食養生365日 食材の栄養や漢方・薬膳的な効能のお話

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熱を取り渇きを潤すズッキーニ

2013-08-09 | 体の熱を冷ます
今日のテーマは「ズッキーニ」についてです。

きゅうりのようにも見えますが、かぼちゃの仲間です。
ヘタの切り口がみずみずしいものが新鮮だそうです。
これは買ってからラップに包んで野菜室で保存して、2日たったもの。


ヘタの切り口は少し茶色くなっていましたが、中はみずみずしかったです。

ほのかな甘みがあって淡白な味です。
イタリアやフランスなどヨーロッパで人気があり、フライや煮込み料理などに使われます。ラタトゥイユ(トマトやなすと一緒に煮込んだ料理)には欠かせません。
黄色い実がなる種類もあります。

カロテンやビタミンCが豊富で、かぜの予防や美肌に効果があり、炭水化物が少なく低カロリー。
オリーブオイルとの相性がよく、一度炒めてから煮込むとカロテンの吸収がよくなり、粘膜や皮膚の保護効果や抗酸化作用が高まります。

漢方では、余分な熱を取り体に必要な水分を生む、口内の渇きを改善する、むくみを取るなどの効果があると考えられています。
秋に向けて溜まった熱を冷ましながら体を潤したい今の時期に(もちろん蒸し暑い6、7月にも!)食べたい食材です。

簡単おうち薬膳レシピ
ズッキーニと豚肉のカレー風味トマト炒め
体を潤して渇きを癒し、食欲を増進します。むくみの解消も助けます。


カフェご飯を意識してみました(^ ^)サッとできちゃう一品です。

作り方
(1)オリーブオイルとにんにくをフライパンで熱し、香りが出たらみじん切りの玉ねぎと豚ひき肉を炒める。
(2)5ミリぐらいの厚さに切ったズッキーニ、カレー粉(2人分でだいたい小さじ2)を炒める。
(3)ざく切りのトマトと砕いたコンソメ、隠し味にケチャップを少し加えて、数分炒め煮にする。
(4)トマトから水分が出て形が崩れて来たら、味見して塩で調整する。ご飯にかけていただく。


ズッキーニもトマトも体を冷やす陰の食材なので、にんにく、玉ねぎ、カレー粉を使って冷え過ぎを防いでいます。
豚肉は体に潤いを与える効果があります。

それではみなさんまた明日お会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
寒、甘/肺・胃・腎

効能
余分な熱を取り体に必要な水分を生む
肺を潤し口内の渇きを改善する、空咳を止める
むくみを取る、お腹の張り・尿が濃い・排尿痛などを改善する