壁掛け時計もVintage SMITHSへ。
1950年代のベークライト製・スミスのウォールクロックを購入しました。
元々、SMITHSは大好きで腕時計と懐中時計を計10本所有しているほど。
オリジナルのウォールクロックは念願でした。
外装のベークライトのムラ感がたまらない!
直径が28cm、文字盤の直径が22.5cm、厚みは8cmほどあります。
あると嬉しいMADE IN ENGLAND
文字盤のエイジングが素晴らしく、新品にはないヤレ感を醸し出しています。
元のムーブメントは取り外され、新しいクォーツムーブメントに交換されています。
古着屋の店内などで、たまーに見かけていたスミスのウォールクロックですが、見たモノは全て不動状態。
調べたところ、元々はコンセントで動作するモーター式ムーブメントが搭載されていたようです。
イギリスと日本では電圧が異なる上、精度も悪く修理も難しい。
そこで電池式のクォーツムーブメントに載せ替えることで、新たな息吹が注がれています。
時計下部のつまみはダミーで操作は出来ませんが、以前は時間調整のつまみとして機能していたと思われます。
ムーブメントは交換されていますが、針はオリジナルをそのまま使用。
針に凹凸が付けられ、立体感があります。秒針は赤で良いアクセントに。
なんだ!二つ持っているじゃないか!と突っ込まれそうですが、右の小さい方はロジャーラッセルというメーカーが作っている復刻版。
以前に1万円程度で購入していたものです。
文字盤のフォントなどはかなり似せていますが、大きさが全体的に小さいです。
外装の直径が約24cm、文字盤の直径が約17cmに対して厚みが7.5cmもある為か、正面から見ないと文字盤の端が隠れて見づらいのです。
針も形こそ寄せて作っていますが、凹凸がなくのっぺり。
文字盤もムラ加工がされているものの、並べてみるとオリジナルには完敗です。
浜松のヴィンテージショップから通販で購入。送料込みで36,600円でした。
ロジャーラッセルの復刻版(38cm)が43,000円程で販売されていることを考えたらお買い得かなっと思います。
時計本体はオリジナルですから、満足度は高いですよ。
しれ~っと再開します。またよろしくお願いします。笑
さて、こちらは昨年の夏に購入しました、スミスのミリタリーウォッチです。
文字盤の6時の上にある↑は「ブロードアロー」
イギリス軍に供給されていた官有物に示されています。
ミリタリーウォッチは軍専用の為、スミスの時計では唯一時計店での販売がされていなかったのです。
スミスの時計の中では希少価値が高く、価格は上昇の一途を辿っています。
スミス好きとしては、憧れの名品ですね。
ラグはバネ棒ではなく、固定式のワイヤーラグです。取り外しが出来ませんので交換の際は注意が必要です。
なお、ラグの幅は厳密に言うと17.5mmという中途半端な幅になっています。
NATOタイプのストラップを装着するのが一般的ですが17mmが一番収まりが良いです。18mmでも装着可能ですが僅かにシワが寄ります。
17mmは取り扱いが少ないですが、Amazonで見つけることが出来ました。
ムーブメントはアストラルと同じモノを使用しているのでハック機能があります。竜頭を引くと秒針が止まるので時刻合わせが楽。
裏蓋は2重構造のスクリューバックで防水性、防塵性を高めています。
軍用ということで頑丈なSS(ステンレススチール)ケースを採用されていることも相まって屈強な印象。
なお、軍の官給品には「用途、製造番号、国番号、製造年」などがコード化され裏蓋に刻印されています。
刻印はW10/6645-99-961-4045 5067/68
W10:陸軍用のアーミーコード
6645:腕時計
99:イギリス(国番号)
961-4045:アイテムコード
5067:製造番号
68:1968年(製造年)
という意味になります。
ちなみにSMITHSのロゴの下、丸印に「T」のプリントがありますが、これは夜光塗料の素材であるトリチウム(Tritium)のTです。
トリチウムは放射性物質なんですが、エネルギーは非常に弱く放射線を人体に受けても皮膚で止まってしまいます。体内に取り込んでも新陳代謝などにより体外に排出されるので体に溜まっていくこともありません。
さらに12年ほどで元の放射線量の半分程度まで減ってしまう(半減期)ので、ほとんど影響はないのでご安心を。この時計は1968年製ですので、まぁ殆ど心配はいらないです。
なお夜光塗料としての機能は失っており、全く光りません。
トリチウムを使用する前、夜光塗料には放射線量が遥かに高いラジウムが使われており、これが有名な「ラジウムガールズ」の悲劇を生むわけです。
ラジウムは半減期が1602年もあり、この当時のラジウム時計はトリチウム夜行とは違い今でも煌々と光り続けてるそう。なお使用量は僅かである為、風防などで放射線はカットできるので腕に着用しても問題にならないそう。気になりますね。
こういったことがあって、夜光塗料も進化し続けて、ラジウムからトリチウム。そして放射性物質を含まない蓄光塗料のルミノバが開発され主流となっていきました。
話が脱線しましたが、夜光塗料にも色々歴史があって調べると面白いです。
なお、このスミスのミリタリーウォッチ。インスタなどで見ているとTマークがLマークになっているものをいくつか見ました。
LマークのモノはイギリスのTimefactorsという会社が販売しているレプリカ品(偽物)ですので、お間違えの無いように。ルミノバ(Luminova)のLですね。
ムーブメントも全く違ったモノを使用しています。ケースと文字盤だけ似せた代物です。。。現存するスミス社には許可を取らずに作ったそうで。。。笑
Lマーク以外にも文字盤下部のMADE IN ENGLANDがGREAT BRITAINになっていたり、分針と時針の夜光塗料の塗り方が異なっているので、見分けることが出来ます。
値段も安いので最初は本当に購入を検討しましたが、やめておいて良かったです。
夏に差し掛かってくると汗で革ベルトの時計を使用するのが厳しくなってきます。
やはりこの時期はNATOタイプのベルトが似合う時計が気分です。
↓私が購入した17mmのナイロンベルトのリンクを貼っておきます。なかなか良きです。
遂に懐中時計にまで手を伸ばしてしまいました。
スミスでの懐中時計です。
と言いましてもデラックスやアストラルのようなハイエンドモデルではなく、低コストが売りのエンパイアのモデルです。とは言え文字盤に雰囲気あります。ヤレ感も素晴らしい。聞き忘れたけど60年代のモデルと推測。
エンパイアは高いモデルを買えない学生などのために提案したモデルでゆくゆくはデラックスやアストラルに繋がればとの思惑が当時はあったようです。実用面ではかなり大きな駆動音がしますし、時刻合わせも竜頭を押し込みながら回す必要があります。正に曲者です。笑
裏蓋はまっさら。
確か石(ルビー)は未使用とのことでオイルが切れると瞬く間に各部品が消耗してしまうそう。従って定期的にオイルを入れる必要があるそうです。ただ購入店ではオイル注入のみというメンテナンスは行っていないそうでオーバーホールするしかないと。
オイルだけ入れてくれる専門店を探すか、オーバーホール目安の5年経って今後をどうするのか(メンテするのか手放すか)考えるか。悩みどころです。
懐中時計と言えばチェーンが必須。ということで付けてもらいました。
付けるとやっぱサマになりますね。
ズボンのウォッチポケット(コインポケットとも言いますが、、、)に入れると、カッコいいです。実用性は悪いけど、雰囲気は出ますね。
お値段は29,900円。手の届きやすいモデルです。
SMITHS De Luxe
Chrome plated Dennison aquatite case
新しい腕時計がワードローブに加わりました。大好きなスミスです。
1953年に発売されたこのスミスデラックスは、デニソン社の防水・防塵のアクアタイトケースを採用。スミスデラックスでよく見るデザインですが、大きな違いはケースです。9Kでなくクロームメッキを採用しており、少しゴツい印象。ベルト幅もよくある16mmではなく、18mmです。
この文字盤はデュオトーンダイヤルと呼ぶそうですが、それの初代がこれです。
更に人類初のエベレスト登頂に成功したエドモンド・ヒラリーが、1953年のエベレスト初登頂の際、身に着けていた時計がこれと同じモデルです。ちゃんと壊れずに正確に動作していたことからその性能が認められたそうです。色々とレアなモデルのようです。
エベレストに持って行った頑丈な時計ですから、ケースは見た目にもシッカリしています。竜頭も通常のスミスよりも大型のものが使われていますが巻きやすいです、この大きさ。
裏蓋はスクリューバック。やはりスミスでは珍しいです。
よーく見るとAQUATITE(アクアタイト)の刻印が見えますね。
スミス3兄弟。左端がアストラル、右端がブルースチールのデラックス。
やっぱスミスは良いです。
ちなみに腕時計だけでなく、壁掛け時計もスミスに。
これは復刻品でクォーツ時計ですが、良い雰囲気。ちょっと小さいですけどね。
やっぱスミスは良いんです。
デラックス同士を頂いたポストカードの上で。
この時計は千葉にあるビッグベアーで購入。お値段は99,900円でした。
ネットショップ中心のお店ですがアポを取れば商品を見ることも出来ます。こちらはスミス専門でやられていますが、多分日本で唯一でしょうね。本当に貴重なショップです。
年末に購入したばかりですが、本当に気に入っています。
実は別にスミスで買ったモノがありますが、それはまた今度に。
ユンハンスのマックスビル。ベルトを新たに付け替えました。
純正ベルトは黒の牛革ベルトでしたが、すぐに万双のクロコベルトに付け替え、夏場はNATOのナイロンベルトというのが自分の中での定番となっていました。
数ヵ月前にこれと全く同じユンハンスをしている方を見かけたのですが、ベルトがメタルになっていて、それがとてもよく映り、純正のメタルバンドを購入です。
メッシュ状のかなり目の細かい作りで、僕はこういう方が好みです。
こういうベルトを”ミラネーゼ"というそうで、1950年代に流行ったみたいです。
メタルバンドに単連、3連、5連、7連、9連と種類があることを知りませんでした。まだまだ無知ですね。。。手持ちのヴィンテージ時計だとハミルトンが5連、オメガ・コンステレーションが7連でした。
このミラネーゼの特徴ですが、フィット感が良いことと長さの調節が容易であることが挙げられます。写真をよーく見てもらうと、ベルト上部の左右に溝があるのが分かると思います。ドライバーなど先の細いものが必要ですが、そこにバックルをズラすことで簡単に調節可能です。コマ詰めの必要がないのはありがたいですね。
時計への装着もバネ棒を付け替えて、取り付けるだけです。メタルバンドと言えば素人には取り付けづらそうなイメージがありますが、これはわりと手軽に扱えます。
正規代理店経由ですと、23,000円ほどしますが、並行輸入品を楽天市場から16,000円程で購入出来ました。ユンハンスは並行差別をしていますので、時計本体を購入する際は注意が要りますが、付属品なら問題なしです!