加賀藩の所領加賀、能登、越中の魅力、海越しに観る山々、風光明媚なシーサイド・ラインの風景・出来事を写真で紹介する。
金澤・能登立山シーサイド・ライン



道路の雪も溶けて木々が芽吹きだした手取川を訪ねてみました。前回訪ねたのは1月14日あれから2か月半過ぎた、3月31日に散策。

冬季通行止めのゲートは閉じたまま。開通が待ち遠しい。

河川は雪解けも水が流れ落ちて水量も多くなっている。


風嵐堰堤

雪解け水を集めて至るところで滝となって流れ出ている。これもの時期にしか見れない 光景だろう。

 


小鳥のさえずりが聞こえてくるが名前がわからない。鳴き声からすると鶯だろうか。


河内谷下砂防ダム堤高12.0m幅157.5m 昭和56年10月


百万貫の岩(ひゃくまんがんのいわ)

 寄り道パーキングについたら、まずは解説看板のあるビューポイントから全体を眺めてみましょう。手取川の河原の真ん中に、ひと際大きく目立つ岩を見ることができます。あれが百万貫の岩です。大きさは、高さ約16m、周囲約52mあり、重さ約4800トンと推定されています。百万貫の岩は、かなりの大きさですが、全体的に少し丸みがあることから、近くで崩れて落ちた岩ではなく、川を流されてきたことがわかります。砂防科学館で映像を見た通り、この岩は昭和9年(1934年)に発生した手取川大洪水の際に、上流の宮谷川より約3kmを、土石流によって流されてきたと考えられています。周辺を見ると、百万貫の岩ほどではないですが、大きな岩をいくつも見ることができます。これらの岩も、百万貫の岩といっしょに、土石流によって流されてきたと考えられます。
 それでは次に、坂を下って百万貫の岩の近くまで行ってみましょう。
 坂を下ったあとは、河原を渡って、少しずつ百万貫の岩に近づきます。近づくにつれてその大きさを感じることができるでしょう。水の流れによって、運ばれてきたとは考えにくいほどに大きな百万貫の岩は、県の天然記念物に指定されているほか、日本の地質百選にも選定されています。手取川は、このような巨大な岩を運ぶほどの大洪水を時々起こすため、昔から暴れ川と呼ばれています。手取川が暴れ川となる理由はいくつかあり、源流域の大地が崩れやい特徴を持っていることや、世界でも有数の豪雪地帯であること、急流河川の多い日本の中でも屈指の急流な川であることなどがあげられます。
 百万貫の岩をじっくりとみることできたら、最後に、市ノ瀬ビジターセンターへ行ってみましょう。
※冬季(12月~4月くらい)は、積雪のため行くことができません。

注意)川を渡る際には、増水に気を付けてください。また石の上を移動することなるので、滑ったり、転んだりしないように注意しましょう。また、周辺はすでに国立公園のエリア内に入っています。無断で石や植物などを持ち帰ることはできません。

★ワンポイントジオ
百万貫の岩は、恐竜時代の地層でできています。恐竜が生きていた時代、日本はユーラシア大陸とくっついており、大陸の奥から流れてきた川によって運ばれた土砂がたまることで、百万貫の岩の地層ができました。百万貫の岩の表面をよく見ると、数㎝の丸い透明感のある石が入っていることを確認できます。この石も恐竜の時代の川の流れによって大陸の奥から運ばれてきた石です。現在の河原にある百万貫の岩の中に、大昔河原を流れていた石を見ることができ、水の旅と石の旅が、現在だけでなく、過去から繰り返し起こってきた地球内での活動であることがわかります。(ぽけっとジオより引用)

「ぽけっとジオ」はこちら


三段堰堤と送水管


三段堰堤上流右岸側に見える宮谷川この川の上流より百万貫の岩が流れ出たそうな?


工事中の発電用水の取り入れ施設、地図で見るとここから取り入れられた水は下流の白峰発電所まで送られているようだ。


市ノ瀬発電所


赤岩下流砂防ダム、スリット可工事に貯水機能を失われた赤岩下流砂防堰堤


赤岩第2号砂防堰堤


赤岩砂防堰堤


白山眺望スポットだが本日は望むことが出来なかった。

出発してから約3時間、やっと市ノ瀬に到着。各施設は冬季閉鎖中道路の除雪はされていたが駐車場はこれからのようだ。例年に比べるととても少ないのだろう。


吊り橋も床板が外されたままになっている。
ある人に来たのだが、別当出合の吊り橋も床板が外されているが、そこを登山者は渡っていくらしい。雪が積もって、また凍てついている時もあろうに高さもあるだろうに命がけだ!



六萬橋渡った先には雪が少し残っていたこれから先はまだ除雪が完了していないのだろうか。


市ノ瀬砂防堰堤、別山は雲の中でした。

 

瀬嵐を出発したのは10時40分、帰り時間を考えるとここが限界のような気がする。車で10数分いざ歩いてみると約11キロはとても遠い、ここから別当出合までは、まだ2時間以上かかるだろう。

これから先は冬季通行止めが終了してからに。

随分と日が経ち、今では木々が芽吹きもっと春らしくなっていることだろう。

冬季通行止めは4月26日となっていたが、いつ開通しても良い状態にいなったことだろう。

 



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手取川 白山頭首工

川の水は透明で氷つきそうなくらい冷たさを感じさせる。

霊峰白山に源を発して流れてくる水はこれより下流の扇状地を潤す。

浅いところでは薄氷が。かといって水は澱んではいない

山々が朝陽に染まり始めたが、流れに日が差すのはまだ先だが。日差しが差し込めば水はもっとエメラルド色が増すことだろう。

撮影:2024.01.14



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前回訪ねたのは8月のとある日、汗を拭いながら訪ねた。

あれから半年が経つ。

先日は雪が舞う一日だったが、西からの高気圧に覆われ冷え込んだ朝、木々には樹氷が。

朝陽が差し込み木々がとても綺麗だが、それを忠実に再現できる技量も機材も無いことが悔やまれる。特に雪景色は素人には難易度が高すぎる。

この景色を目に焼き付けて墓場まで持っていくことにしよう。(?)

こんな寒い朝に私ぐらいかと思ったら、どうも先客があったみたいで足跡が。やはり同じことを考える人がいたみたいです。


下流側の景色

 
昨年8月の景色

 
同じように、昨年8月の景色

夏に訪ねたコースを思い出しながら次の場所へと車を進める

綿ヶ滝

荒々しく轟音とともに流れ落ちる綿ヶ滝、その向かいには糸を引いたように流れ落ちる滝も見ることが出来る。

綿ヶ滝を男滝、向かいに見る滝を女滝とも呼ぼうか、動と静そしてその先には静寂が


こちらが、夏、夕暮れの風景

新緑のころ、紅葉の頃も素敵だろうが自分的には雪景色が一番かも


滝見台からの景色

綿ヶ滝を後にして上流へと、途中真っ白な斜面にひきつけられて手取川ダムへと、この斜面は中々の滑りごたえが下部がもう少し広ければ、ここを滑り降りる輩がいてもおかしくないかも。私もその中の一人かも?

堤高153メートル、斜面の直線距離320メートル魅力的だ。

そう思って調べてみるとこんな事件が

スノーボード滑走事件2008年(平成20年)3月、一面に積雪した手取川ダムにスノーボードで滑走した跡が発見された[4]。スノーボーダーは当時関係者以外立入禁止だったはずのダム天端に侵入。そのままダムの直下まで、直線距離にして約320メートルを滑り降り、下流の集落へと続く道をたどって逃走したという。防犯上、カウンターテロリズムの観点からも、ダムへの不法侵入という点は問題であるが、それ以上に新雪上での滑走は雪崩による災害を誘発しかねない、極めて危険な行為である。フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より


堤正面に見える旧瀬女スキー場山頂駅山頂からは手取川ダムが一望できるだろう。

ちなみに堤本体がゲレンデなら、こちらはジャンプ台?


余水吐けゲートと堤頂部


ダム湖と取水塔。昨年は貯水率20%を切ったとの報道がされていたが、例年より雪も少なめのようだが今年も同じようになるのだろうか。

堤頂部に置かれた自然石とモニュメント。よく見ると自然石の中には化石のようなものも、ゆっくり観察しても面白いかも。

雪と青空のコントラストが綺麗だ、堤本体の石に積もった雪の模様が面白い(写真では実感が湧かない)

堤本体にはライブカメラが設置されているこれで私も犯罪者(不法侵入罪)かも。

早々に手取川ダムから退去、最終目的地の白峰市ノ瀬道路の通行止め箇所まで入る。

風嵐にてゲートアウトこれより先は徒歩のみ、今回はかんじきの用意しかなく。40年ぶりにかんじきを履く。先行者のトレースがありその跡を追随する。積雪は50~60センチメートル程度?でもかんじきにてトップを行くには体力が続かないだろう。

ゲートより2キロメートル程度進んでみる。これは中々の重労働だ。今回はカメラだけ持ってノ散策だが、この時期に山頂を目指しての登山はよっぽどの体力と精神力がないと自殺行為だ。

私にはそんな勇気も体力もないからあきらめることにする。

ここ風嵐から市ノ瀬まで約10キロメートル往復20キロメートル道路の開通を待つことに・・・・・。

撮影:2024.01.14

 

撮影から1週間が過ぎての投稿になってしまった。雨で積雪も随分と少なくなったことだろう。



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帰り道,、市ノ瀬・別当出合線にて撮影。

夕暮れ時差し込む西日にて手持で撮影のためブレがあり鮮明、繊細さにかける白山での最後の写真になってしまいました

 

これまではバスの中から撮影していたが、今回は路上に降りて撮影

紅葉時期に立山・黒部に出かけていたため赤く染まる山々を見逃してしまった。楽しみは翌年に取っておくことに。



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万才谷排水トンネルを訪ねて南竜ヶ馬場より万才谷へ 003

2023.11.05撮影
2023.11.08 初回更新
2023.11.11 再更新
2023.11.12 再々更新 南竜分岐点に到着ここで大正4年に竣工の谷止工を見る。
2023.11.13 4回更新

雪が降り今年は無理かと思っていましたが先日来の好天で雪もなさそうなので、先日来から気になっていた万才谷排水トンネルを訪ねてみました。

別当出合まで週末に車で登ることが出来るようになって、シャトルバスへの乗り換えの手間が省け随分と楽になった。

ウイークデイに動けないわたくしにとっては、とても煩わしく時間的なロスも大きかった。

今回のコース
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甚之助避難小屋と甚之助谷

甚之助谷砂防群


甚之助谷左岸大規模ブロック

甚之助谷左岸大規模ブロック

この左岸ブロックが年間10~15センチメートル/年の移動が確認されているようです。この移動(地滑り)の急激な移動を抑えるために様々な対策が取られている。その一つが万才谷排水トンネルだ。

万才谷排水トンネル 取水施設・竪坑

排水トンネル吐口の赤谷


排水トンネル吐口の赤谷工事設備貨物索道山頂停留所

万才谷排水トンネル
  トンネル延長 387m
  トンネル内径 半径1.0m
  万才谷取水堰 高さ6.9m、幅24.5m、長さ16.7m
  万才谷縦坑 高さ27m
  赤谷減勢工 長さ9.5m
  仮整備(索道 長さ約1.0km、支柱2本、停留所2ヶ所、モノレール 一式)

万才谷取水口(吞口)の風景

現在は水の流れはまったっく見られない、しかし流れがあったであろう証にポットホール(甌穴)がいくつも見られる。


排水トンネル内部総延長385.8m

数年に及び工事が行われた。これで地滑りの危険が去ったわけではない。これからもまだまだ戦いは続くことだろう。


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そして、素晴らしい自然、景観、先人たちが歩んできた文化遺産等々を後世に残してほしい。



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