****ご注意! 一部ネタバレの可能性があります ****
2021年第19回『このミステリーがすごい!(通称このミス)』大賞受賞作
巻末に掲載の『このミス』選考委員の選評からも文句なしの大賞受賞だったことが伺える
主人公は金に目がない凄腕女性弁護士 剣持麗子
初っ端からプロポーズの場面で指輪の価格(ダイヤのカラット数)が気に入らないと彼氏を罵倒する目を覆うような場面から麗子の強烈キャラクターがさく裂する。
ストーリーは遺産相続をめぐるミステリー
学生時代に短期間交際した森川栄治が死亡し、続けて栄治が大手製薬会社の御曹司だったこと、栄治が「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という奇妙な遺言状を残したことを知る。
読む前は題名から元彼から仇討ち依頼の遺言状?などと想像していたが、交際期間も短く、別れた後も腐れ縁もなかった二人
これって「元彼」っていうの??という感じ
これって「元彼」っていうの??という感じ
ところが、栄治の友人が遺産目当てに犯人候補に名乗り出て麗子も報酬目当てで友人の代理人となり、栄治の死を解明することに巻き込まれていく。
ちょっとドタバタ感あり、強引感もあるけど、テンポよくストーリーは展開する。
麗子の強烈なキャラの陰にチラチラ見え隠れする人の好さが憎めない。
作者、新川帆立(シンカワホタテ)は1991年生まれ。アメリカ合衆国テキサス州ダラス出身、宮崎県宮崎市育ち。
現役の弁護士だそう。
麗子シリーズを生み出すのか?
新キャラクターのストーリーか?
次作も楽しみな作家

2021年1月22日初版発行
装画 丹治陽子
装幀 菊池 裕