朝からの雨、春がしっとりと大地にそして心に沁みわたります。
二十四節気の穀雨、山や畑に降り注いで命を育てる慈しみの雨です。
黄色に煙るしだれ柳の柔らかな枝からお数珠のように光る滴が絶え間なく
したたり落ちています。
膨らみかけているけれどまだ固い茶色のつぼみをつけている、あれは桜の木。
一つ、プチッとはじけたのは夢の中?ピンクのつぼみが微笑んでいる。
春雨のぬくもりに包まれたつぼみたち、やがて艶やかな衣を纏って舞い始める。
あさみどり野辺の霞はつつめどもこぼれてにほふ花ざくらかな
詠み人知らず
雨をやむ梢にあらき夕あらし雫も花もともに落つなり
伏見院
‘春らんまん’のはじまりです。
襲の色目 「桜」 表 白 裏 赤花
「薄花桜」 表 白 裏 薄紅
桜をこよなく愛する私たち日本人はその美しさと儚さの眺め方を
万葉の時代から熟知しているのですね。
今日の一枚の絵 「春らんまん」 宮下柚葵 肉筆
やっと出会いました。つくしんぼう。可愛いいお顔です。s・y
さほ姫の筆かとぞみる土筆(つくつくし)雪かきわくる春のけしきは
藤原為家
二十四節気の穀雨、山や畑に降り注いで命を育てる慈しみの雨です。
黄色に煙るしだれ柳の柔らかな枝からお数珠のように光る滴が絶え間なく
したたり落ちています。
膨らみかけているけれどまだ固い茶色のつぼみをつけている、あれは桜の木。
一つ、プチッとはじけたのは夢の中?ピンクのつぼみが微笑んでいる。
春雨のぬくもりに包まれたつぼみたち、やがて艶やかな衣を纏って舞い始める。
あさみどり野辺の霞はつつめどもこぼれてにほふ花ざくらかな
詠み人知らず
雨をやむ梢にあらき夕あらし雫も花もともに落つなり
伏見院
‘春らんまん’のはじまりです。
襲の色目 「桜」 表 白 裏 赤花
「薄花桜」 表 白 裏 薄紅
桜をこよなく愛する私たち日本人はその美しさと儚さの眺め方を
万葉の時代から熟知しているのですね。
今日の一枚の絵 「春らんまん」 宮下柚葵 肉筆
やっと出会いました。つくしんぼう。可愛いいお顔です。s・y
さほ姫の筆かとぞみる土筆(つくつくし)雪かきわくる春のけしきは
藤原為家