第15回 集改塾 (塾生19名)報告
テーマ「躯体の造り方~10年後に不具合となるポイント」
内部講師(塾生) 白石増久 ㈱カシワバラコーポレーション
7月1日(水曜日、午後7時~8時30分)、15回目の集改塾を開催しました。
この日は、内部講師として、新築工事の経験者である塾生の白石さんより、授業をしていただきました。
<塾生(山野弘樹 ㈱幸和)の声.>
新築工事を知らない者のイメージとして、新築工事は小さなミスも許されない堅いイメージがありました。実際には、事を進めていくうえで妥協点もあるということを知ることができました。しかし、そういったところが改修工事の現場において、不具合となって出やすいということを改修工事業者として理解しておく必要があると感じました。
新築工事の出戻り工事は改修工事の出戻り工事に比べて、工期面でもコスト面でも重く、また、現場に入る業者の数も多いということから、仕上げ工事に重点をおけない部分が多く、そういったところから妥協点が生まれてしまうということが理解できました。
新築工事、改修工事に関係なく、建物に携わる工事業者として、妥協したところは弱くなること、また、そこには次に手を加える人がいるということを理解して工事をすることが重要だと感じました。
今回の授業では、杭工事や基礎工事といった改修工事では体験できない工事の流れや、「仕様書ではこうなっているけど、実際には守れていない。」というような経験者からでないと聞けない話を聞くことができ、大変勉強になりました。
最後に白石さんの「自分は仕事をする中で、身をもって建築を勉強した。」という言葉がこの授業で一番胸に刺さりました。
白石さんありがとうございました。