*****ご注意!!!一部ネタバレを含む可能性があります*****
稀代の悪女蒲生未知留の嗤う淑女シリーズ、第三弾
本作では 著者の初期作品「カエル男」の真の犯人 有働さゆりが登場し、事件の実行犯となる。
蒲生未知留は過去の作品同様、事件のプロットを描き下準備をする役
今までの作品では実行犯が蒲生未知留に心酔していたり、騙されていたりと家蒲生未知留の支配下にあった。
本作の有働さゆりは報酬とスリル目当てではあるが、完全な支配下には非ず蒲生未知留の犯罪動機を探ろうとした結果、終盤に両者の対決を迎えることになる。
中山作品を読んでいる人にはお馴染みの登場人物がでてくるし、関連作品の場面を思い出す。
蒲生未知留や有働さゆり、過去の事件にかかわった警察のキャラクターを掘り下げる部分が少ないので、本作だけ読むと消化不良が起きてしまうのではないだろうか。
初出 Webジェイ・ノベル 配信 (2020年10月~2021年7月)
2021年9月15日 初版1刷発行
2021年9月15日 初版1刷発行
装幀 坂野公一・吉田友美