唎酒を楽しむ
昨日は発見があった。静岡県富士宮にある富士高砂酒造のお酒「高砂・山廃純米辛口」が気にいりました。楽しんだ酒は以下のお酒です。
二〇一八年三月 酒塾唎酒出品酒 於・野田市民会館 3/25
A、水芭蕉・純米吟醸・かすみ酒 720ml 1500円税抜 尾瀬の春を表現した。
群馬県利根郡川場村 永井酒造株式会社
酒造米:兵庫県産山田錦、 精米歩合:60%精米
アルコール度数:15%
B、出羽桜・桜花吟醸酒・さらさらにごり 本生酒 720ml 1480円
山形県天童市 出羽桜酒造株式会社
酒造米:国産米、 精米歩合:50%精米 地酒人気銘柄ランキング十二年連続日本一
アルコール度数:16%
C、三百年の掟やぶり・純米吟醸生酒・「無ろ過槽前原酒」 720ml 1300円
山形県山形市 寿虎屋酒造株式会社
酒造米:国産米 精米歩合:50%精米 日本酒度+1 咽越しに旨みの余韻を。
アルコール度数:16% 季節商品 搾り出された酒に一切何も手を加えないそのままの酒。
D、谷川岳・純米大吟醸酒・一意専心 720ml 1200円
群馬県利根郡川場村 永井酒造株式会社
原料米:国産米 精米歩合:50%精米
アルコール度数:15 副杜氏が醸した季節商品のようです。
E、高砂・山廃純米辛口・ 720ml 998円 (平成24年度名古屋国税局酒類鑑評会 純米酒の部 優等賞受賞)
静岡県富士宮市 富士高砂造株式会社
酒造米:五百万石 精米歩合:65%精米 アルコール度数:15%
日本酒度:+7 仕込み水: 超軟水(富士山の伏流水) 柔らかな口当たりを味わってほしい。
酒塾のしをり 第二十四号
今回は、純米酒が四本、アル添酒が一本です。アル添酒は山形の出羽桜だけです。アル添酒は純米酒に比べて幾分価格は安くなっている場合が多いのです。にも拘わらずに出羽桜酒造の酒は醸造用アルコール(甲類焼酎)で日本酒が薄められているのに幾分高めです。理由は「出羽桜」という銘柄だけで売れるという理由かもしれません。いや、本生のお酒なので流通経費が高いためかも、クール宅急便使用のためかもしれません。
「三百年の掟やぶり」は、水や醸造用アルコールで日本酒を薄めていません。酒本来の味を楽しむことができます。「水芭蕉」より10パーセントも米を削ったお酒なのに値段は安くなっています。その理由は「水芭蕉」の酒造米は「山田錦」、値段の張るお米だからなのです。「三百年の」は山形県産美山錦のようです。「山田錦」より安い酒造米です。長野県を中心に栽培されている酒造米です。
水芭蕉、谷川岳を醸す永井酒造は機械化が進んでいる酒蔵です。杜氏や蔵人の人柄が表現される酒ではなく、データ管理に基づいたお酒なのかなと思っています。
「高砂」は、「水芭蕉」にも負けない美味しいお酒かもしれません。