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http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/b1b75acadb8e4a24315a0b4a8f75c1c2
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第六章 燃えあがる気持ち
その夜二人は、みんなに気がつかれないように夜中にこっそりと宿を抜け出し、海辺のホテルで愛を確かめ合った。
「理奈・・・・愛している、愛してる。この世の中の誰よりも君を愛している。君のためならこの命が尽きてもいいほど」
「秀・・・秀・・・・私もとてもとても幸せよ。こんなドキドキした気持ちはじめて・・・」
「理奈・・・・このまま、ずっと二人で幸せな道を歩んでいこう。これから二人で・・・そしていつか結婚しよう。もう僕の人生は、君無しでは考えられない」
「秀、私もあなたを愛している。こんな気持ちはじめて・・・片思いは何度かしたことあるけれども、恋と愛との違いが初めてわかった気がするわ・・・」
口づけをかわし、お互いに抱きあい、そして愛し合った。
第七章 秀と翔
映画の撮影は、若干最後が異なったが無事に撮影は終了した。
翔はあの日から一言も秀とは口をきかなくなり、理奈のことも避けることになった。
秀と理奈は、翔のことは気になったが、それ以上に二人の恋愛のことで胸も心もいっぱいだった。
二人は、一緒に大学へ行き、一緒にとれる授業は一緒に受講し、お昼は理奈がお弁当をつくり、二人で、学校内の芝生の丘で食べていた。
後でわかったことだが、礼と佳織は実は付き合っていた。ただ、サークル内では、それを隠すために礼はわざと理奈に気があるそぶりをしていただけだった。
「でもひどいよな。礼先輩も。俺なんか真剣に礼先輩もライバルだと思っていたのに」
「それより私なんか、本気にして告ってたら、マジ馬鹿みたいだったよ・・・・」
「まあ・・・泰造と真美子もくっついたみたいだし、これで礼先輩も佳織先輩も堂々とつきあえるんじゃないか?」
そう・・・あの日から翔は、サークルにも出ることなく、実質的には名前だけ残した幽霊部員のようなものだった。
「今度の映画は、現代版ロミジュリだって?」
「ああ・・ロミオ役が礼先輩で、ジュリエット役が佳織先輩だって。」
「美男美女でお似合いだね・・・・」
「俺はあんなに愛しあえても、互いに死ぬような悲劇的な恋愛はしたくないよ。」
「それは私も一緒よ」
「愛しているよ。理奈」
「私も愛している・・・秀」
理奈は、秀に夢中だった、でも心のどこかにずっとやはり翔のことがひっかかっていた。(あの時、先に告白したのが秀じゃなくて翔だったら、私はどうしたんだろうか・・・
私はきっと二人とも好きだったんだ)
~つづく~
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第六章 燃えあがる気持ち
その夜二人は、みんなに気がつかれないように夜中にこっそりと宿を抜け出し、海辺のホテルで愛を確かめ合った。
「理奈・・・・愛している、愛してる。この世の中の誰よりも君を愛している。君のためならこの命が尽きてもいいほど」
「秀・・・秀・・・・私もとてもとても幸せよ。こんなドキドキした気持ちはじめて・・・」
「理奈・・・・このまま、ずっと二人で幸せな道を歩んでいこう。これから二人で・・・そしていつか結婚しよう。もう僕の人生は、君無しでは考えられない」
「秀、私もあなたを愛している。こんな気持ちはじめて・・・片思いは何度かしたことあるけれども、恋と愛との違いが初めてわかった気がするわ・・・」
口づけをかわし、お互いに抱きあい、そして愛し合った。
第七章 秀と翔
映画の撮影は、若干最後が異なったが無事に撮影は終了した。
翔はあの日から一言も秀とは口をきかなくなり、理奈のことも避けることになった。
秀と理奈は、翔のことは気になったが、それ以上に二人の恋愛のことで胸も心もいっぱいだった。
二人は、一緒に大学へ行き、一緒にとれる授業は一緒に受講し、お昼は理奈がお弁当をつくり、二人で、学校内の芝生の丘で食べていた。
後でわかったことだが、礼と佳織は実は付き合っていた。ただ、サークル内では、それを隠すために礼はわざと理奈に気があるそぶりをしていただけだった。
「でもひどいよな。礼先輩も。俺なんか真剣に礼先輩もライバルだと思っていたのに」
「それより私なんか、本気にして告ってたら、マジ馬鹿みたいだったよ・・・・」
「まあ・・・泰造と真美子もくっついたみたいだし、これで礼先輩も佳織先輩も堂々とつきあえるんじゃないか?」
そう・・・あの日から翔は、サークルにも出ることなく、実質的には名前だけ残した幽霊部員のようなものだった。
「今度の映画は、現代版ロミジュリだって?」
「ああ・・ロミオ役が礼先輩で、ジュリエット役が佳織先輩だって。」
「美男美女でお似合いだね・・・・」
「俺はあんなに愛しあえても、互いに死ぬような悲劇的な恋愛はしたくないよ。」
「それは私も一緒よ」
「愛しているよ。理奈」
「私も愛している・・・秀」
理奈は、秀に夢中だった、でも心のどこかにずっとやはり翔のことがひっかかっていた。(あの時、先に告白したのが秀じゃなくて翔だったら、私はどうしたんだろうか・・・
私はきっと二人とも好きだったんだ)
~つづく~