劇団芝居屋の目指している「覗かれる人生芝居」の芝居創りについては、これまでも幾度となく取り上げてきました。
つまり、劇団芝居屋の芝居創りの根幹は、舞台表現は役者が主役であるという思想から発します。
と、いう訳で台本創りも、ぞれぞれの役に携わる役者が自分の役作りに役立つヒントをちりばめるという難題が待ち構えています。
台本は役者が自分創りをする為の材料と考える訳です。
これがなかなか大変なんですよ。
私達の日常で交わされる会話は、その人間関係の濃淡によって変わってきます。
濃い関係においては状況説明や個人史説明などは省かれた形で行われます。
当然、関係性が薄い場合は状況説明の為の塊の言葉が必要であり、自分をわかって貰う為の個人史の説明も必要になります。
この様に関係性の中でそれぞれの言葉の位置というものがあるのです。
ですから無意味な芝居的個人説明の為の長台詞を排除して、その関係ごとの台詞のあり方を考えなければならないわけです。
次回公演の台本創りの現状は、ストーリーの中の登場人物の輪郭が出来てきた段階です。
まだまだこれからなんですね。
先は長いです。
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