さて、第一場の続き。
先生の遺言通りの無宗教で簡素な葬式をしようとする照光も、実はもっときちんとした葬儀で送りたかったんですな。
で、実は澄江や光彦・孝男の反対には、内心ホッとした所はあったんですよ。
まあ、最低の抵抗はしたし、いいかということで澄江の言う通り生花を足して豪華にすることにしたんですな。
で、なにしろ町から車で一時間半も掛かる僻地ですから、とれだけの客が来るか分からない訳ですよ。
とにかく卒業生ではっきりわかっているのが3人という体たらく。
でもホタムイ校の最後の卒業生である孝男は懐かしい人の名を聞いただけで興奮状態。
やがて澄江と光彦が飾り付けの変更をカタログで決めようとホールに行くんですな。
光彦も先生の葬儀用の遺言書を見た時に、光彦も他の参列者の手前このままでは先生が恥を掻く事にと感じ、必ず文句が出るとふんで会社に追加の用意はしていたっていうんだから、なかなか気が利いたもんだ。
ホッとして成り行きを窺っている照光に孝男は先生の遺言を見せてくれと頼むが、勉強嫌い先生に手を焼かした孝男は漢字が多くて読めないと来たもんだ。
で、照光に読んで貰う事にした。
遺言の中身は、孝男の想像とは違っていたんですな。
外からじゃ人間の本当の心は見えないもんですな。
先生の遺言の主旨は、僻地教育に情熱を燃やしたあまり、迷惑をかけた家族や関係者に向けての自責の念がかかれてあったんだね、これが。
自分は皆の記憶の中に残りたくない、だから散骨して砂上の楼閣が風化で消えるように自分も消え去りというんだ。
これを聞いちゃ孝男も堪んないよ。
その後の遺言書読んだ澄江おばちゃんも、先生の棺の前でなんでそんなこと言うんだって先生に抗議したもんさ。
「先生、あんたは立派だった。それを知らないのは先生。あんただけだよ」
この言葉はみんなの胸を貫いたさ。そりゃそうだよね。
第一場終わり。
第二場に続く。
先生の遺言通りの無宗教で簡素な葬式をしようとする照光も、実はもっときちんとした葬儀で送りたかったんですな。
で、実は澄江や光彦・孝男の反対には、内心ホッとした所はあったんですよ。
まあ、最低の抵抗はしたし、いいかということで澄江の言う通り生花を足して豪華にすることにしたんですな。
で、なにしろ町から車で一時間半も掛かる僻地ですから、とれだけの客が来るか分からない訳ですよ。
とにかく卒業生ではっきりわかっているのが3人という体たらく。
でもホタムイ校の最後の卒業生である孝男は懐かしい人の名を聞いただけで興奮状態。
やがて澄江と光彦が飾り付けの変更をカタログで決めようとホールに行くんですな。
光彦も先生の葬儀用の遺言書を見た時に、光彦も他の参列者の手前このままでは先生が恥を掻く事にと感じ、必ず文句が出るとふんで会社に追加の用意はしていたっていうんだから、なかなか気が利いたもんだ。
ホッとして成り行きを窺っている照光に孝男は先生の遺言を見せてくれと頼むが、勉強嫌い先生に手を焼かした孝男は漢字が多くて読めないと来たもんだ。
で、照光に読んで貰う事にした。
遺言の中身は、孝男の想像とは違っていたんですな。
外からじゃ人間の本当の心は見えないもんですな。
先生の遺言の主旨は、僻地教育に情熱を燃やしたあまり、迷惑をかけた家族や関係者に向けての自責の念がかかれてあったんだね、これが。
自分は皆の記憶の中に残りたくない、だから散骨して砂上の楼閣が風化で消えるように自分も消え去りというんだ。
これを聞いちゃ孝男も堪んないよ。
その後の遺言書読んだ澄江おばちゃんも、先生の棺の前でなんでそんなこと言うんだって先生に抗議したもんさ。
「先生、あんたは立派だった。それを知らないのは先生。あんただけだよ」
この言葉はみんなの胸を貫いたさ。そりゃそうだよね。
第一場終わり。
第二場に続く。
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