恋愛小説「途中下車」は、作者が初めて掲載する、大人の恋愛を描いた小説であり、
文中に一部今までの小説とは違った、男女の恋愛描写が描かれている部分がございますので、ご了承の上お読みください。
また、この物語に関しては、長編小説初挑戦で現在作成途中のため、不定期に掲載される場合があります。
当小説は、作者のオリジナルフィクション物語であり、登場する人物、団体名は実在するものとは全く関係ありません。
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第二部 第十七章「砕けたグラス」~NO.56~
眠っている女
それも処女の女を抱くのは始めての経験だった。
俺が、松井の中に自分自身を埋めたときには、すでに汗だくになっていた。
「う・・・・あ・・・・」
松井の顔が、痛みのためにゆがむ。
(かわいそうだ)
と一瞬思ったが、俺は、そのままゆっくり動き始めた。
松井が、痛みでゆがんだ表情のまま、ゆっくり目を開けようとした。
まだ、薬が効いているであろう状態のまま、少しずつ俺の下から逃れようとする。
本能だろうか・・・・
「い・・・・いや・・・・」
松井の声が次第にはっきりしてくる。
俺は、松井の上におおいかぶさったまま、その唇をKISSでふさいだ。
これ以上声をだされては計画が台無しになるから、俺は、口に含んだ、液体に溶かした
睡眠薬を松井の口に流し込んだ。
ガチャン
グラスが床に落ちて割れる音が響いた。
(やっと来たか・・・・・)
ベッドルームの入り口を振り向くと、そこには、呆然と立ち尽くす松岡の姿があった。
表情は暗くてわからないが、きっと青ざめているだろう。
(これで社長の椅子が俺のものだ)
俺は、松岡のほうを向いてニヤリと笑うと再び松井の上で動き始めた。
**第三部へ続く**
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眠っている女
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表情は暗くてわからないが、きっと青ざめているだろう。
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