食養生365日 食材の栄養や漢方・薬膳的な効能のお話

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取り過ぎた水分も出してくれるスイカ

2013-08-03 | 体の熱を冷ます
一時より落ち着きましたが、まだまだ暑い今日この頃。喉は乾くのに水分の取り過ぎでむくんでる気がする。
そんな時に食べたくなる「スイカ(西瓜)」が今日のテーマです。

漢方では、体内の熱を排出し、口の渇きを癒し、気力を回復させ、むくみを取るなどの効果があるとされています。

高熱、顔色が赤い、口が渇く、たくさん汗をかくなどの症状に使われる「百虎湯」という漢方薬に、スイカの効能が似ていたことから、昔の人には“天生の白虎湯”と呼ばれていたそうです。
白虎加人参湯という漢方薬は、この百虎湯に体全体の機能を向上させ元気にしてくれる人参が加わったものです。

スイカは90%以上が水分なので、渇きを潤してくれるだけでなく、カリウムの利尿作用によって老廃物の排出を促す作用があり、疲労回復が期待できます。むくみが気になる人にとてもいいです。
水分補給できる上に取り過ぎた水分は出してくれる、なんて都合のいい食材なんでしょう。

赤い果肉には、抗酸化作用のあるカロテンとリコピン(トマトでおなじみですね)が含まれています。

皮にアミノ酸の一種であるシトリンが多く含まれており、血管を若返らせる効果があり、新陳代謝の向上や動脈硬化の予防などその効能が注目されているそうです。

とはいっても皮を食べることはほとんどないですよね。私もほとんどありません。小さなスイカを丸ごと漬けた奈良漬なら食べたことがあるぐらいです。

わが家では旦那さんがスイカが苦手。残った皮の匂いにも反応するほどなので、いない間にこっそりカットスイカを食べてます(´艸`)
皮の効能を試す道のりは遠い…

ちなみに甘みを美味しく感じる適温は15度。冷やし過ぎると甘みが落ちてしまうそうです。
冷蔵庫でキンキンに冷やすと胃に負担がかかってしまうので、ほどほどが体に優しくて美味しいのです。

それではみなさんまた明日お会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
寒、甘/心・胃・膀胱

効能
体内の熱を排出する、目の充血や喉の痛みの改善
口の渇きを癒す、口内炎をおさえる
むくみを取る