食養生365日 食材の栄養や漢方・薬膳的な効能のお話

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白ごまと黒ごま

2013-08-16 | 体を潤す
今日は「ごま」がテーマです。

サプリメントですっかり有名になったセサミンには、強い抗酸化作用があり、老化防止、肝機能の改善、悪玉コレステロールを低下させ動脈硬化を防ぐ、血圧を下げるなどの効果が期待できます。
不飽和脂肪酸のリオール酸とオレイン酸、タンパク質、ビタミンE・B群、カルシウム、鉄などのミネラルも豊富な健康食材です。


白ごまと黒ごまで栄養成分はほとんど変わらないそうです。
(細かくいうと、黒ごまの皮には、活性酸素を取り除き老化を防止するアントシアニンが含まれています。)
漢方では、黒ごまと白ごまで性質や働きが少し異なります。

白ごまは、体を冷やす寒の性質。
黒ごまは、冷やす・温めるのどちらでもない平の性質です。

漢方で食材の作用が入りやすい臓腑や経絡を指す「帰経」は、白ごまが肺と脾と大腸。
黒ごまは肝と腎です。効く場所が別とイメージしてください。

効能にも違いがあります。
乾燥を潤す・便秘を改善するところは同じですが、白ごまは体を冷やす食材なので、余分な熱を取り除いたり、皮膚の赤みを落ち着かせる働きがあります。
黒ごまは、肝と腎に入り潤すので、足腰がだるい・耳鳴り・ほてり・めまい・頭痛・不眠・寝汗などの症状の改善に効果を発揮します。
また、血を補い精を増やすので、白髪や貧血などにもよいです。
なぜ肝と腎に入るとその症状が改善できるの?という話は、長くなりそうなのでいつか別の機会に。

お祭りに参加して一日外にいたら、パックしてもお肌の乾燥が治らない…
白ごまを食べて潤い肌を目指します!

それではみなさんまた明日お会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
白胡麻
性味/帰経
寒、甘/肺・脾・大腸

効能
余分な熱を取除く、皮膚の乾燥や赤み・便秘を改善する


黒胡麻
性味/帰経
平、甘/肝・腎

効能
肝腎の陰を養う、血を養い精を増やす
乾燥を潤して便秘を改善する