side by side:湘南夫婦のあしあと

二人が好きな地元湘南、スポーツ観戦、旅行、食べ歩き,音楽・美術鑑賞など、日々のあれこれを綴ります

連続殺人鬼カエル男完結編 中山七里 (2509)

2025年03月06日 | 書籍・雑誌

*****ご注意!一部ネタバレの可能性があります!*****


辛い幼少期を過ごしたとは言え、その後の精神科医の誘導で殺人鬼の人格を持ってしまった有働さゆり
逮捕された有働さゆりは医療刑務所から脱走し、一時は嗤う淑女シリーズの蒲生未知留と組んで大量殺人まで手を染めてしまった。

今回の被害者は人権派弁護士、現場にはカエル男の特徴を示すメモが置かれていた
生きたまま苦しみを伴う殺害方法は相変わらずの残虐性
しかし3人目の被害者の名前が「アイウエオ順」の法則から外れた

捜査に当たる渡瀬はこの違和感に拘る一方、ピアノ講師有働さゆりと接触があった古手川は複雑な感情を抑えきれずにいた

本当に完結編だった
二重人格者の人格が統合(どちらかの人格が支配してしまう)されるのは二重人格者になってしまうと同様の悲劇なのだと思う
小児虐待の罪は本当に重い