三歩歩いて一息ついて、三歩歩いて周りを見渡しまた三歩進む、一向に先へは進まない。やっと1200M付近。
私のレンズでは移すことができないが、はるか彼方には富山平野、富山湾が見えてきました。
この辺まで来ると残雪の箇所もふえて、山肌を伝って吹く風も心なしか涼しく感じ景色を眺めながら涼にひたる。
そして、再び登り始める。
番場島が遠くなったように感じるでも此処はまだ1600M地点じかんも12時を過ぎた。景色が良く腰を下ろせる場所を探し荷を下ろす。
道端の石に腰を下ろし、持参のおにぎりをカップめんと食べる。
コーヒーを飲む飲んでいると、小鳥が近くに寄ってきて無造作に投げ出してあるピッケルに止まる、カメラが手元になく写真に収めることができない。番場島から小さな虫がたくさんいたが小鳥たちは
こちらは先ほど来から眺めていた大猫山と猫又山
何処を見ても山の名前が出てこないのが悲しい、私が目指すのは遥か彼方にあるということ。されば、自分の体力と能力に応じた登山をすればよいことだけは理解できた。
この間にも”ヘリ”が二度ほど飛んでゆくのを見た。あれのお世話にだけはならない様に気を付けたい。
雪庇が随分と張り出している事が確認できる、あんなところに乗ったら雪庇とともに滑落となりかねない。
番場島方向
十分に休憩した、ここからの景色はしばらく見ることができないだろうと、山々の風景をカメラに収め荷をまとめる。
時間は13時、ここより引き返すことにするが、残雪がある個所は数か所だったのでアイゼンもつけることもないだろうと、アイゼンと一緒に入っているスパッツを出さなかった。下りには何度か靴に雪が入り、そのたびに靴を脱いで雪を出すことになる。
面倒で出さなかったことを後悔するがすでに遅し、1400Mを下ると必要なくなる。
立山川左岸、西大谷山だろうか残雪の上に土砂の崩落の跡が残る。この土砂が砂防を埋める。自然と人との果てしない戦いがここにも続いている。
ひとたび大きな崩落が起きれば、番場島も脅威にさらされる。いつ起きるともわからないことを考えたりして・・・。
樹木に・花・険しい山々そして花々
無事スタート地点に到着
澄んだ水は砂防を超えて立山川を流れてゆく。振り返るとそこには険しい山々がそそり立つ。
再び駐車場より
いつまで眺めていても、飽きることのない山々。この山にはアルピニズム刺激する魅力があるのだろう。
写真:2024.05.04