白珠だより

札幌にて美人画と武者絵を扱っております白珠画廊のブログです。

おひいづるもの

2020-01-07 | 画廊の様子
今日は正月七日、七草粥を炊いて一年の無病息災を願う風習が今も大切に
守られています。
雪の下にはもう春を待ちかねて小さな命が目を覚ましふうっと息を吹き始めて
います。
七草のすずなは~鈴で神を呼び、すずしろのしろは清らかさを、はこべらは~
はびこる、栄えるで、田平子は~田が開く、せりは~競り、おぎょうは~御形、
ほとけのざは仏の座として縁起の良い七つの菜と数えました。
千年の昔から貴族たちでさえも袖を濡らして雪の野山へと分け入り春の兆しの
若菜を探しに行ったと云うことです。
   春日野は雪のみつむとみしかどもおひいづるものは若菜なりけり
                      和泉式部
          つむ~積む 
             摘む
今年一年、皆さまにそしてこの白珠の部屋にも良いことがたくさん訪れますように。s・y


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