写真は、風日祈宮橋(カザヒノミノミヤバシ)です。
参道からこの橋を渡って風日祈宮(カザヒノミノミヤ)に至ります。
おそらく木組みをする前の大事な作業なのでしょう、職人さんたちが用材を金槌でトントントントンと交互にたたいていました。
この橋に限らず、伊勢神宮は境内の構造物のほとんどの材がヒノキです。
一般工事ではパイプで組み立てる通行止めのサクまでヒノキ。
「さすがは伊勢神宮!総ヒノキ」
と、感心していたところ
仮橋の鳥居をくぐったところですれ違った、ひと組の家族の言葉がとても気にかかりました。
小さな女の子が「お父さん、これも貼り?ニセモノなの?」
思わず「えっ?」と振り向いてしまいました。
おそらく、あの子のお父さんが「貼りモノのニセモノを使っている」というような事を話していたのでしょうね。
20年ごとに立て替える風習の構造物に貼りのものを使うはずはないでしょうに。
もし・・・、
ありえないことですが、もし、貼りを使っていたとしても、せっかくのお参りです。
小さい子どもに聞かせる話ではないのでは?と寂しい思いになりました。