詩絵里(★シェリー★)の星の囁き達

尾崎詩絵里(★シェリー★)の自作恋愛小説及びポエム、写真専用部屋です。掲載文の引用、転載は固くお断りいたします。

小説「時空恋話~JIKUU-RENWA~No.9

2011年03月01日 | 小説「時空恋話」
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第九章 遊園地

 それから紗枝と宏幸、理奈と理奈の彼氏、修吾と一緒に4人でちょくちょく遊びに行くようになった。
 本日4人が向かうのはファンタジー愛ランドという遊園地だ。

 「ごめん、ごめん待った?」
真っ白なワンピースに大きなつばの帽子をかぶった紗枝が、息を切らせながら走ってきた。

「大丈夫だよ・・・それより何それ?」
宏幸と理奈と理奈の彼氏の修吾は、紗枝の大きなバスケットを指差した。

「これ・・・ランチ!!きちんと4人分あるよ・・・」

「紗枝・・・言ってよ・・・そういうことは・・って言っても私料理苦手だから紗枝・・ありがとう・・」
理奈が思わず紗枝にウィンクをした

紗枝「うん・・・この間宏幸さんと食事をしたとき、手料理ってこのごろ全然食べる機会がないって言っていたから・・・・」

「じ~ん・・・それは感動だよ・・・紗枝さんありがとう」
というなり宏幸は紗枝の小さな両手を自分の両手で握り締めた・・・・

いきなりの宏幸の行動に紗枝は耳まで真っ赤になった。

「あ・・味は保証しないけどね・・・」

「宏幸君は紗枝ちゃんが作ったものなら何でも感動しそうだよね・・」
と修吾が横からちゃちゃを入れた。

「もぅ!!修吾さんたら」
修吾の言葉に思わず宏幸まで赤くなりうつむいた。

(どうしたんだろう・・私赤くなるなんて・・落ち着け・・落ち着け・・宏幸さんはただの友達・・理奈と修吾さんの関係とは違うんだから)

「とりあえず、バスケットはコインロッカーに預けて、ジェットコースター乗ろうよ・・・・」

「OKOK・・・・行こうぜ!!」
そういうと理奈と修吾は、ランド内の地図を片手に歩き出した。

「ちょっと待ってよ~」
慌てて、宏幸と紗枝は、前の二人を追いかけた。

四人は午前中乗れるだけのジェットコースターを乗りまくり楽しんだ・・

理奈と修吾はつきあっているので、自然に紗枝と宏幸は隣同士で乗る機会が多かった。

そしてお昼時・・・

「じゃじゃーんこれが本日のお弁当です」
「感激・・・・こんなすごいお弁当だなんて!紗枝ちゃんすごいよ!!」
宏幸はちょっと興奮した感じで手放しで紗枝のお弁当を誉めた・・
「宏幸さん・・誉めるのは、私のお弁当食べてみてからにして・・・お口に合うか不安だけど」

のりまき、サンドイッチ、卵焼き、ナポリタン、から揚げ、ウィンナー、鮭と梅のおにぎり
いわゆるお弁当らしいおかずがたっくさん詰まったお弁当だった。

「紗枝ちゃん料理上手だね・・・将来いいお嫁さんになるよ」
修吾が、ほっぺにご飯粒をつけながら、うれしそうに言った。

「修吾さんありがとう・・・でも私そんなに簡単にお嫁さんになれないんだ」

「そうなんだよね・・・紗枝は運命の人を待っているんだよね」

「運命の人って」
宏幸は、心の奥がチクリと痛んだような気がした。

「ううん・・・小さい時の夢の話よ・・・」

(ううん・・・・あれは夢なんかじゃない現実だ・・・なぜあんなことが起こったのか私にもわからないけど、あれは現実だった。今考えても考えれば考えるほどわからない不可解な現実・・・)

~つづき~
第十章「宏幸の日記」
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失恋ポエム~3行詩 5行詩~

2011年03月01日 | 3行詩・4行詩・5行詩・6行詩・7行詩
失恋ポエム
~オリジナルポエム~

★3行詩★

【空虚】
失ってみて
初めてわかる
私の中でのあなたの居場所

【旅人】
あなたの笑顔を探しては
雑踏の中をさまよっている
私の心は恋の旅人

【好き】
好きだった
なのになぜ君は
振り向いてくれないの
枕をぬらして
一人寝の夜


★5行詩★

【失恋】


砕ける
カケラ
THE END

【忘れられぬ恋】
もう忘れたよ
友に告げる声が
震えてる
涙声を
さとられぬように