大七 純米生もと
福島県 二本松市 大七酒造
原材料名:米、米麹
アルコール分:15°
原料米:
精米歩合:69% 扁平精米
日本酒度:
酸度:
奥深いコクのある中辛口
製造年月:08.9A
購入:SI 1,290
評点 1.7
1優 すばらしいお酒 何度でもいただきたい
2良 おいしいお酒 御馳走様でした
3可 ちょっと苦手なお酒 残念ですが私には合いませんでした
熟度 2
1若い(熟成不足) 2飲み頃 3過熟(老ねている)
備考
口の中、舌先がピリリとする。香りは目立たない。複雑な味がする。
「約一年間しっかりと熟成した力強いなめらかさ、お燗で心躍る味わい深さ」という説明がある。燗にしてみる。さらにいろいろな味がしてきた。
15°だけど、強いお酒という感じがする。わたしがもっとお酒に強ければ、お料理→お酒→お料理→お酒・・・と楽しみたいお酒になると思う。けれど、今はちょっと手ごわい。
これまでの受賞暦をみると、香や味がとてもしっかりとして絶賛!!・・・なお酒なのだけれども、十分にそれを理解できない(とくに香り)自分が残念だ。
餃子・春巻き・お赤飯
生もと造り
「もろみ」を仕込む前段階として「もと」と呼ばれる酒母で酵母を純粋培養する。タンク上部を開けているので、野生酵母や雑菌が入る。生もとつくりは常に腐造の危険をともなう。天然の乳酸菌が発酵するのを待ち、その酸で雑菌の増殖を防ぐのが生もと系の酒造りで、「生もと」と「山廃もと」がある。最後は乳酸菌自らも死滅する。生き残った強健な酵母だけで発酵させる。この酵母は途中で死滅して余計なアミノ酸を出すことも少なく、最後までしっかりと味を切りきる。(←味を切るってどういうことだろう?)できたお酒は肌理(きめ)細かくすっきりと軽快で、大古酒になっても腰が崩れない力強さを持ち、まったりとした吟味のある酒になる。
山廃とは生もと造りのなかの山卸という行程を省略した(だけではないそうだが、簡単に言うとそういう)造り方。明治末頃に大蔵省醸造試験所で「山卸廃止もと」が開発されると自然と山卸はおこなわれなくなった。
参考/引用:上原浩 2002 純米酒を極める 光文社新書078 p.113
尾瀬あきら 2001 知識ゼロからの日本酒入門 幻冬舎 p.70
この部分を読むと、寒い夜一晩中 山卸(もと摺り)作業をされた杜氏さんや蔵人さんたちのご苦労、アルコール発酵に至るまでのさまざまな菌のせめぎあい、それらがうわ~~っとせまってくる
日本酒造りって複雑。何度か読んでみたけれどにわかには理解できない。
う~~~ん、すごいお酒なんだ。「生もと」!!
大七酒造
1752年(宝暦二年)の創業以来、日本酒の最も正統且つ伝統的な醸造法である「生もと造り」一筋。大七の生もと純米大吟醸酒「妙花闌曲グランド・キュヴェ」が2008年北海道洞爺湖サミットにおいて、首脳夫人晩餐会の乾杯酒となった。
参考/引用:大七酒造 HP