様でした。


マコモ 
Zizania latifolia (Griseb.)O.Stapf 
分類:単子葉植物綱 イネ科 マコモ属
花期:8~10月
分布:温帯、亜熱帯:日本・中国・インドシナ・東シベリア
特徴:大型の沼生多年草、群をなす。地下茎は長く横にはう。葉は40~90cm。稈(かん)は高さ1~2m。新芽(若い桿)に菌類(黒穂菌Ustilago esculenta )がついて肥大したものを食用とする。北米のZizania aquatica L. は果実を食べる。

イネ科なのに、果実と言うのは変な気もするが、イネの玄米やトウモロコシの1粒は子房壁(果皮)と中の胚珠の珠皮(種皮)が密着してできた果実で、特に穎果(えいか)という。カキの実のように果皮(もと子房壁)の外側(外果皮)をむいて、内果皮の内側の種子(もと胚珠)は食べず、中果皮(ジューシーなほんのりと甘い果肉)をいただく見なれた果実とは、基本構造は同じだけれどずいぶんちがっている。
イネ科植物のうち、穎果を食用とするものを禾穀(かこく)類といい、トウモロコシ・イネ・コムギ・オオムギ・ソルガム(モロコシ)がその代表。マコモもアメリカでは禾穀類(cereals・シリアル)だったというわけだ。
稈とはイネ科植物の茎のこと。


参考 1)原色日本植物図鑑草本編Ⅲ単子葉類 保育社 第88図版644.343頁
   2)ウィキペディア フリー百科事典 マコモ


081004 ハナミズキ

2008-10-05 05:58:45 | 植物・園芸・農業・庭園・公園など
犬の散歩に行った。小学校のグラウンドの植栽。ハナミズキがもう紅葉している。

 ハナミズキ

ミズキやハナミズキの葉柄をそおっと切って引っ張ると、白い糸が出てくる。
維管束だそうだ。
道管? 師管? 両方? 



紅葉したハナミズキの葉はカサカサしているが、葉の葉脈からも糸を引く。
おもしろくてつい、ぶちぶちと用もないのにたくさんちぎって遊んでしまう。




ハナミズキ(アメリカヤマボウシ)
Cornus florida  
分類:ミズキ科 ミズキ属
花期:4月
エピソード:1912年、東京市長がワシントンD.C.にサクラを寄贈した返礼として1915年に渡来した。
特徴:北米東部原産。落葉高木。樹高5~8m。庭木、公園樹、街路樹としてよく植えられる。
樹冠全体を被うように花が咲く。花びらに見えるのは総苞片(そうほうへん)で、本種はその先端がくぼむが、日本のヤマボウシはとがる。原種の白花のほか、園芸種で紅色を帯びるものなどがある。弧を描くように長く延びる葉脈はミズキの仲間の特徴。ヤマボウシより葉がやや大きくて色もやや明るく、裏面全体に細かい毛が生えて白っぽい。樹皮がカキノキに似ている。

果実

参考 1)林将之 2004年 小学館のフィールドガイドシリーズ22 葉で見分ける樹木 p.122
    2)樹と仲よしになるためのカラーガイド 樹の本 財)サンワみどり基金 1980年
    3)フリー百科事典 ウィキペディア 「ハナミズキ」