ちょっと前の出来事なのですが。。。
10/2(土)、岡山に出張していました。
予定よりも早く仕事が終わったのですが、風邪気味だったこともあり、飲みにも行かず、夕方からホテルで寝ていました。
夕方から寝たせいか、深夜0時頃には目が覚めてしまい、暫くボーっとTVを眺めていたら、さだまさしの「今夜も生でさだまさし」というNHKの番組が始まったのです。
TVにしては珍しく、視聴者からの葉書を読むことが中心の番組なのですが、これが面白い。
結局、暗がりの中で1時間半、ずーっと観ていたら、番組の終わりに、生でギター一本、引き語りで歌うコーナーがあったのです。
この時の歌が、「静夜思」(せいやし)という歌だったのですが、静かな美しい曲で、ギターの伴奏もとてもよかった。久しぶりに、心が洗われたような大きな感動を覚えました。
翌日も、イメージが心に残って離れないので、早速CDを買い求めました。
「予感」という今年6月に発表されたアルバムに入っていたのですが、このアルバム自体がとてもいい!私的には、「帰去来」、「風見鶏」、「私花集」、「夢供養」と続く、初期の傑作と同じ雰囲気を持った作品だと感じました。(この頃、私が大ファンだったというだけだったりして。。。汗)
それはさておき、この「静夜思」。。。そもそもは、李白の漢詩なのだそうですね。
「ベッドの上で、霜が降ったような美しい月光の夜、私は一人頭を上げて、山上の月影を眺め、私は一人頭を垂れて、遠い故郷を思う。」・・・
この漢詩から詩想を発展させ、遠い故郷の君を思う恋心に、地球と月の関係を示す壮大な天体ドラマをさりげなく織り込み、美しい詩とメロディーを持つ歌になっています。
そういえば、初めてこの曲に触れた時というのが、まさに前述の通り、私もホテルの部屋で、独り寝の窓辺で、静かに物思いに耽りながら、この曲を聴いたのでした。。。心に残る訳です。
・・・・・なんちゃって。(笑)
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因みに、タイトル曲の「予感」という曲も、とてもいい曲です。聴いていて、詩から膨らむイメージで、目頭が熱くなって困ります。
あと、このアルバムでは、全曲全てのギターパートを氏が演奏しているそうで、これが初めての試みだそうです。以外な感じがしますが、これも聴き所です。さだまさしといえば、YAMAHAの印象が強いですが、このアルバムでは、Martin D-45 DX('93)<Tree of Life>eや、Doriというナイロン弦ギターの音を堪能できますよ。お奨めの一枚です。
**しかし、最近では使用ギターまで記載しているのですから、さだまさしも、「その辺り」のリスナーを意識している、ということでしょうか。。。
Toshi
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