文部科学省科学技術政策研究所の科学技術予測(第9回調査、2010年3月)では、エネルギー・資源・環境、健康・ 医療、その他IT等の分野について、科学技術の実現時期を予測している。
この調査結果から、未来の地域づくりに関連して、筆者が関心をもった点として、次のように抽出した。
●家庭やオフィスで家電機器や太陽光発電、蓄電池等を全体的に制御する家庭用エネルギーマネジメントシステムが . . . 本文を読む
未来において都市に人が住みづけるとは限らない。戦後の高度経済成長期に、農山村から都市へ多くの人が移住したのは、教育や職場を求めたためだが、情報通信技術の進歩により空間制約が解消されることで、都市でなくも高等教育や仕事をすることが可能となる。
自然との距離が近く、自給自足も可能で生活コストが安い地方で、都市と同様あるいはそれ以上の仕事ができるならば、地方に移住する人も増えることと考えられる。そ . . . 本文を読む
少子高齢化の急激な進展
日本の人口は江戸時代に約3千万人で推移してきたが、明治維新や戦後復興を経て、150年たらずで約4倍まで人口が増加してきた。しかし、2005年に人口が減少に転じ、2010年の人口は1億2,806万人、高齢化率約23%となっている。
国立社会保障・人口問題研究所による予測(中位予測)では、日本人口は2030年に1億1,662万人となり、20 . . . 本文を読む
1993年度に山形県新庄市で、「新庄市長期展望(2025年度の姿)」という報告書をまとめたことがある。市の総合計画を作成するにあたり、10年後の検討をしても、これまでの趨勢の目標設定しかできない。このため、まず30年後の目標を検討し、その過渡期として10年の目標を検討するというものであった。当時の市の企画課長の発案で、私はその考え方に深く共感し、調査を受託したのだった。
この報告書について、かね . . . 本文を読む
1980年代頃から、都市生活型公害がクローズアップされてきた。一般に、産業公害では汚染物質の発生源は特定の産業であり、エンドオブパイプの対策で成果をあげることができたが、都市生活型公害では不特定多数の生活者を規制するわけにもいかず、解決が難しい。
生活雑排水による水質汚濁、自動車由来の大気汚染、あるいは生活ごみの問題等が都市生活型公害の典型である。都市生活型公害の延長上に、地球温暖化問 . . . 本文を読む
5月25日(水)から27日(金)にかけて、愛媛県新居浜市で、第19回環境自治体会議が開催された。
私は、第4分科会「中長期を見据えた温暖化対策と私たちのくらし」で、温暖化適応策に関する研究報告を行う立場で参加をさせていただいた。
全国から、環境自治体を目指す市区町村が集い、相互の情報交換、交流、研修を行う機会が、すでに19回も継続されていることは素晴らしいことだ。会場となる地域は、毎年持ち回り . . . 本文を読む
桜島の見える街に出張に行った。2度めになるだろうか。
前の訪問では、三島村(竹島、黒島、硫黄島)を訪問する際、フェリー乗り継ぎのために滞在した。その際、桜島が街の背景にあって、噴煙をあげている様に、勇壮な気分にさせられた。
今回も桜島は噴煙をあげていた。噴火が毎日のようにあって、地元の人も毎日怖いと思っているという。怖さを共存する日常を持つということは、どのようなことだろうか。
また、少しの . . . 本文を読む
14日(日)に出身講座の同窓会が、阪大の銀杏会館であった。昨年度、東海先生が盛岡先生から講座を引き継いだことから、東海先生の着任記念パーティを開催した。その集まりを継続し、現役大学生とOBの交流を深める目的で、同窓会を毎年開催することになった。
懇親会に先だち、研究室の動きが報告され、ついで京都市上下水道部長の野村さん、兵庫県立大学の新澤さんの講演があった。
野 . . . 本文を読む
10月29日、浜松市主催の「やらまいか交流会」に参加した。関東在住の浜松出身者の交流会で、今年で6回め。シティプロモーションを、浜松出身者にも担ってもらおうという趣旨で開催されていると思う。 市長による市政報告では、浜松の新産業ビジョンが報告された。技術開発、産学連携、広域連携、国際展開等を重視した内容は、浜松らしいものだった。 ただ、産業都市であることが浜松のこれまでのアイデンティティであると . . . 本文を読む
国分寺市の環境基本計画実施計画の進捗管理を行う「国分寺市環境推進管理委員会」に参加して、4年目となる。
同実施計画に示された施策数は325件、再掲もあるため、実際には182件の施策が進捗管理の対象となる。
平成20年の施策では、委員会評価結果として、目標あるいは前年度実績と同様の成果をあげた施策が130件、目標あるいは前年度実績以上に充実した事業が23件、それ以外は実績なし・縮小・中止等 . . . 本文を読む
大阪大学をたずねた。私の出身講座の守り神である東海先生に、博士論文の指導を受けるためだ。指導を受け始めたのは、平成20年の10月から。これで7回目となる。予定通りとはいかないが、少しずつ進んでいる。
今回は、出身講座のメーリングリストのオフ会をかねて、北千里駅前の「栄ちゃん」という炭焼きの店で食事をした。同じく指導を受けている花嶋先生も含め、6名の集まりとなった。
お酒やビールはセルフ、焼いた . . . 本文を読む
24年間、民間シンクタンク・コンサルタントに勤務したが、この6月から大学に勤務することなった。
研究プロジェクトの事務局的な仕事が中心で、教職ではないため、仕事の内容は民間時代とあまり変わらない。
ただ、大学の職場のある方に、「何か、すっきりした顔をしてますね」と言われた。そうかもしれない。
環境コンサルに今の仕事をしていたら、今年の仕事の営業を優先する時期だ。会社の景気次第で社内会議の . . . 本文を読む
●地球温暖化という長期リスク、グローバルリスクへの対応を通じて、地域や個人、個人間の関係等がどのように変容するか、また変容させていくか。
●オフセット、地域通貨、地域間排出量取引、エコポイント等の関係ツールを通じて、地域や個人、個人間の関係等がどのように変容するか、また変容させていくか。
●情報化とは、様々に環境と両立性がある。これらを組み込んだ環境情報戦略・施策をどのように具体化するか。IC . . . 本文を読む
浜松の末広亭という寿司屋で、遠州方言の資料をもらった。
遠州方言を列挙したものだが、方言ではなく、標準語だと思っていたものが、たくさん含まれている。
例えば、次のような方言がある。
イカマイカ(行きましょう)
イジャ(行こう)
イヤセン(居ない)
オエン(困る、いけない)
オダイサマ(財産家、金持ち)
オトマシイ(疲れる、苦しい、かわいそう)
カーバル(こびりついて乾く) . . . 本文を読む
大学の同級生の飯尾(牧野)丹奈子さんがたずねてきてくれた。桃山大学で経営学の教授をしている。
最近は、大学の近くの商店街がさびれている様子をみて、コミュニティ・ビジネスを研究しているそうだ。
私が、環境コミュニティ・ビジネスのテキストを作成していることから、情報交換のために上京してくれた。
飯尾さんは、「最近は環境を冠としたものが多すぎる。私は環境を前面に出したテーマにしていないが、 . . . 本文を読む