腹をくくって常套句を使うが、「今時」の若いのと付き合っていると、ゆとり教育の弊害がはっきりと形になって表れてきているね。
高度経済成長期が一段落して、過当競争の時代が来ると、優しい大人たちが言い出した。
もっと子供たちにもっと余裕をって訳だ。
だから子供達をあくせくさせない為には、小さい時は勝ち負けをなくしてみんな平等にすべきだってね。
その結果大人が子どもを甘やかして変な事になっちゃった。
ところが優しい大人達は何の責任も取ろうとはしないどころか、自分たちの意見の正当性をするだけだ。
子供達は責任とか義務を教わらず、自己主張を増殖させた。
それは優しい大人達が考えた結果とはずいぶん違う事になってた訳さ。
何もかも気に入らねえ今時の若者だが特に気に入らなねえ事がいくつかある。
その一つが、兎に角、面倒な事から逃げ腰になって遠ざかる傾向さね。
それで世の中通ればいいがね、そうはいかねえ。
この世で一番面倒な事と云やあ、人と付き合うことさ。
そしてこの事は、この世に生きてる限り避けて通るこたあ、出来ねえんだ。
傷つく事を恐れてちゃこの世を渡って行く事はできません。
ましてや表現の世界、芝居の世界で無傷で渡って行けるなんてそんな事が出来る訳がねえ。
ところが何でなんだか知らないが、そんな無傷で渡りたい手合いが迷い込んでくるんだね。
そんなのに決まって、肝心な事を知らないんだ。
人との付き合いを結び付けているは何だよ。
言葉、言葉さ。
芝居の世界でその言葉を交わすことを面倒がる手合いがいるなんて考えられるかね。
それが居るんだよ。
あっ、飯の時間だ。
この続きは、また明日。
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