元ネタ↓
マクラーレンスパイ疑惑“有罪”罰金114億円…コンストラクター部門ポイントはく奪 (Yahoo)
元々モータースポーツの業界は、F1・WRC・・・などで昔からスパイ合戦が繰り広げてきたわけですが(…でなければ、常にあそこまで拮抗した戦力がぶつかり合い続ける事は無い)、今回の元フェラーリの技術者による情報の漏洩に関して言えば、”盗んだ規模がでか過ぎた”からバレた・・・・・・という状況だろう。
押収された資料の量からしても、今までの(お前等ウチの見て作っただろう!・・・まあいいけど)ように穏便には済まされなかったと言っていいかも知れない。
報道では、円換算の誤差等で114億円と115億円という罰金の金額が2通り紙面を飾っているわけですが、いずれにせよこの金額は今迄課された罰金の金額を大きく上回る金額である事には変わり無い。
コンストラクターズポイントの剥奪に関して言えば、この措置は当然の措置にはなるだろう。
ただしこの制裁措置にはオプションが存在する。
2008年シーズンのマシンを12月にFIAが調査し、このマシンがフェラーリから不正に取得した情報が反映されたマシンである事が断定できた時点で、2008年シーズンのコンストラクターズチャンピオンシップからは除外する、追加制裁措置もが発動されるだろう。
ここでのポイントは、
「ポイントは獲得できないが、出場はできる」という点につきる。
これは想像以上に「軽い」措置だと考える事ができる。
何故なら
出場停止ではない訳だから、故にドライバーズタイトルも狙う事も可能になるため、成績が良ければチーム名は至極当然に表に出てくることになる。
今のF1を取り巻く状況下では、ドライバーズチャンピオンシップが優先的に取り扱われ、コンストラクターズチャンピオンシップは「そのついで」、になってしまっている事が多い状況を考えても、制裁金だけ見れば「厳罰」と言えるかも知れないが、それでも走らせて貰える分「甘い措置」とする事ができるだろう。
ちなみに、、、
過去にコンストラクターに出された重い措置としては、WRCで2005年にTTE(トヨタ・チームヨーロッパ)のセリカST205がターボリストリクターの規定違反をしていた事件での、1年間の出場停止処分が記憶に新しい。
ちなみにこの措置に関連して、ドライバーのポイントが剥奪されなかった事に対するFIAのコメントが、別のソースで掲載されていた。
ソース:
スパイ疑惑マクラーレンに罰金115億円 (Yahoo)
罰金額は、モータースポーツ界では過去最高額の20倍という天文学的数字。アロンソ、ハミルトン両ドライバーが、個人総合ポイントのはく奪を逃れたことだけが救いだ。はく奪免除について、FIAは「証拠の提出に協力したための特例措置」と説明した。
FIAと蜜月関係にあるフェラーリの立場もあるが、唯一と言っても過言ではない、強力な競争相手であるマクラーレンメルセデスを、F1から消してしまう事で受けるFIAの興行収入損失を考えた場合、FIAも甘い処分にせざろう得ないのだろう。