序破急

片足棺桶に突っ込みながら劇団芝居屋を主宰している爺です。
主に芝居、時々暮らしの中の出来事を書きます。

小言幸兵衛その3

2012-02-16 22:20:56 | ブログ

近頃の若い者には腹が立つことが多いね。

先だって外出先から地元の駅に降り立ったんだが、昼間だったので人の往来も多く混雑してた。

その時、若い女の子とすれ違ったんだよ。

まあ、出会いがしらの様になって、オットって感じになったんだよ。

これはお互いっこさ。

体が触れたとかそんな事もなかったんだ。

でもね、こっちも人間長くやってるからさ、礼儀として「失礼」って言ったんだよ。

そうしたら、その返事にびっくりしたよ。

「チェッ!」って憎々しい表情付のそれはそれは力強い舌打ちさ。

舌打ちってのはしても仕方がない状況ってあるよ。

でもね、あの状況はそうじゃなかった。

ああ、その舌打ちにはこの子はどこでもやってるなという自然さがあったね。

これはね、人間としての品性を疑われますね。

一人だけで生きてる訳じゃないんだからね。

年頃で云えば自分たちの子供の年齢だから、わたし達親の世代の人間に責任があるんだがね。

そういえば、その女の子の親の世代の女子が、バスや電車の中で他人の目もはばからず化粧をし始めていたんだって思いついた。

この親にしてこの子有ってとこだね。

人間にとって品性ってのは大切なことですよ。

役者にとっても品性は大事な事だ。


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