市道より車がやっと入る小路を入ると緩やかな階段に突き当たる。左に閻魔堂、右に酒のみ地蔵を見て階段を上がる。
階段を上りきったあたりに右に上る階段があるここを上がると金橋山千手寺(こばしさんせんじゅじ)観音堂が建つ。この観音堂の御本尊が、木造千手観世音菩薩立像である。
この木造千手観世音菩薩立像は富山県の文化財に指定されている。像の総高八十六センチメートル髪際七十三センチメートルのひのきの仏像、内刳りないのない一木彫りである。
この像は秘仏となっており三十三年に一度のご開帳となる。
また、観音堂は大窪大工の武右衛門の作だそうだ。
歴史:氷見の文化財 氷見市教育委員会 より
千手寺
金橋山千手寺は、真言宗高野山派に属している古いお寺で、もとは高岡市の渋谷に建立され、伏木の国分寺とゆかりがあったと伝えられている。戦国時代など武将の尊崇を受けたようで、神保氏春、菊地武勝などの名が語り伝えられ、弘治年中(一五五〇ごろ) には社殿の修築をうけたという。氷見の田町に移っていたが、天正一三年(一五八五) に兵火にあい堂塔、寺宝をすべて炎上してしまった。その後も近火におびやかされたので元禄二年(一六八九)、現在の朝日山中の地に移ってきたのであるといわれる。
ほかに、金比羅堂もあって、古くから氷見北大町の人々や漁民の信仰を集めている。
氷見市の指定文化財 http://www.city.himi.toyama.jp/~60400/bunkazai/10-senjyu.htm