とちぎの「おいしい」

とちぎの食を紹介します。とちぎの食産物や伝統食などアレンジも加えて自由な感覚で紹介していきます。

とちぎの「おいしい」 第1話  しもつかれ

2012-12-06 13:33:11 | 郷土食
第1話   しもつかれ


「しもつかれ」と呼ばれる、この伝統ある郷土料理はお隣の群馬県や茨城県、福島でも作る地域があるそうです。その他の県では同じ関東でもあまりお目にかかれないと思います。栃木県内でも「しみつかれ」「すみつかり」などと地域によっては呼び方が違うところも面白い料理です。食物繊維が豊富でヘルシーな「しもつかれ」はすでに江戸時代には考えられて庶民の飢餓を満たしたともいわれている知恵の郷土料理と言うことができるでしょう。お茶受けにも、ご飯のおかずにも、肴としても、とても身近なものです。昔は初午の日にお稲荷様に供え、近所の七軒の味をそれぞれいただくと病気にならないとも言われ伝えられていたそうです。
大根も昔は「鬼おろし」と呼ばれる大きなおろし器ですりおろすのが習わしでした。もちろん、今も「鬼おろし」は売られています。

材料(4人分)
新巻鮭の頭、
大豆
大根
人参
酒粕

好みで油揚げ

作り方
1.「鬼おろし」がある方は大根をすりおろす。ない方は大根の皮をむき、ザク切りにしてミキサーに30~40秒かけて細かく砕く。
2.大きな鍋に鮭の頭、大豆、すりおろした大根と人参、酒粕を入れ、材料がひたひたになる程度水を注ぎ煮込む。沸騰したら中火にしアクを取りながら弱火で40分。調味料は特になし。素材の旨味と酒粕の味わいが絶品の秘訣です。(地域によっては酢を入れるところもあるようです。)