2019-20 SERIE A 第25節 Inter vs SAMPDORIA マッチプレビュー いよいよ再開!

2020-06-21 20:09:06 | ほぼ週刊サンプ通信 '19-'20

いよいよ今夜はサンプが3/8日以来3ヶ月以上ぶりにピッチに降り立つ。

無観客の8万人収容のサンシーロに・・・

ずーっと言っているが、セリエAの再開は私はずっと再開反対

でも、やるからには一応楽しみだしサンプ戦は当然全試合観る。

ただ、実はイタリアのしかもスタジアムに通い詰めてるティフォージたちの間では、この無観客のセリエA再開は圧倒的に支持されていないと言う事をわかってないといけない

はっきり言って、日本の海外サッカーマニアには、現地人より詳しかったり情熱を持ってる人もたくさんいると思う。

ただ、やはり遠くから対岸の火事を眺めてる感は有ると思う。

なぜ反対されているかと言うと

もちろん、ずっと好きなサッカーが無くて、TVでも良いから見られるのを心待ちにしてるファンはイタリアにもいるだろう。

ただ、大多数はやはりスタジアムで仲間と騒ぎたい。無観客のサッカーに何の意味があるのだろうと。

そして何よりイタリアのコロナ事情は日本よりだいぶ酷い。感染者数は23万人を超えて、死者数は34000人以上。

我らがサンプでも最大8人まで感染者が出ている。そんな状況なので、再開してまた感染が広まったら中止にせざるを得ないとか、チームによって不公平になるとか・・・

そして、イタリアのウルトラたちは元々、TV放映権に重きを置いた今のセリエAの運営に大不満を持っている。そのせいで土曜や月曜開催が増えたり。

今回の再開も、ビジネス最優先でTV放映権が欲しいLega Calcioが、人命やティフォージの気持ちも全く考えずに再開に踏み切った、と言うわけだ。

NO al Calcio Moderno‼︎

↑↑やっとサンプマウスが届いた。筆者blog執筆風景。部屋が汚い(笑)

Serie A 25 6/21() 21:45@ジュゼッペ・メアッツァ(ミラノ)  主審:マリアーニ氏(Roma1出身)

サンプドリア - インテル

得点者:

↑↑©Blucerchiandoより

ここにきて、新たなスポンサーが付いた。

San Bernardoと言うミネラルウォーターの会社。今シーズン終了までの契約。

クネオ(ピエモンテ)本拠の会社だが、リグーリア州も比較的に近くてジェノヴァはマーケットとしてすごい重要だと言っていた。

サンペレグリーノなどの硬水が大半を占めるイタリアのミネラルウォーターの中では珍しい軟水。スポーツ選手の身体にも良いはずとも言っていた

[試合前情報]

 実は再開反対なのにはもう一つ理由があり、それは当然再開されると降格する危険性がある。正直、中断前の状況では体感で、残留は出来そうという結構な自信があった。全く保証は無いが、チーム状況も上向きでラニエリサッカーが定着してきて内容も良くなってきてたし、ある程度勝点が取れてきていたから

 現在勝点26で16位のサンプ。通例、残留の目安勝点が40と言われる昨今のセリエA。残り13試合で14点。何とかなる数字だ。しかし、インテル戦が延期になったので、再開後いきなりインテル、ローマと言う強豪相手に共にアウェイで4日間の間に2試合まず戦わないといけない。これはかなりキツイ

 インテルは勝点54で3位。スクデットは少し厳しくなってきているが、16勝3敗6分けの成績は立派だ。CL圏内はかなり濃厚。そしてコッパイタリアの準決勝が有ったために、先週すでに試合をやっている(結果は1-1の末にPKでナポリに反対)。正直、この差が非常に大きいと思う。ただでさえ戦力が違う上に、サンプは3ヶ月以上ぶりの実戦なのだから・・・


前回の対戦ではホームで1-3で敗戦。ディフランチェスコ監督時代なのであまり参考にはならないが。つまりラニエリにとっては初対戦となる↓↓

2019-20 Serie A 第6節 SAMPDORIA 1-3 Inter そう簡単に奇跡は起こらない - ブログ di ”サンプドリアクラブ東京”~blog di "SAMPDORIA CLUB TOKYO"~

最下位サンプと5戦全勝で首位のインテル。オッズをつけるのは物凄く簡単だろう。しかし、それが度々くつがえるのがセリエAの面白さでもある。実際、...

2019-20 Serie A 第6節 SAMPDORIA 1-3 Inter そう簡単に奇跡は起こらない - ブログ di ”サンプドリアクラブ東京”~blog di "SAMPDORIA CLUB TOKYO"~

 

以下がサンプvsインテルにまつわるデータ集↓↓
直近5試合 アウェイでのインテル戦(SERIE Aのみ)
2018-2019: Inter-Sampdoria 2-1 73’ D’Ambrosio (I), 75’ Gabbiadini (S), 78’ Nainggolan (I)
2017-2018: Inter-Sampdoria 3-2 18’ Skriniar (I), 32’ e 54’ Icardi (I), 64’ Kownacki (S), 85’ Quagliarella (S)
2016-2017: Inter-Sampdoria 1-2 35’ D’Ambrosio (I), 50’ Schick (S), 85’ rig. Quagliarella (S)
2015-2016: Inter-Sampdoria 3-1 23’ D’Ambrosio (I), 57’ Miranda (I), 73’ Icardi (I), 90’+2 Quagliarella (S)
2014-2015: Inter-Sampdoria 1-0 90’ rig. Icardi (I)

※ここ5回の対戦は1勝4敗。クアリアレッラが3年連続で決めているが、後述するが今回は不在・・・

通算成績 インテルvsサンプ(セリエAでのインテルホーム)
試合:62
サンプ勝利:8
引き分け:16
インテル勝利:38
サンプGol:56
インテルGol:120

※やはりこの対戦で一生忘れられないのが1996-97のインテル3-4サンプ。1-3からサンシーロで逆転した、あれほど熱い試合はなかなかないだろう。正直あの試合で生涯サンプファンになる事を決めたと言っても過言では無い。後にファン・セバスチャン・ヴェロンがこの試合の後興奮して「味方だけどマンチョにユニを交換してくれてと頼んだ」と言っていた試合だ

通算成績 サンプvsインテル(SERIE A全部)
試合:125
サンプ勝利:20
引き分け:37
インテル勝利:68
サンプGol:115
インテルGol:228

※全体でもかなり相性悪く、通算成績は一番悪いのでは?そこまで悪いイメージ無いけどなあ


<予想スタメン>

さて、この試合の予想スタメンが難しい。現地記者でも4-4-2か3-5-2かで割れている。この中断期間にずっとラニエリが3-5-2を試していたからで、私もそれで来るのではと思う。インテルも3-5-2なので、中盤での争いで圧倒的に数的不利にならない為にも

ラニエリ監督の3-5-2。まず一番大きいのが、クアリアレッラが招集外。ラニエリは「クアリアレッラは軽い怪我だが、ずっと週3試合こなさなければいけない日程で怪我が悪化すれば全治1ヶ月でシーズンが既に終わってしまうので、リスクを冒したくない」と言っていた。いっそローマ戦も休ませて良いと思う。その他の怪我人はフェラーリがまだ戻ってこれないだけ。後は全員招集されている。出場停止はいない

DF陣は3バックの場合、吉田真ん中の右にベレシンスキで左にトネッリ。もしくは左にコリー、右にトネッリ

右WBはデパオリ、左WBはムッルー
エクダルがアンカーで、右にヴィエイラトルスビー、左にリネッティヤンクト
FWはキャプテンクアリアレッラ不在なので、ガッビアディーニの下をラミレスが支える形が予想されている
元インテルはボナッツォーリ

SAMPDORIA<3-5-2> 監督クラウディオ・ラニエリ

     ガッビアディーニ

  ラミレス

  リネッティ(cap) ヴィエイラ

ムッルー        デパオリ

     エクダル

 トネッリ(コリー) ベレジンスキ

     吉田

     アウデーロ

ベンチ:GKセクリン、DFアウジェッロ、チャボット、コリー MFバッレート、ヤンクト、トルスビー、マローニ、レリス、ベルトラッチ FWボナッツォーリ、ラ・グミーナ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

インテルはコンテ監督の3‐5-2。出場停止はパデッリ。前回の対戦時とそれほど変化はなさそう。

ただ、攻撃的MFのエリクセンと左サイドのヤングと言う強力な2人が冬に加入している

DFはデフライを真ん中で元サンプのシュクリニアル、左は若干20歳のバストーニ

MFはセンシ、ブロゾヴィッチが怪我中なので、バレッラガリアルディーニ、もしくはボルハ・ヴァレロ。右はカンドレーヴァ、左は新加入のヤング

そしてトップ下のような形でエリクセン。ちなみに怪我人はその他にベシーノゴディン

2トップはルカクラウタロ・マルティネスかな?

元サンプはGKパデッリ、ベルニ、DFラノッキア、シュクリニアールの4人

Inter(3-5-2) 監督:アントニオ・コンテ

 ルカク ラウタロ・マルティネス(サンチェス)

    エリクセン

ヤング       カンドレーヴァ

 ガリアルディーニ バレッラ

 (ボルハ・ヴァレロ)

 バストーニ シュクリニアール

     デフライ

   ハンダノヴィッチ(cap)

 


ラニエリ監督の試合前の会見⇒

Inter-Sampdoria: le parole di Ranieri

Le parole del tecnico blucerchiato Claudio Ranieri all'anti-vigilia di...

youtube#video

 

「選手たちは良く練習してくれた。もう中断前の状態までチーム状態を戻す事が出来たので満足だ。ただ、敵との試合をまだやっていない。試合勘が無いのが不安だ」

「4ケ月前と言うのは、すでに一つの時代だ。通常の開幕前と似てるかもしれない。2ケ月間、開幕前まで準備したのは一緒だが、最大の違いは通常の開幕前は選手たちは1ヶ月間のバカンスを経て、ストレスを全て失くしてサッカーをやりたいという気持ちがMAXの状態で来ている事だ。今はそうではない」

「3バックはかなり練習した。選手たちは4-4-2と4-3-1-2で戦う事には慣れている。しかし何回か試合中3バックを試して結果はなかなか良かった。そこで、長く練習時間が取れる時に少し多めに練習してみた」

「インテルのコッパイタリアのナポリ戦はよーく観た。インテルは間違いなく強い。3,4回チャンスを作って、オスピーナ(ナポリのGK)がスーパーセーブをしなければ勝ってもおかしくなかった。間違いなく強敵だ。そして彼らは90分間戦っている。我々はまだだ」

と語った

(私的キープレイヤー ):ガッビアディーニ

はっきり言って、ポゼッションは圧倒的に負けるだろう。試合の流れから得点をとるのはかなり難しい戦いになると思う。ましてクアリアレッラが不在。

そこで、なんとかセットプレーから強力な2本のキャノン砲、ガッビアディーニラミレスで得点を獲りたい。ガッビアはクアリアいないFWとしての動きも重要になるので、彼をキープレーヤーとした。ディフェンスは吉田中心に亀のように耐えて守り、仮に無失点で抑えたりすれば、翌日の日本のスポーツ紙は1面で取り上げてくれるだろう。


(私的勝利確率 ):勝利5% 引き分け25% 敗北70%

逆境だらけ

・何度も言っての通り、今年のインテルは強い。

・試合勘でもサンプは差をつけられている

・サンシーロでの勝率も物凄く低い

・単純に16位vs3位

 しかし世の中に100%は無いし、サンプはいくつもの奇跡を起こしてきた。仮に引き分け勝点1が持ち帰れても、十分意味がある。かの有名な安西先生もこう言ってる

FoooooooorzaSaaaaaaamp!!

25試合 7513 勝点26 得点28 失点44 得失点差-16 現在16

次節:セリエ25 2021 6/21() Inter@ミラノ 現地21:45Kick Off(日本時間深夜4:45)


保存版 SAMPDORIA 吉田麻也加入!冬のメルカート'19-'20総集編

2020-06-21 10:56:10 | 保存版 サンプ名鑑

さあ、いよいよ明日にはセリエAが再開される。

このblogもセリエA中断から急ピッチに今シーズンを振り返り始めて、何とか再開幕までに間に合った。そして最後の最後に冬のメルカート情報も加味して、現在のサンプの姿を完璧にお見せできる。

 結果的にまだフェレーロの身売りは実現しておらず、お金は無いサンプ。しかし冬のメルカートの時点で16位と、降格圏内ぎりぎりの争いをしていた為に手をこまねいているわけにもいかない。

 そこでサンプが行った事は期待外れに終わった金食い虫を即座に放出。そしてCBフェラーリの怪我による長期離脱も含めて補強が急務だったセンターバックを2人補強。まぁ大した動きは無かったが、冬のメルカートだけを見ればプラスと言えよう。

この陣容で再開されて残り13試合となるセリエAに臨む

それらも踏まえ、移籍を総括してみよう。まずニューカマーの紹介

’19-’20 冬メルカート 新入団選手

まず最初に決まった移籍がトネッリのサンプ帰還。

昨季、半レギュラーだったトネッリは高額だった買い取りオプションを行使しないように、ぎりぎり19試合の出場に抑えられてレンタル元のナポリへ戻っていった。

しかし、ナポリでは結局全く出番が無く、本人の希望とCB補強急務のサンプの思惑が合致して戻ってきた。要するに半年間我慢してトネッリの価値を安くしたという事だ。

買い取りオプション付きレンタル250万ユーロ。去年は買い取るとしたら確か900万ぐらいだったから大分安くなった。

チーム状況もあり、獲得されていきなり先発出場。実に259日間実戦から遠ざかっていたので、不安っちゃー不安だ。

ただ、ここでキャリアをここで終えたいと語っているようにサンプ愛も有るし、この風貌ながら練習場では神対応。

ものすごい優しいのだ。そんな彼の帰還は素直にうれしい。

ちなみに背番号が昨季の26から21に変わった

↑↑©Fanta Masterより

Lorenzo Tonelli 21ロレンツォ・トネッリ

  • ポジション:DF
  • 1990年1月17日生まれ(30歳) 
  • イタリア フィレンツェ出身
  • 183cm 78kg
  • 昨季:サンプドリア 19試合1得点

次は将来の投資。

 1月28日にサンプが4年半契約で獲得。弱冠19歳のセントラルMF。長身だが潰し屋と言うより攻撃にも優れたセントラルMFのようだ。

今季はプリマヴェーラ中心にイタリアサッカーに慣らさせる形だろう。同胞のトルスビーの存在が彼の成長を助けられると良い

↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより

Kristoffer Askildsen  16クリストファー・アスキルドセン
・ポジション:MF
・2001年1月9日生まれ(19歳)
・ノルウェー オスロ出身
・190cm 77kg
・昨季:スターベク(ノルウェー) 14試合1得点

移籍最終日に控えFWの交換のような形。カプラーリをパルマに放出(買い取りオプション付きレンタル)して、エンポリから同じ形式で獲得した。

昨季もサンプ移籍の話がかなり濃厚なところまで有ったが、最終的にエンポリが獲得。2017-18シーズンのパレルモ(セリエB)で29試合9得点で頭角を現してサンプも獲得を望んだ。

スピードとテクニックに優れるFW。ただ、結果的には怪我の影響も有ったが、昨季もエンポリで22試合でわずか2得点。FWとしては得点力に課題を残す。

カプラーリより気持ち実力で劣って、その分若いという感じか?カプラーリも上手かったが今いちサンプでは突き抜けなかったので、この移籍が両選手とサンプにとって良い転機となれば良いが。ちなみに買い取りオプション600万ユーロのレンタル

しかし遠目から見るとマクシ・ロペスにそっくり。私のサンプ全く興味ない女の子の友達が、めちゃくちゃイケメンですぐファンになっていたという事はカッコは良いのかな?

↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより

Antonino La Gumina  17アントニーノ・ラ・グミーナ

・ポジション:FW
・1996年3月6日生まれ(24歳)
・イタリア パレルモ出身
・184cm 72kg
・今季:エンポリ(セリエB) 17試合4得点

最後にこの、日本代表キャプテンのサンプ加入は全く噂にも上っていなかったので、まさに青天の霹靂だった。

サンプに勤めてる友人から、正式にNETなどにニュースが出回るちょっと前に、「吉田ってどんな選手だ?サンプに入ってくるぞ」って言うメッセージが来て、私はドッキリかと思ったぐらいだ。

正直Jリーグに全く興味が無く、日本代表選手よりイタリア代表選手の方が圧倒的に詳しい私でもさすがに吉田麻也は知っている。

ただ、入る前の印象とサンプ入団後では大分印象が変わった。まぁそれを話し出すと長くなるので、「柳沢よりは期待してます」。

全然日本人に興味が無い私でも、吉田がサウザンプトンが0-9で負けた試合は見て、その試合の戦犯の一人が吉田。やっぱり年を取って落ち目になってんだなぁという印象だった。

元々豪快なボレーで点を取ったりフィードは得意だが、スピードもあまり無くてディフェンスはそんなに上手くないというイメージ。

今季8試合しか出ておらずに、しかも11月から実戦から遠ざかっていたのが心配だったが、意外と久しぶりの試合は良かった。

ここまでわずか1試合しか試合出場していないが、その1試合含めてサンプファンの評価は今のところ思いのほか高い

↑↑©Genova Notiziaより

Maya Yoshida  34吉田 麻也

・ポジション:DF
・1988年8月24日生まれ(31歳)
・日本 長崎出身
・189cm 78kg
・今季:サウザンプトン(プレミア) 8試合0得点

また、冬のメルカート中の移籍では無いが、実は夏の移籍が締め切られた後にサンプは契約切れでフリーになっていた選手を1人獲得してる。

10月8日にサンプがベルトラッチの獲得を発表。契約期間は1年間で2020年6月までとのこと。ローマユース出身、💩ェノアで名を上げたベルトラッチは、2015年7月からミランに加入。初年度は良かったが2年目は出場機会が激減。2017年7月から古巣💩ェノアへ1年レンタルで戻ってまたレギュラーでプレーしたが、昨季2018年6月から再びミランでプレー。ただ昨季は怪我も有りリーグ戦出場無し。出場はEL4試合のみで2019年7月に契約切れでチームを退団、フリーになっていた。

 イタリア代表歴も5試合有り、タイプ的にはなんでも平均点8でこなすが傑出した特徴のないボランチと言う個人的なイメージ。サンプで言うとポーリとかが近いのかな?どうも💩ェノア臭も強いし、ローマやミランと渡り歩いていたクラブを見ると”敵キャラ”と言う感じだが、まぁ怪我が治ってれば実力は有るし歓迎しよう。契約切れ選手の中で、私も「唯一獲っても良いかなぁ」と思っていたのが彼だった。補強するポジションがここでは無いのは間違いないが監督交代を機にMF陣容も変わるし、いきなりデビューしたという事はラニエリにリクエストされたという事か

⇒その後、DERBYでサンプ快勝の後のロッカールームでベルトラッチもバカ騒ぎに加わっている姿がSNSであげられた。素晴らしい!

↑↑©La Roma24.itより

Andrea Bertolacci  91アンドレア・ベルトラッチ

・ポジション:MF

・1991年1月11日生まれ(28歳)

・イタリア ローマ出身

・179cm 75kg

・昨季:ACミラン 0試合0得点(ヨーロパッリーグで4試合0得点)

OUT (金額は全て推定)

DFヴァスコ・レジーニ(29)⇒パルマにレンタル

DFジェイソン・ムリージョ(28)⇒セルタ・デ・ヴィーゴ(スペイン)に買い取りオプション付きレンタルで移籍
FWエミリアーノ・リゴーニ(27)⇒ゼニト(ロシア)へレンタルバック
FWジャンルカ・カプラーリ(26)⇒パルマに買い取りオプション付きレンタルで移籍

 

 

この冬のメルカートの結果で、センターバックが大きく変わった。ラニエリは4‐4‐24‐3‐1‐2を併用。基本的にはラミレスの調子次第で、彼が好調でスタメンの時は彼をトップ下で戦うという事だ。

 ただし、この中断期間中にラニエリはかなり3‐5‐2を試した。その場合はコリー、吉田、トネッリのCBを全員使って3バック。右にベレデパオリ。左はムッルー。MFにエクダルをアンjカーにしてリネッティ、ヤンクト、ヴィエイラ、トルスビーから2人が起用される形だ。また最も攻撃的な布陣だと、2トップの下にラミレスをトップ下に据えてエクダルヴィエイラリネッティのダブルボランチと言う形だ。さらに左にヤンクトを置けばかなり攻撃的だ。

SAMPDORIA <4-3-1ー2> 監督クラウディオ・ラニエリ ※赤字が冬新加入

 27クアリアレッラ(9ボナッツォーリ)23ガッビアディーニ(17ラ・グミーナ)

         11ラミレス(20マローニ)

7リネッティ(14ヤンクト)     4ヴィエイラ(18トルスビー)(26レリス)

         6エクダル(91ベルトラッチ)(8バッレート)(16アスキルドセン)

29ムッルー(3アウジェッロ) 24ベレシンスキ(12デパオリ)

    34吉田  21トネッリ

     (15コリー)   (25フェラーリ)(5チャボット) 

         1アウデーロ

        (22セクリン)(30ファルコーネ)

 
☆各ポジションを細かく見ていくとこんな感じ
  • FW陣 5.5⇒さすがに得点王だった昨季の勢いは無いが、なんだかんだ言って9得点挙げてるクアリアレッラ。そして流れの中での動きに課題は有るが、必殺の左足があるためにガッビアディーニがレギュラー。ボナッツォーリがシーズン序盤に良いアピールを見せていたが、怪我して元の調子に戻れていない。この中断が良い方向に左右して再アピールできれば。ラ・グミーナはまだサンプに来てから5分間しか出場していないが、ここから過密日程になるので、彼の出番も必ず来る。そこでどういう働きができるが。それがサンプに買い取りオプションを使わせるかの重要な要素となる
  • MF陣 7⇒MFは人数も多いし、ひし形や台形、5MFなど様々な可能性がある。完璧なレギュラーは盤石ならエクダルぐらい。しかし彼がいなくても見劣りはしない。リネッティが様々なポジションをこなせるので、色々な組み合わせが考えられる。

   ボランチタイプ⇒エクダル、ヴィエイラ、ベルトラッチ、アスキルドセン

   サイドハーフタイプ⇒ヤンクト、デパオリ、レリス

   インサイドハーフタイプ⇒リネッティ、トルスビー、バッレート

   攻撃的MFタイプ⇒ラミレス、マローニ

   彼らをチーム状況や相手によって、フォーメーションも変えて組み合わせていく。まさにラニエリの手腕が問われるところだ。個人的には4バックで上記の4人のひし形か、

 ヤンクト     デパオリ(ラミレス)

  エクダル リネッティ(ヴィエイラ)

  この台形が良いかなと思ってる。

  • DF陣 6⇒冬に加入した吉田トネッリが共にレギュラーを取りそう。ずっとレギュラーだったコリーが不安定さを露呈して降格。ただ3バックの時は彼も出るだろうし、先の2人との差はほとんどないので、調子次第。再開後の過密日程では3人とも十分に出場機会があると思われる。フェラーリは大怪我でまだ復帰の見通しが立たない。右SBは守備ならベレシンスキ、攻撃ならデパオリ。これは3‐5‐2になっても同じ。ベレは3バックの右センター起用も可能。デパオリは4‐4‐2の右MFで起用されることも有る。左SBはムッルーが鉄板レギュラーでアウジェッロが控え
  • GK陣 7アウデーロが昨季よりややパフォーマンスを落としてるのが気がかり。そしてPKは未だに止めたのを見たことが無い。しかし彼しかもちろんいないのだ。

***********************

 さてこの陣容で、まず再開初戦は延期分のインテル戦(アウェイ)。そして次もアウェイでローマ戦。インテルはコッパですでに試合を行ってるし、久しぶりのサンプにとっては物凄くキツい戦いになる。この2戦は勘を取り戻すために、結果はしょうがないぐらいの気持ちで・・・・そうしないと再開して2連続大敗だと絶望感が大きくなるから(^^;

Foooooooorza Saaaaaaamp!! 

24試合 6勝5分13敗 勝点23 得点26 失点43 得失点差-17 現在17位

次節:セリエA 第25節 2021年 2/23(日) 対Inter@ミラノ 現地20:45Kick Off(日本時間深夜4:45)


保存版 サンプドリア '19-'20 完全選手名鑑 2/2号 新加入選手特集!!

2020-06-17 23:50:25 | 保存版 サンプ名鑑

’19-’20 夏メルカート 新入団選手

ここでは今季、新たに加入した選手を今さら紹介していきたいと思う。もういなくなった選手もいるが(^^;

1.

↑©telenordより

Gonzalo Maroni  20ゴンサロ・マローニ

・ポジション:FW
・1999年3月18日生まれ(20歳)
・アルゼンチン Cordoba出身
・170cm 66kg
・昨季:タジェレス(アルゼンチン1部)17試合2得点

 ボカ・ジュニアーズからU-20アルゼンチン代表のマローニを買い取りオプション付きの1年間のレンタル移籍で獲得。なお、マローニはサンプドリアと2024年6月30日までの5年契約にサインしており、前述のオプションは買い取り義務に近いものであるようだ。2015年に生まれ故郷コルドバのクラブ、インスティトゥートで16歳でのプロデビューを果たしたマローニ。YouTubeなどで映像を見る感じだと、リケルメのパスセンスとアイマールのスピードとドリブルを兼ね備えたようなトップ下みたいだ。2016年に名門ボカ・ジュニアーズに引き抜かれると、同年5月には17歳でトップチームデビューを飾った。しかし、その後は思うように出場機会を得られず、昨夏にタジェレスにレンタル移籍すると、ここまで2ゴール1アシストの数字を残していた。また、FIFA U-20ワールドカップではU-20アルゼンチン代表の背番号10を背負い2試合に出場。
 正直、昨季までだったら手放しで喜べた。ジャンパオロのシステムのトップ下にはまさにうってつけの選手だからだ。しかしディフラのシステムに今のところトップ下は無いので、サイドFW(今のところ左)を試されている。人生の大半をトップ下で過ごしてきたまだ20歳の彼にとって、セリエAに慣れるのだけでも大変だが、それを新たなポジションでと言う事になると並大抵な事ではないだろう。せっかく金の卵を獲得したのだから、間違えて踏みつぶさないように大事に孵化させて欲しい。1997年にマンチョの後釜として獲った10番のアルゼンチン陣、モラレスのようにならないように・・・
⇒その後、現実は買い取りオプションを行使されるかの瀬戸際にいる

2.

↑↑©SerieBnews.comより

Federico Bonazzoli  9 フェデリコ・ボナッツォーリ

・ポジション:FW
・1997年5月21日生まれ(22歳)
・イタリア Manerbio出身
・182cm 79kg
・昨季:パドヴァ(セリエB) 35試合8得点
・イタリアU-21代表 9試合2得点

 インテルから17歳の時にサンプが引き抜いた彼。ここ2年はSPAL、そしてパドヴァと武者修行に出されていたが遂に帰還。夏のキャンプでディフランチェスコ監督を今のところ納得させて、クアリアレッラの控えFWとしてサンプに残った。タイプとしては左利きのクラシカルなCF。シュートもヘディングもドリブルもそこそこだが、爆発的な特徴はまだ無い。昨季調子が良かったので、イタリアU-21代表には最近も選ばれている

3.

↑↑©nos.jpgより

Morten Thorsby  18モルテン・トルスビー

・ポジション:MF
・1996年5月5日生まれ(23歳)
・ノルウェー オスロ出身
・186cm 72kg
・昨季:ヘーレンフェン(オランダリーグ)20試合5得点
・ノルウェー代表 1試合0得点 

 
 1月11日にすでに移籍が決定。しかしシーズン終了後にフリートランスファーになるために、そこまで待っての移籍となった。その為に残りのシーズンは干されるような形になってしまい、彼もその点は後悔していた。しかし7月1日から晴れてサンプの一員となり、心機一転アピールを始めている。ただMF陣は層が厚く、加入して早々に放出の噂が出るなど簡単ではなさそうだが。プラートもいなくなったので、一日も早くセリエAに慣れるようにサブから淡々とレギュラーを狙う。ちなみに18番はそのプラートの出世番号

4.

↑↑©il secolo XIXより

Mehdi Léris  26 メーディ・レリス

・ポジション:MF
・1998年5月23日生まれ(21歳)
・フランス Mont-de-Marsan出身
・186cm 78kg
・昨季:キエーヴォ 23試合0得点2アシスト

 キエーヴォマスターに聞いた情報によると、レリスはキエーヴォでは3センターの一角としてプレーすることが多かったが、適正としては(イン)サイドハーフ。スピードはさほど無いが、ボールコントロールと剥がしには定評がある。両足使えてクロスも普通に良い。どこに置いても安定したポジショニングと連携を見せるポリバレントな選手。去年のキエーヴォの試合を観ていて「ああ、うまいなあ」って感嘆する時は大抵Lerisだった。「巧い」タイプなので周りの環境が良くなればまだまだ伸びるとの事。期待してみよう!
 今考えると、昨季のサンプvsキエーヴォ戦でVARで取り消されたゴールを決めていたのがこのLerisだった!まぁその頃から縁があったのかもしれない。サンプもそうだし、セリエAでは昔から自チームとの対戦で活躍した選手を獲得するというパターンがスゴく多い気がする。

5.

↑↑©revista semanaより

Jeison Murillo  21 ジェイソン・ムリージョ

・ポジション:DF
・1992年5月27日生まれ(27歳)
・コロンビア カリ出身
・182cm 78kg
・昨季:ヴァレンシア 1試合0得点/バルセロナ 2試合0得点
・コロンビア代表 28試合1得点 

 一番の目玉はこのムリージョの獲2015-16シーズンからインテルのレギュラーCBを張ったバリバリのコロンビア代表。その後ヴァレンシアに移籍するが、そこで怪我をしてしまってややトーンダウン。昨季は怪我は治って冬にバルセロナにレンタルで移籍したが、さすがにほとんど出番は無かった。レンタル元のヴァレンシアから200万ユーロ+買い取り義務オプション1200万ユーロで獲得。南米のCBらしくテクニックも有れば、セリエAのディフェンス経験も十分ある。怪我さえ治ってれば期待大だが、今は大丈夫でもまた故障しそうだしちょっと怖い面もある。シルヴェストレ+@のようになってくれる事を祈る。個人的には12月まで彼が怪我しないで活躍すれば、今年のユニは彼で買うと決めている

⇒結果的にはサンプでは大した活躍ができずに冬のメルカートで早々とスペインのセルタ・デ・ヴィーゴにレンタルで出された。セルタではそこそこ復活しているので、彼らが買い取りオプションを行使してくれる事を祈る

6.

↑↑©chievoveronaより

Fabio Depaoli  12 ファビオ・デパオリ

・ポジション:DF
・1997年4月24日生まれ(22歳)
・イタリア Riva del Garda出身
・178cm 71kg
・昨季:キエーヴォ 33試合0得点4アシスト

 昨季の冬のメルカートから噂になっていたデパオリ。キエーヴォがB落ちして早々、かなり早い段階で移籍が決まった。450万ユーロで完全移籍。若いし良い獲得だと思うが、サンプがこんなにあっさり完全移籍で獲得を決めるのは珍しい。期待の表れか?元々MFだったが、昨季に右SBにコンバートされた。どっかで聞いた経歴だとお気づきの方もいると思うが・・・・そう、同僚となったサーラだ。タイプ的にも彼にすごく似ていると思う。昨季のキエーヴォのno.1のアシスト数を誇る通り、縦への突破を得意としてそこからのクロスが十八番。ディフェンスをこれから経験積んでいく必要有ると思うが。バランス型のベレシンスキとのレギュラー争いは面白い。MFでも起用されている

7.

↑↑©augello twitterより

Tommaso Augello  3 トンマーゾ・アウジェッロ

・ポジション:DF
・1994年8月30日生まれ(24歳)
・イタリア Milano出身
・180cm 70kg
・昨季:スペッツィア(セリエB) 32試合1得点5アシスト

 ちょっとしたシンデレラストーリーを描いているアウジェッロ。ミラノ郊外のCimianoと言う、ミランがたまに有望な選手を買っていくスクール出身。ちなみにデシーリオもそこの出身だ。しかしフィジカルが弱いという事でミランの下部組織のお眼鏡にかなわず、その後主戦場はセリエDになった。ポンティソーラと言うクラブで3年間プレー。その後セリエCのGiana Erminioと言う出来たばっかりの新興クラブで3年、2017年にやっとセリエBにたどり着く。同じリグーリア州のサンプのご近所さんSpeziaに加入。そこではなかなかの活躍を見せて、昨季は躍進したスペッツィアの年間MVPとも呼べる活躍をした。400万ユーロで買い取りオプション付きのレンタルで加入。堅実な守備と縦への推進力、ピュアな左利きからの良質なクロスで昨季は5アシストを記録。とりあえず、ムッルーとタイプは似ているが脅かせる存在になるか?

8.

↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより

Julian Chabot  5 ジュリアン・チャボット

・ポジション:DF
・1998年2月12日生まれ(21歳)
・ドイツ Hanau出身
・195cm 85kg
・昨季:グローニンゲン(オランダ) 29試合1得点

 彼もサンプは早くから手を付けて、5月には獲得が決まっていた。エールディヴィジ(オランダ1部)のグローニンゲンから370万ユーロで完全移籍。ムスタフィ、シュクリニアール、アンデルセンと続いたサンプが育てて高く売ったCBの系譜を彼に継がせようとしている。195㎝の恵まれた体格を生かした強い守備が当然予想される特徴。サンプの巨人と言えば、モリス・カロッツィエリを思い出す。彼もほぼ同じ体格だった。まだ20歳ぐらいの時にサンプでデビューしたのであまりサンプでは活躍できなかったが、その後アタランタやパレルモなどでそこそこ活躍した。やはりこの体格は真似したくても真似できない長所であり、あとはセリエAの緻密な守備をいかに早く学べるか。「タイプは違うが、同胞のムスタフィの歴史を繰り返したい」って言っていたが、活躍するのは良いけど別に出て行くところまで絶対真似しないんで良いんだよ(笑)。キャンプで軽い怪我をして、まだあまり試合でプレーする姿見ていないのが少し不安だが。彼が良ければCB陣は安泰になるだろう

9.

↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより

Emiliano Rigonit  10 エミリアーノ・リゴーニ

・ポジション:FW
・1993年2月4日生まれ(26歳)
・アルゼンチン Colonia Caroya出身
・180cm 70kg
・昨季:ゼニト(ロシア) 12試合3得点

 アタランタでセリエA挑戦したが、ガスペリーニの元では活躍できずにロシアで復活したウィング。両足蹴れてスピードが豊かなウィングと言う触れ込みだった。ディフランチェスコのサッカーに必要不可欠なウィングという事でかなり早い段階から移籍の噂に上っていたが、最終的には移籍期限ギリギリで決まった。彼のデビュー戦で慣れない2トップの一角で起用されて、絶好のチャンスを外すなどと不運な面もあった。ディフランチェスコの時はまだ出番も有ったが、ラニエリのサッカーではなかなか厳しかった。ラニエリは与えたチャンス2,3試合で結果が出せなかった彼をそれ以上起用しなくなり、冬のメルカートであっさりゼニトに戻っていった(結果サンプ:8試合0得点)

10.

↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより

Andrea Seculin  22 アンドレア・セクリン

・ポジション:GK
・1990年7月14日生まれ(29歳)
・イタリア Gorizia出身
・190cm 80kg
・昨季:キエーヴォ 2試合 7失点

 昨季の第2GKラファエルの突然の移籍で空いた第2GKとして、移籍最終日に加入した。2014年から5シーズンにも渡りキエーヴォで第2GKを務めた。そういう意味では第2GKの鏡なのかもしれないが、セリエAでの実績は通算9試合しかない。正GKとなると2013-14のセリエBのアヴェリーノ時代までさかのぼる。若くも無いし第2GKより上に出る事は無いだろう。一応買い取りオプション付きレンタル

11.

↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより
Kaique Rocha  33 カイケ・ロシャ
・ポジション:DF
・2001年2月28日生まれ(19歳)
・ブラジル Taboão da Serra出身
・195cm 90kg
・昨季:サントスFC(ブラジル)
 こちらも移籍最終日にブラジルの名門サントスから加入。195㎝90㎏と言う物凄く恵まれた身体を生かして、ユース時代から様々なヨーロッパのクラブから注目を浴びていた。そしてまだトップチームでの出場が無いにも関わらずにサンプが完全移籍での獲得に踏み切った。走力も有るために右SB、CBの両方で現在は起用されている。今季のサンプではプリマヴェーラで経験を積まされており、コロナ中断まで17試合2得点。将来は期待してよいのだろうか?

12.GKウラディミーロ・ファルコーネ(24) Wladimiro Falcone
   1995年4月12日 ローマ生まれ
   195㎝85㎏
セリエCのルッケーゼからレンタルバック。ずっとサンプからレンタル生活が続くが、年齢的にもそろそろ正念場だ

13.GKロレンツォ・アヴォガドリ(17) Lorenzo Avogadri
   2001年8月21日 ベルガモ生まれ
   190㎝80㎏ 
   アタランタからレンタルで加入。まず名前が非常に覚えにくい。私事で恐縮だが、今仕事でギリシャのカラスミを売ろうとしていて、カラスミをギリシャ語でアヴゴタラホと言う。それと混ざってしまうのだ(関係ないか(;^_^))。サンプファン的にはこの年で話題になっているGKと言うと、”オレジーナの鷲”と言う異名で期待されていたヴィンチェンツォ・フィオリッロを思い出してしまうが、彼は結局サンプでは大成しなかった。そうならない事を祈る。

14.レンタルバックしてチームに留まったのはそれ以外には我らがレジーニだけw
DF19 ヴァスコ・レジーニ(29)←スパル
 

 この新加入選手達で2019-20シーズンをディフランチェスコ監督と共にスタートさせたが、結果はご存じのとおり……

 


保存版 サンプドリア '19-'20 完全選手名鑑 1/2号!!

2020-06-16 00:00:30 | 保存版 サンプ名鑑

さて、今シーズンここまでの振り返りも終了。いよいよセリエAが再開しようとしている。

そこでハタと気付いたら、今シーズンは名鑑号をつくっていなかった。久々のサンプを観るにあたって陣容をチェックしておく意味でもやっておかねば。

今さらディフランチェスコ監督時代を振り返ってもしょうがないのだが、5年後にもしかしたら1人でもこのblogを見返して懐かしんでくれる人もいるかもしれないので・・・

2019-20 SAMPDORIA

 ジャンパオロ政権3年間で終了、ディ・フランチェスコ新監督のNEWサンプでスタート!!

 夏のメルカートが締め切られた時点ではこんな感じだった。フェレーロの身売りの話も有って、なかなか補強も進まなかった2019の夏のメルカート。ディフランチェスコ監督の4-3-3に必要不可欠なウィングの補強がなかなかされずに、最終的に移籍期限ギリギリで「エミリアーノ・リゴーニ」だけ補強された。それでも10番を与えられて期待されていた彼であったが、ディフランチェスコ監督が途中解任されて本来のポジションを失って、冬にはすぐいなくなった。レギュラー陣での大きな変化はCBの「ヨアキム・アンデルセン」、MFの「デニス・プラート」、FWの「グレゴワール・デフレル」と縦の中心ライン3人を失い、結果その穴埋めが上手くいかなかったメルカートと言えよう

ディ・フランチェスコ監督 ’19-’20 【4-3-3】 ※赤字が新加入

     クアリアレッラ(ボナッツォーリ)

リゴーニ(カプラーリ)(マローニ) ガッビアディーニ(ラミレス)

ヤンクト(トルスビー) リネッティ(バッレート)(レリス)
   

       エクダル(ヴィエイラ)

ムッルー(アウジェッロ)  デパオリ(ベレシンスキ)(ロシャ)

     コリー  ムリージョ
(レジーニ)(チャボット)(フェラーリ)

     アウデーロ
 (セクリン)(ファルコーネ)(アヴォガドリ)    
   

FW陣 5.5⇒ FW陣は去年からシステムが変わっている事も有りレギュラーもだいぶ変わった。

残留 = クアリアレッラ、ガッビアディーニ、カプラーリ、ラミレス(MFから)、バーロウリ(ユースから昇格)
新加入 = リゴーニ、マローニ、ボナッツォーリ
放出 = デフレル、コフナツキ、サウ

今までの2トップから3トップに変わったので大きな変化が。まずカプラーリガッビアディーニ、そしてMFだったラミレスが左右のウィングに。新加入のマローニも元々はトップ下専門の選手なので、この左右のウィングは未知数。ユースから昇格したバーロウリにしてもどちらかと言えばトップ下タイプの選手だ。カプラーリやガッビアディーニあたりは、逆にこのポジションの方が生きる可能性は有るので楽しみ。ただ、生粋の本職ウィングは現在のメンツにいないので、ここの補強が必要だったが、最終的にリゴーニが最終日に加入しただけ。

 CFは得点王のクアリアレッラが当然いるが、やはりこの歳であまり経験のない1トップ気味のCFと言うのは結構キツイと思う。控えにはレンタルバックのボナッツォーリがキャンプでディフラの信頼を勝ち取って残りそう。

MF陣 7MF陣はプラートを失った以外は比較的継続路線。

残留 = エクダル、リネッティ、ヤンクト、バッレート、ヴィエイラ、ラミレス(FW)
新加入 = トルスビー、レリス
放出 = プラート、ヴェッレ、サポナーラ

ずっと粘っていたが、プレミアリーグの移籍期限ギリギリでプラートはレスターに移籍。さすがに4年目のプラートを見ると言う夢は叶わなかった。獲られるのは覚悟していたからしょうがない。でも安過ぎる。正直ジャンパオロの呪縛から解き放たれて、彼はここからさらに活躍すると思う。レスターは良い買い物をしたな。まぁもう関係無い。とりあえずセリエAで対戦する事が無くて良かった。

 それ以外はMFは継続路線だが、まずトップ下が無くなってポジションも3人に減るっちゃー減るのですでにこれで手一杯なのかな。ヴェッレ、カペッツィは残念ながら放出された。ラミレスはFW扱いになり、プラート放出後の新加入選手レリス。キエーヴォから獲得した彼はまだFW(ウィング)をやるか右MFやるかわからない。キエーヴォマスターにお伺いしたところ、後でもう一度触れるが適性は(イン)サイドハーフとの事でやはりMFで勝負か。プラートに匹敵する選手は誰も獲れていないのが寂しいが、悪くないメンツはいる。サイドアタッカー獲得の方がプライオリティーは高いので、しょうがないか。ヤンクト、ヴィエイラあたりはシステム変更がプラスに作用しそうなので、彼らの成長でプラートの穴を埋めるしかないか

DF陣 5.5DF陣はもうすでにかなり移籍が進んでいる。と言うかもうほぼ完成しているかもしれない。現在のところ

残留 = ベレシンスキ、フェラーリ、コリー、ムッルー、レジーニ
新加入 = デパオリ、ムリージョ、チャボット、アウジェッロ、ロシャ、(ミュレ)
放出 = アンデルセン、トネッリ、タヴァレス、ロランド、レヴェルベ、サーラ

ミュレを括弧にしたのは、獲得したもののキャンプにすら召集されずにユーヴェに獲られてしまった。500万€だって。まぁ残念だけど1月に45万€で獲得して、何もしなくて500万€になった。1月の時点で獲得合戦に負けて逃したと思えばお金が入ってくる分良いか。これも金の亡者フェレーロマジックなのか…まだどこの馬の骨ともわからんし。ユーヴェではU-23に放り込まれるみたいだが、その後レンタルに出されてユーヴェに戻れずにどっか中堅クラブに買い取られる流れが濃厚なのかな?まぁ日本語表記も「ミュレ」にするか「ムレ」にするか「ミュール」とか書いているとこも有ったし迷っていたから、別にいらないか(笑)

アンデルセントネッリの2人のセンターバックを失い、レギュラー候補で入ってきたのがムリージョチャボットは将来への投資だろう。サイドバックはデパオリアウジェッロと言うレギュラーを脅かす可能性がある2人が加入した。

GK陣 7⇒GKは正GKのアウデーロが盤石だが、逆にそれ以外は全員変わった。

残留 = アウデーロ
新加入 = セクリン、ファルコーネ、アヴォガドリ
放出 = ラファエル、ベレッツ

第2GKだったラファエルが突然イングランドへ移籍して、最終日にその代わりとしてキエーヴォからセクリンが加入した。また第3GKのベレッツが移籍して、レンタルバックのファルコーネが第3に。そして期待の17歳のロレンツォ・アヴォガドリをアタランタからレンタルで獲得。とりあえずプリマヴェーラの正GKか?化けそうなら買い取り交渉するのかな?そしてずっと第3務めたり、レンタル出されたりを繰り返していたトッツォはついにサンプから完全移籍で出て行く事が決まった。同盟国のテルナーナへ、3年契約で移籍。彼の年齢を考えるとラストチャンスだろうし、悪くないだろう。ちなみにFaceBbookで友達になっているが、めちゃくちゃ良いやつで奥さんがカワイイ。

******************
☆ディフランチェスコは前任のジャンパオロの4-3-1-2とは対極の4-3-3。ピッチをめい一杯ワイドに使い、縦に早いサッカーとサイドからのクロスを多用する
 
 ・ヴィエイラの成長でプラートを忘れさせる
 ・ムリージョが復活してアンデルセンの穴をしっかり埋める
 ・リゴーニがウィングとして活躍
 
この3点がディフランチェスコの4-3-3成功の鍵だと思われていた

 移籍情報総まとめ

<2019・9・3現在>

IN(金額は全て推定) 

GKウラディミーロ・ファルコーネ(24)⇒ルッケーゼ(セリエC)からレンタルバック。

GKロレンツォ・アヴォガドリ(18)⇒アタランタからレンタルで加入。

GKアンドレア・セクリン(29)⇒キエーヴォからレンタルで加入。

DFエラスモ・ミュレ(20)⇒トラパニ(セリエB)から45万ユーロで完全移籍

DFジュリアン・チャボット(21)⇒グローニンゲン(オランダ)から370万ユーロで完全移籍。ドイツ人 
DFファビオ・デパオリ(22)⇒キエーヴォ(セリエB)から450万ユーロで完全移籍
DFジェイソン・ムリージョ(27)⇒ヴァレンシア(スペイン1部)から200万ユーロでレンタル。1,300万ユーロの買い取り義務オプション付き。コロンビア代表
DFトンマーゾ・アウジェッロ(24)⇒スペッツィア(セリエB)からレンタル。400万ユーロの買い取り義務オプション付き

DFヴァスコ・レジーニ(28)⇒SPALからレンタルバック

DFカイケ・ロシャ(18)⇒サントス(ブラジル)から完全移籍

MFレオナルド・カペッツィ(24)⇒エンポリからレンタルバック

MFモルテン・トルスビー(23)⇒ヘーレンフェン(オランダ)よりフリートランスファーで完全移籍。ノルウェー代表

MFメディ・レリス(21)⇒キエーヴォ(セリエB)から250万ユーロ+ボーナスで完全移籍。フランス人

FWフェデリコ・ボナッツォーリ(22)⇒パドヴァ(セリエB)からレンタルバック。イタリアU-21代表 

FWエミリアーノ・リゴーニ(26)⇒ゼニト(ロシア)からレンタル。アルゼンチン代表 

FWゴンサロ・マローニ(20)⇒ボカ・ジュニオールズ(アルゼンチン)から100万ユーロでレンタル。買い取りオプション1500万ユーロ。アルゼンチン人 

  総額1415万ユーロ+3200万ユーロ(買い取りオプション全て) 

OUT (金額は全て推定)

GKヴィド・ベレッツ(29)⇒アポエル(ギリシャ)に買取義務オプション付きレンタルで移籍。スロヴェニア代表

GKアンドレア・トッツォ(26)⇒テルナーナ(セリエC)に10万ユーロで完全移籍

GKラファエル・カブラウ(29)⇒レディング(イングランド・チャンピオンシップリー)にフリートランスファーで移籍。元ブラジル代表

DFロレンツォ・トネッリ(29)⇒ナポリにレンタルバック。

DFエラスモ・ミュレ(20)⇒ユヴェントスに500万ユーロで完全移籍
DFヨアキム・アンデルセン(23)⇒リヨン(フランス・リーグアン)に2400万ユーロ+600万ユーロボーナスで完全移籍。デンマーク代表
DFマクシム・レヴェルベ(22)⇒キエーヴォ(セリエB)にフリートランスファーで移籍。フランス人
MFリッカルド・サポナーラ(27)⇒フィオレンティーナにレンタルバック。
MFダヴィド・イヴァン(24)⇒キエーヴォ(セリエB)に移籍。スロヴァキア人
MFアントニオ・パルンボ(22)⇒テルナーナ(セリエC)にレンタル移籍
MFデニス・プラート(25)⇒レスター(プレミア)に2100万ユーロで完全移籍。ベルギー代表 
MFヴァレリオ・ヴェッレ(25)⇒エラス・ヴェローナにレンタル移籍。元イタリアU-21代表
FWグレゴワール・デフレル(28)⇒ローマにレンタルバック。フランス人
FWマルコ・サウ(31)⇒ベネヴェント(セリエB)にフリートランスファーで移籍
FWダヴィド・コフナツキ(22)⇒フォルトゥナ・デュッセルドルフに800万ユーロで完全移籍。早くいなくなれ!  

総額5810万ユーロ+600万ユーロ(ボーナス)

収支 +1795万ユーロ

収支に関しては、レンタルで買い取りオプションとか、分割払いとかあるのでなかなか一つの答えを出すのは難しい。しかし今年に関してはプラートとアンデルセンを売却して、その代わりに特に高い買い物はしていないので収支はかなりプラスだ。そして戦力は明らかにマイナスだ

**************************

お、今季新加入した面々の詳細情報は次号

’19-’20 夏メルカート 新入団選手

 でアップします!

いまや懐かしい、というか彼がサンプの監督だった事を10年後に覚えている人はどれくらいいるのだろうか・・・