サードウェイ(第三の道) ~白井信雄のサスティナブル・スタイル

地域の足もとから、持続可能な自立共生社会を目指して

地域環境ビジネス×環境コミュニティ・ビジネス

2008年11月09日 | 講義・講演
写真:シュウメイギク(室内)


平成20年11月6日(木)17:30~19:30、信州大学長野(工学)キャンパスで、「環境コミュニティビジネス入門」というテーマでの公開講座があり、講師で出席させてもらった。

私の話題は次の通り。

1.コミュニティ・ビジネスの定義・歴史

2.注目したい環境コミュニティ・ビジネスとは
  :地域環境ビジネス×環境コミュニティ・ビジネス

3.地域資源と環境コミュニティ・ビジネス  
  :地域資源の多様性

4.地域環境力と環境コミュニティ・ビジネス  
  :ソーシャル・キャピタル(橋渡しと結合)、人づくり

5.「つなぐ仕組み」と環境コミュニティ・ビジネス    
  :エコポイント、カーボン・オフセット、排出量取引の地産地消


2の「地域環境コミュニティ・ビジネス」というのは、私の勝手な定義である。

これは、「環境コミュニティ・ビジネス」と「地域環境ビジネス」として定義される活動の融合領域に注目したいという意図をこめている。

ここにこだわる理由は次の通り。

・「環境コミュニティ・ビジネス」の事例とされる活動の多くが、NPO法人による収益事業をさしている場合が多い。しかし、地域経済の活性化や持続可能な地域づくりにおいては、適正規模が重要であるとしても、ある程度の規模(雇用創出効果)がある活動が必要とされる。そうした規模の活動は、NPO法人による収益事業には収まらないのではないか。

・「地域環境ビジネス」として取り上げられる事例をみると、小さくとのキラリと光る技術をもったベンチャー企業等が多いようだ。こうした域外市場をターゲットとした地域企業も重要であるが、域内市場において、コミュニティとの関連を重視した環境ビジネスに期待したい。

つまり、従来捉えられている「環境コミュニティ・ビジネス」のうち、よりビジネス性が強いもの、逆に従来の「地域環境ビジネス」のうち、コミュニティ志向が強いものに、注目する必要があると考えている。


3以降の話題は、現在やっている仕事との関連を整理したものである。

今年度、環境コミュニティ・ビジネスのテキストを作成するので、さらに事例スタディや理論整理を進めていきたい。



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