集改センターの第126回のスキルアップセミナーの報告が届きました。
第126回 スキルアップセミナー 報告
開催日:2015年(平成27年)4月1日(水)
テーマ:「マンション建替えの法律を考える」
講 師:九鬼正光(弁護士、NPO集改センター顧問)
<セミナー概要>
■マンションの建替えに関する法律は、様々な社会情勢を背景に、制定と改正が行われてきた。
最初に区分所有法が制定されたときは、建替えに関する規定はなかった。
その後、法改正により5分の4決議による建替え規定が追加され、阪神淡路大震災がきっかけで、更に改正が行われた。これに連動して「マンションの建替えの円滑化等に関する法律」が制定された。
■昨年の12月には、耐震基準不足のマンションの建替えと除却(建物解体と敷地処分)に関する法律が施行された。これによりマンションデベロッパーの株価が上がったらしい。
耐震不足が判明した場合、耐震改修か除却かの判断は誰がするのか。その判断基準はどうなっているのか。国土交通省は、その判断は管理組合が主体的に行うものとしている。
またまた、管理組合に重い課題が生じている。
■さらに、耐震診断を行う場合、その入口で多くの難問が生じている。つまり、耐震不足が明らかになったとき、耐震改修か除却か、どちらの認定を受けるのか、区分所有者の合意はどのように取るのか、方針も見いだせないまま、耐震診断を実施し良いのか。間違えば不安だけが顕在化し混乱が起こるのではないか。
大地震に備えることは大事であるが、これらの運用は難問が山積みとなっている。
■建替え関連法の説明が行われ、質疑応答など、専門性の高い勉強会が行われた。
~~ 次回:第127回スキルアップセミナー 5月13日(水)午後3時から ~~
テーマ:「認知症サポーター研修」
講 師:大阪府社会福祉協議会
認知症の方への接し方、見守り等、理解と行動方法を学びます。
マンションに係わる企業、団体、個人の方は是非受講をお勧めします。
管理組合の方をはじめ、マンション管理士、設計コンサルタント、大規模修繕の現場等、マンション居住者と接する方は「認知症サポーター」を受講してみませんか。受講者に支給される「オレンジリング」を付けて業務に従事すると、管理組合の信頼が増すでしょう。
<ご注意> 5月のスキルアップセミナーは連休後の「第2水曜日」です。