加賀藩の所領加賀、能登、越中の魅力、海越しに観る山々、風光明媚なシーサイド・ラインの風景・出来事を写真で紹介する。
金澤・能登立山シーサイド・ライン



 5月に二度チャレンジ、残雪期とあって小屋までがやっと、体力不足で先に進まず。6月、7月、8月と三か月間毎週のように登山。
 何とかいけるかな!と言うことでチャレンジ、皆さんより時間はかかったものの何とか登頂。これで人並みの試練をクリアできたかな?


番場島発電所にブナグラ谷・白萩川・立山川の水を送るための送水管早月尾根を貫いて約1000m地点から850mまで落ちた水を再び900m越えまで上げるための送水管
 

分厚い雲に覆われた山々を振り返りながら、淡々と尾根を登って行く

 5月の時には1400mあたりまで雪があちこちに残り、夏ルートも曖昧で残雪の尾上を歩くところが多くルートを探りながら何とか丸山まで登頂。

 花春の訪れた番場島・早月尾根山歩 その四

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前回の素晴らしい山々をもう一度見たくてチャレンジ。今回は少し早めに(ちっとも早くないけど)5時45分ごろにスタート。今回の目標は丸山・早月小屋普通なら余裕で往復...

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 夏山登山道は残雪期と違うところが多くコースを思い浮かべながら登る。


丸山から見る早月小屋

 

 やはりきつい小屋まで4時間、スタートが遅かった分時間がだいぶんと押して来ている。果たして劔まで登頂できるのか半信半疑。

 

 時間を見ながら行けるところまでと思い小屋を後にする。これから先は予測がつかない。いよいよこれからクサリ場と言うところからガスで先が見えない。


2600m

付近の斜面に咲く花々

 

 

 

 カメラを仕舞い動き安くして岩場を登る。印さえ見落とさなければ迷うことはない。そう信じて目印を頼りに登る。

 霧雨が少し激しく本降りになりそうだが雨具を着ると動きが鈍る。途中下山する6・7名のパーティーとすれ違う。これを最後に下る人誰一人とも会わない。

 劔には私一人、もし何かあっても誰一人気づいてくれる人もいない、慎重に行かなければ。

 道に迷って数日、ただ一人救助を待った人がいる。動かずただじっと救助を待つ、どんな心持ちだろう。

 そんなことを考えながら頂上を目指す。

13:00 2800m地点

 もう少しで頂上、しかしガスで何も見えない。ここまで来たら行くしかないそんな思いで。帰路は明るいい間に小屋まで行けば何とかなるだろうと考えながら。

13:52 悲願の劔登頂。

 景色は何一つ無い、ただあるのは岩のみ。

 これが憧れの劔なのか?

 これが試練の劔なのか?

山頂ノ岩陰で暖かいスープとおにぎりを食し20分程度の休息。

これから、いっきに下山。岩場は巻くことが出来ないので、岩場を過ぎたころからピッチを上げる。


15:00 2600m付近通過、 誰とも会う人がいない。

15:44 早月小屋到着 

 此処でミネラルウオーター500mlを補充。小屋の前では宿泊客がビールを飲みながら語り合っている。

17:15 1350m付近人の話声がする。

 少し下ると最後にすれ違ったパーティーだ。数人が心配そうに崖の下を眺めている。訪ねると一人が転落したという。名前を呼ぶが返事無い、リーダーが崖のほうに降りていく。あたりは薄暗く下の方は確認出来ない。


 少しばかり様子を見ていたがリーダの声も聞こえてこない。

 私もいつまでも見ていてもしょうがないと思いその場から離れる。

18:00 1000m地点

 番場島まで後1km程度ベンチを過ぎてからヘッドライトを点ける。最後の急こう配付近まで来ると救急車のサイレンが聞こえてくる。消防隊員ならこんな坂も駆けあがってくるだろうと考えながら下っていくが一向に上がってくる様子がない。

18:20 番場島到着 

 救急隊が打ち合わせをしているので聞くと本人が自力で歩いて松尾平まで下山したという。たいしたケガでなくてよかった。転落した所が木々が生い茂ったところでクッション代わりになったのかもしれない。

 御嶽でもけがをした人に出会った。その人はヘリで救助されたそうだ。一瞬の気の緩みが事故に繋がる、自分も気を付けなければ。

 

登頂日 2024.09.08



コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
Unknown (ayame202001)
2024-09-19 15:44:20
日帰り早月尾根お疲れ様です。
まさに試練と憧れ☺️
私は今年小屋で撤退したので偉そうなこと言えませんが(笑)
スタートナイトハイクでないのに、ちゃんと下山もされてバッチリ👌だと思います。
景色は残念したがまたぜひ登ってください。
いろんな山登ってますが早月尾根の急登は、下ると足に来ますよねー。
ほんとお疲れ様です。
 
 
 
Unknown (shun_1960)
2024-09-19 18:53:40
 本当に不安の残る中の登山でした。
 時間も随分と押してくるし、天候はすぐれないし、最高の登頂とはいきませんでしたが、何とか無事下山できたことに感謝です。

 次回は天候を見ながら再度トライしてみようと思います。その時は、荷物をもう少し減量し、身軽にすればもっと時間に余裕が持てるのかと考えています。
 
 次回は紅葉の綺麗な時に、綺麗なところへと考えています。
 最後に、コメントを頂き有難うございます。
 
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