加賀藩の所領加賀、能登、越中の魅力、海越しに観る山々、風光明媚なシーサイド・ラインの風景・出来事を写真で紹介する。
金澤・能登立山シーサイド・ライン



珪化木(約1億2000年前~1億7000年前)

前回の投稿で化石らしきものと云うことで、石川県のとある施設にメールで依頼していた件の返答をいただきました。

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ようやく先日時間が出来、現地に見に行くことが出来ました。取り急ぎ、報告をさせていただきます。

 確かに、***沿いの***近く左岸にありました。
このあたりは手取層群(約1億2000年前~1億7000年前)の地層の一つであり、近くの目附谷でも約2000に及ぶ植物化石の標本が集められています。個体数の割合では、シダ状葉が45%、ソテツ状葉が27%、球果類が17%、イチョウ類が11%です。
 調査対象物は、直径18~20cm程度、くっきりとした年輪も見られ、樹木の中心部から外側にかけケイ素が入り込み、珪化し、一方で外側の師部、樹皮に近い部分では炭化しているように見えます。
 ***上流域は飛騨変成岩が多く分布しており、渓流を流れる水に含まれる溶存ケイ素濃度も高かった可能性があり、よい珪化木が形成されやすい環境下にあったといえるのではないかと思います。この珪化木となった木の種類については、外見のみの観察では、断言はできませんが、今より温暖であった当時の気候は考慮しつつも、横断面の様子から、温暖な地域でも生息していた針葉樹の一種、例えば、ナギやマキではないかと思われます。一般的には、温暖な気候と考えるとソテツ類も想定されるが、幹につながる枝や葉がないと特定は難しいかと思います。ゼノキシロン・ラテポロースムという絶滅針葉樹の林がこの手取の地に広く、長きにわたり広がり、その中心に手取湖があったのではないかと想像する研究者のかたもおられます。

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前回の投稿

今回も撮影をしながらそれらしい地層があると目が行ってしまう。

何とついに発見、恐竜ではないが木、樹木の化石らしきものを

これをどこにもちこめば、どの年代のもので種類は何なのか調べてくれるのだろうか・・・。

今度、県の施設に聞いてみよう。

 



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