流雲片々   ~ 香川県・高松市 曹洞宗 祥福寺 ~

おりおりの風光とよしなし事を思いつくままに。栗林公園の南西、小高い山の中腹に閑居する禅寺和尚の雑記です。

へぇ〜!?

2016年11月06日 | 日記
この木
なんの木か 
ご存知でしょうか?



ヒントは この紙



紙の名称は 檀紙(ダンシ)

ということで

正解は
マユミという 木 だそうです

お参りに
うかがった お宅の
玄関に いけてあって

実が
ピンク色で
あまりに かわいいので

この木
いったい なんでしょうか?

と 尋ねたところ

マユミです 
この町内の 名前の由来です と

え?
ここは たしか・・・檀紙町

そうなんです
檀紙の壇が マユミです

え?
檀紙の檀て マユミだったんですか

そうそう そうなんです
あの マユミで 紙を漉いたのが 檀紙で
昔は マユミで漉いた紙が とても貴重品で 朝廷に 献上していたんだそうです と

和紙の 原料といえば
コウゾ ミツマタばかりだと 思っていました

   


そういえば
檀紙町の 隣は 勅使町・・・

あらためて
町名の 由来の 面白さにふれた 思いでした

そんなことを

マユミの木を
花瓶に 挿して 
今朝の 坐禅会で 話したら

そういえば 和尚さん
檀紙町の 字(アザ)には
カミスキという 地名が ありますよ と

高松市に 限ったことでは ありませんが
明治以降の 町村合併で 町名だけが 残り

現行は  
番地表示のみで
字(アザ)や 小字(コアザ)を
あまり 見かけませんし 書きも しないのではないでしょうか?

字や 小字には
歴史的な 意味合いが こめられて いるんだなあと 感心しきり

それを 
今だに 頑として 残しているのが 京都ですが
でも ・・・ あれは あれで 宛名書きが 大変ですよね (^_^;)
コメント
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