ねこじゃらし

いきもの・いけ花・園芸・額装・食べ歩き・お散歩・・・趣味の記録 

081015 柿

2008-10-16 06:55:39 | 植物・園芸・農業・庭園・公園など
窓から外を見てたら柿が色づいてきたのに気がついた。



休み時間に抜け出して2人で写真を撮っていたら、果樹のSさんが造園のYさんと一緒にやってきて解説してくれた。

まず、柿は枝の先端ではなく、葉腋に実をつけます。 
ふむふむ確かに・・・



新梢10枝に6果、つまり、これだけの葉が光合成してこれだけの柿を養うってわけだね。  
(ふむふむなるほど・・・)

もったいながって整理しないといい実はならないし、余裕のあるうちなら10に5、この隣の枝なんてうまく摘花・摘果できてるってわけだね。 
(なるほどなるほど・・・)

本来、農家は渋柿を植えて(干し柿ですか?)、いや、渋を利用してたらしいね
(そうなんだぁ・・・そういえば、お酒を絞る袋も柿渋で染めた布を使いますよね・・・(つい話題が日本酒方面へ・・・))


そういえば、この時期ニュースでジャンボかぼちゃの品評会の様子なんかが報道されるけど、あの巨大なカボチャは なが~~~いつる全体で1つの実をそだてるんだそうで、全部の葉で光合成して稼いだ栄養をすべて1つの実につぎ込むんですね。なんか、今の柿の話、よくわかった気がします。

スーパーマーケットやデパートや果物屋さんの店頭で、1袋いくらで買ってくるだけ、木からもいだことも無いから、柿とか梨とかどうやってなっているのか、どうやって育つのか、どうやって育てておられるのか、ちっとも知らなかった。

柿の圃場の横の、栗の圃場では、収穫後の栗のイガがうずたかく積んでありました。秋だな・・・




(成績の良くなかった)果樹のノートを読み返してみると、リンゴは1果を養う葉を50~60枚に、ナシは1果35枚、西洋梨は35枚とある。
実際は葉の数を数えるわけではなく、すこし余裕を持って摘花し、さらに摘果する。芽が花芽か葉芽か混合か?、花芽の分化率は?など、それぞれ考えられている。
リンゴの場合、頂生花芽で混合花芽。1芽から15枚の葉が出て、先端とその下に数個の花芽がつくとして、3~4頂芽に1果になるよう、摘花し(かなり落とすことになるようだ)、さらに摘果するそうだ。日本はこの摘花・摘果を徹底しておこなうので、世界的に見ても品質の良い果物ができるのだそうだ。といっても、春先の樹の様子を見てないから実感としてはよくわからないや・・・。

柿の甘さが和菓子の甘さの手本だと聞いたことがある。
料理の味付けに使われているのが柿だと気づいた幼いチャングムが褒められるシーンがあったっけ。

今日は食後に柿を2個もいただきました。1個は熟してかなり柔らか、2つに切ってスプーンですくう。
今年の枝2本分の葉達がせっせと育ててくれた結果の1個の柿。
甘~~~~い。
ご馳走様でした