流雲片々   ~ 香川県・高松市 曹洞宗 祥福寺 ~

おりおりの風光とよしなし事を思いつくままに。栗林公園の南西、小高い山の中腹に閑居する禅寺和尚の雑記です。

小雪

2012年11月22日 | 日記
今日は
二十四節季の 小雪です

そういえば

去年
綾川町周辺では
雪がちらついていました


今日の高松は
雲が多いながらも まあまあの お天気 

モミジの紅葉は 今が盛りですが

ハナミズキは もう ほとんど 葉を落とし
枝先に 花芽が ポコンポコンと 育っています
 


一本の木が
人類の 命だとすると

葉っぱと 花は 一人一人の命

この世に
花のような美しさで 生まれた命は

やがて
若葉 青葉の時期を経て

夏の暑さや 台風を乗り越えて
美しい 紅葉の時をむかえ 落葉していきます

では
夏からできている 花芽は なんでしょうか?

それは きっと ・・・

その人が 生きてきた軌跡
その人と 縁のあった人の 心に残る
思い出の かたまり なんじゃないでしょうか?

命 尽きる時に
その花芽が 縁のあった人の 心に
きれいな花となって 咲いてくれてならば

それこそが
本当の 命であり

自分の命を 大切に 生ききったことへの ご褒美なんだと思います
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