とちぎの「おいしい」

とちぎの食を紹介します。とちぎの食産物や伝統食などアレンジも加えて自由な感覚で紹介していきます。

とちぎの「おいしい」 第16話  蕎麦いなり

2012-12-19 17:41:38 | 郷土食
酢飯の代わりにお蕎麦を入れてみたり、そうめんを入れてみたり、、最近では「しもつかれ入りいなり」など、いちおう研究してみています。(研究は趣味です)

材料(12個分)
油揚げ  6枚
ゆでそば スーパーで売っているものなら1袋 ☆地場でとれた蕎麦があるといいですね。
大根少々→おろし大根


作り方
油揚げは、よくノシテから半分に切り、箸先を使って中を開きます。(ノスというのは共通語かどうかわかりません。空気を抜くように抑えつけることだと思ってください。)
そして、醤油+みりん+砂糖適宜の汁で煮ておきます。

めんつゆは原液でいきなりそばを煮ます(濃い目に)  ☆ゆでめんなら沸騰2分。めんつゆをいっぱい使うのはもったいないので鍋を動かして味が回るようにするとエコっぽいです。
めんつゆが無い時は、油揚げを煮た汁を使いましょう。

その後、そばをいったんキッチンペーパーなどで余分な汁気を取ります。
油揚げを冷まして、その中にほどよく詰めます。

あとは口を閉じてお皿に並べておわりですが、いなりの背中を少し切って大根おろしを添えていただくと更においしゅうございます。
私は野菜炒めの余ったものを更に微塵に切っていなりの背中に添えたりします。

そばだけではなく、焼きそばなども入れてもパーティーなどにいいですね。
夜食にもよし、お弁当にもよし、もちろん肴にもよろし。

とちぎの「おいしい」 第15話  しみ豆腐の煮つけ

2012-12-19 10:02:14 | 郷土食
しみ豆腐は北海道や東北などではこう呼びますが、関西では「高野豆腐」と呼ばれているものです。
しみ豆腐のしみは「凍み」の文字通り、厳冬の期間にタンパク質を乾燥して確保するのに昔の人が考え出した知恵の食材です。
高野豆腐も精進食として考えられたそうです。たとえルーツは違えど、作り方はほぼ高野山式とほぼ同じです。
東北などでは水分を落とした豆腐をワラに包んで連ねて軒先に干して作ったことから「連豆腐」と呼ぶこともあるらしいです。

私の場合も、田舎の祖母が、竹で編んだ棚に豆腐を並べて冷たい風にさらしていました。豆腐は夜間には凍り、昼間は冷風によって乾燥し、その繰り返しで何日か後にはおいしい「しみ豆腐」が出来上がっていた記憶があります。

なんと、しみ豆腐にはリンが破格に含まれ、タンパク質やカルシウムも豊富です。

スーパーで手軽に買える「高野豆腐」を使うといいですね。
50度くらいのお湯に高野豆腐を1分ほど浸すと水分を含んで切りやすくなります。
ふつうに売られている大きさの4分割くらいが後で煮る時に鍋の中でも膨らみ過ぎず、丁度いいかと思います。

材料(2人分)
乾燥とうふ(こうや豆腐)2片
豚バラ肉のブロック 適量
しいたけ4、5枚

材料はお好みでどうぞ。豚バラを使うと肉が固くならないので何度煮返してもいい感じです。

隠し味に粉末こんぶ茶を少々
醤油 適宜
みりん 適量


作り方は簡単です。お湯でもどした豆腐とその他を入れて煮込み始めます。
強火で煮込むと豆腐が崩れてしまいますのでいったん沸騰し、アクをすくいます。
醤油、みりんなどを入れて弱火でコトコト20~30分煮込みます。