詩絵里(★シェリー★)の星の囁き達

尾崎詩絵里(★シェリー★)の自作恋愛小説及びポエム、写真専用部屋です。掲載文の引用、転載は固くお断りいたします。

小説「時空恋話~JIKUU-RENWA~No.13

2011年03月07日 | 小説「時空恋話」
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第十三章 告白

「私・・・宏幸さんのこと・・・・」
「紗枝さんそれ以上・・・いわないで・・・」
「なんで?私・・・・・」
「・・・・・・」

紗枝はわからなかった。もしかすると宏幸にはほかに彼女がいるのか?
そんないぶかしい表情をしたときに彼はぽつんと言った。

「日記見たならわかると思うけど・・・・ 僕は君に惹かれている・・・でも好きになっちゃいけないんだ
「なんで?私宏幸さんのこと好きだよ・・・・たくさんたっくさん一緒に時を過ごして・・どんどん惹かれていって
運命の人かどうかわからなくても好きなんだよ・・・・・」

紗枝のいうとおりだった物理的な空間、そして時間をたくさん共有してきて紗枝と宏幸はいつしかお互いに惹かれあっていたのだ。

「・・・・・・」
宏幸は深いため息をついた

「僕はここにはいない人間なんだ・・・ここにいちゃいけない人間なんだ」
「どういう意味?わかんないよ・・・・」

宏幸は、大きく息を吸うと、意を決したように言った。

「びっくりしないで聞いて。ほしい僕は未来から来た人間なんだ・・・・」
「・・・・!何を言っているの?彼女がいるの?」
「彼女はいないよ・・・・僕はいわゆるタイムマシーンで未来から来た人間なんだ・・・
僕は任務が終了したら未来に帰らなきゃならないんだ」
「嘘をつくならもっとましな嘘をついて!!」

紗枝は持ってきた花束を宏幸に投げつけると病室を飛び出そうとした。

「待ってくれ!!まず話を聞いてくれ!」
宏幸の必死の形相に紗枝はびっくりして立ち止まった。

「紗枝さん・・・・・僕を信じてくれ・・・・ 命に代えても僕は君に嘘をつかないよ・・・・・・」
「・・・・・そんな話、信じられるわけないでしょう!!信じられないよ!SFじゃないんだよ・・・!
漫画や小説じゃないんだよ・・・・」

冷静を取り戻そうと紗枝は必死だった・・・・
でもしょせん信じられる話ではなかった

「もういい!!宏幸さんは私のことなんてどうも思ってないんだ! だったらそういってふられたほうがよっぽどマシだよ」

ガラ!病室の扉があけられ、看護婦さんが顔をだした。

「沢田さん・・・何を騒いでいるの?他の患者さんに迷惑です静かにしてください」

紗枝は、まっすぎに宏幸のほうをみて言い放った。

「もう帰ります。」
「そうだよね・・急にこんなこといっても誰も信じてくれないよね」

~つづき 第十四章「そして・・・」はこちらから
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