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この小説は、文中に若干の性的描写及び残忍な描写が出てきます。ご了承の上お読みください。
本著書は、作者のオリジナルフィクションであり、登場する人物及び団体名は実在するものと全く関係ありません。
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第十一章「白いエプロン」
「幸成・・・幸成」
コーヒーのいい香りが、俺の鼻腔をくすぐる。
うっすらと目を明けると、白いエプロン姿の瑠璃が、微笑みながら俺の顔を見つめていた。
「大丈夫?ちょっとうなされていたみたい。」
この頃、眠りが浅く、悪夢ばかり見る。
「朝ごはん、作ったから食べて・・・・」
見ると、ダイニングのテーブルの上に、トースト、スクランブルエッグ、サラダと手作りも野菜ジュースが並べられていた。
俺は、頭を激しく振った。
(俺のために朝食まで用意してくれる瑠璃が、よりにもよって雄喜と浮気をしている夢を見るなんて、俺はどうにかしてるよ・・・・)
白いエプロンから見える素足が妙になまめかしい。
「瑠璃・・・・愛しているよ」
俺は、キッチンに立っている瑠璃を後ろから抱きしめ、そっと耳たぶに口付けをした。
瑠璃は、俺のほうを向くと、
「私も、愛しているわ・・・幸成・・・」
というと長い腕を俺の首に巻きつけた。
「早く食べないと、冷めちゃうよ・・・」
というと、瑠璃のほうから、形のいい唇を俺の唇に押し付けてきた。
(あぁ・・・・もう二度とあんな悪夢は見たくない)
~第十二章「黒いチェアー」へつづく~
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コーヒーのいい香りが、俺の鼻腔をくすぐる。
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「大丈夫?ちょっとうなされていたみたい。」
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瑠璃は、俺のほうを向くと、
「私も、愛しているわ・・・幸成・・・」
というと長い腕を俺の首に巻きつけた。
「早く食べないと、冷めちゃうよ・・・」
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