笠井会長、国連会議でスピーチ
国連・核兵器禁止条約交渉会議での発言
2017年6月15日
新日本婦人の会会長
原水爆禁止日本協議会代表理事
笠井貴美代
議長、
発言の機会に感謝します。私は、女性が手をつなぎ核戦争から子どもを守るために55年間運動してきた新日本婦人の会を代表し、また、日本原水協を代表して発言します。
日本の政府はここにいませんが、圧倒的多数の被爆国の女性と国民はみなさんとともにあり、この会議で核兵器禁止条約ができ、歴史的な一歩を踏み出すことを願っています。私はみなさんの努力を心から支持します。被爆者がよびかけた核兵器廃絶署名は日本で296万に達し、各地で核兵器禁止の「おりづるパレード」がとりくまれ、みなさんと連帯しています。
条約草案が、人道上から核兵器を全面的に禁じ、被爆者と市民社会の役割を明記し、ジェンダー視点を反映したことを歓迎します。
国際的緊張の高まりは、核兵器禁止を促す理由にこそなれ、反対する理由にはなりません。核兵器国は廃絶の約束を実行し、唯一の被爆国日本政府はこの条約を支持し、署名し、批准して積極的役割を果たすべきです。私たち日本の女性と市民社会は核兵器のない世界へ、さらに力を尽くします。

左からドゥアルテ元国連上級代表、笠井会長、松井広島市長
(新日本婦人の会 HPより)