拙寺出入りの
六車工務店さんから
琴平で建前をしますと
案内をいただき 先日 見学に
六車工務店さんの
建前(棟上げを含めて)作業は
重機を使わず 全て人力で 組み上げます
現場での音は
組み込みの 際の
かけや(木製の大型ハンマー)と 金槌の音と
作業の息を合わせるための 職人さんの掛け声だけ
今まで何度か
この 組み込み作業を
見せていただきましたが
どの現場でも 通りかかる人たちが
しばらく立ち止まって 穏やかな顔で 作業を見守っています
そんな
組み込み作業がおわって
いよいよ 建前の儀となりました
実は
組み込み作業は 何度か見学していますが
建前の儀を見学するのは 今回が 初めてです
最初に
山海の珍味を供えた 祭壇に
今回の現場の棟梁(責任者)が 祝詞(のりと)を上げ
その後
お施主さんの家族と親族
続いて
親方(工務店の社長)棟梁、職人さん
設計事務所の所長以下、スタッフの面々が 玉串を捧げます
柏手を打っているのが親方、横で玉串を持っているのが棟梁です
そして
表鬼門(北東)
裏鬼門(南西)という順で 四方に お神酒 塩 洗米を供えます
この後
全員で 乾杯をして 建前の儀 無事終了です
お祝いの おすそ分けで
四方に供えた鏡餅の ひと重ねを 餅まきの要領でいただいてきました
昔ながらの 人力の組み込み
それも 現場での 修正刻みをせず
重機も使わないというやり方は 仕込みに手間と時間がかかります
でも その分
いざ 建前となった時の
職人さんの 一挙手一投足
互いの息を合わせる時の 気迫から
まわりの気をひきこむ エネルギーというか
もともと人間がもっているのであろう リズムとパワーが伝わってきます
電気も何もない
昔に戻るのは 到底無理な事ですが
現代人は
合理性とか
生産性という 名目のもとに
もっと大切なものを 失ってしまったのかもしれません・・・
明日も 元気に (^_^)v