別にヤケになったわけではありませんが、また革靴です。
ただこれはちゃんとした理由があり購入していますので、ご安心ください。笑
スコッチグレインのシャインオアレイン。セミブローグのダークブラウンです。
同シリーズのキャップトゥは以前購入し、仕事で活躍しています。
これは革も色も全く同じで、ブローグタイプ。
以前、クラックが発生した仕事用スコッチグレインにヤスリをかけてみましたが、あんまり良い方向に転がず、クラックが悪化してしまいました。(前編と後編)
まだしばらくは履けそうですが、先が長くないので新しいもの購入しようということになりました。
キャップは親子穴ですが、それ以外は子穴だけというのが面白いですね。
インペリアル3というセミブローグも所有していますが、これはオデッサ2のデザインを踏襲しているようで独特のものになっています。
ソールはシャインオアレインなので、SGソールです。パラブーツのパラテックスソールの素晴らしきオマージュ。笑
いつも言っていますが、釘打ちは縫い目にお願いしたいなぁ。
キャップトゥのモデルとは木型が異なり、細いフォルムです。
スコッチは細い木型が多いですよね。
インソール。
サイズはキャップトゥと同じ24 1/2ですがEウィズと細いので結構タイトなサイジング。
「大」というのは大傷のことだと思います。そう、これは先日のスコッチグレインのガレージセールで購入しました。
2か所キズや難がある、B級品の扱いです。
まず左足のつま先のキズ。アップすればハッキリ見えますが、遠目で見れば目立ちません。
あとは右足のトップライン、履き口の補修跡です。
革が裂けてしまった為、革を被せて補修してあります。普段見えない所ですし、補修のない左足と並べてもよくわかりません。
定価30,240円ですが、16,200円と半額近い値下がりでしたので、手元に置くことにしました。こういう類のセールは2年半ほどしていなかったそうで、今まで恩恵を受けられませんでしたが、サイズがありラッキーでした。
新しいパラブーツが家にやってきました。
もう買わないと言い続けて何回。。。言い訳は止めておきます。
前から欲しいと言っていたアヴィニョンさんです。
シャンボードはカフェでしたので、色はマロンです。
リスレザーのマロンが欲しかったのです。
ヒールからアイレットへカウンターパーツが伸びています。このパターン、個人的に好みでして、Bontaの注文靴も似たようなパターンを採用しています。
ヒールの内側に継ぎがあるのが、面白いですね。ノルヴェイジャンのステッチはカジュアル感をより強調しますね。
ソールはGRIFF II(グリフ2)を採用。
パラブーツのゴムソールは種類が多いので、どういう基準でソールを選んでいるかが気になります。
お決まりのタグは、下から縫い付けています。パターンが違うのでシャンボードとは付け方が異なります。引っ張れば取れると言いますが、本当なのでしょうか?怖くてできません。
インソールの刻印は割としっかり入っています。僕のシャンボードは刻印が薄くもう解読できません。
シャンボードとの比較です。”アヴィニョンはシャンボードよりスーツに合わせやすい"とよく言いますが果たしてそうなのでしょうか?
実はアヴィニョンの方が幅が広くポッテリしています。並べてみるとシャンボードの方が細く見えませんか?
個人的にはポッテリ、タグの存在、白のノルベステッチ、Uチップであることを考えると、正直スーツにはどちらもNGだと思います。(普段スーツ着ないクセに。。。笑)ジャケパンなら良いんですがね。
サイズはシャンボードが6.5、アヴィニョンが6です。アヴィニョンの方が大きい木型ですが、シャンボードより足に合っている印象です。シャンボードは足に合わない為、色々とサイズ調整を施しています。
ブーツのセリニャン(サイズ6)とも並べてみました。かなり細身と感じていたセリニャンも実はそんなに幅が細くないことが分かります。ノーズを長く取っているので、そのせいでしょうね。並べてみると面白いです。
MAKERS
Cordovan Plane Boots
メイカーズのコードバン・レースアップブーツを買いました。
カラーはホーウィンの新色コードバン「バーボン」です。ウイスキーが廃版になり、その代替品として制作されているカラーで、メイカーズの場合、このカラーが購入できるのは武蔵小杉にあるBRYWB(ブライウブ)のみです。
BRYWBは古くからメイカーズの取り扱いがあるようで、限定色があるほどですから親密な関係なのでしょう。以前から気になっていたショップで先日、初めて訪問しましたがそこで出会ってしまいました。
このブーツは写真で見たことはありましたが、実物は写真よりも遥かに良く見えてしまい、、、後日来訪して購入という流れになってしまいました。
スリットウェルトを採用、ピッチの細かいウィールが入った「細目付け」がアクセントになっております。
スリットウェルトですがダブルウェルトではなく、カカトにはウェルトがありません。こういうのは珍しいかも。
カカトにウェルトがきていないので、かなりスッキリしたヒールカップです。
ソールにはメイカーズではお馴染みのオイルベンズレザーを採用。
チャッカにはラバーを貼りましたが、これはこのまま履こうかなっと考えています。
ちなみに木型はチャッカと同じ「BKS223」を使用。
履き口の内側はコードバンではないのはチャッカと同様。牛革かな。
CDVN-09はコードバンと色番号でしょうか。6 1/2はサイズを表しています。
タンはコードバンのアンラインド仕様になっています。
ブランドスタンプと刻印。ライニングにコットンを採用しているのもメイカーズの特徴。
コードバンのブーツにしては割とハイトなブーツで鳩目は7ホール、4フックの計11個。脱ぎ履きは少し大変かも。
ステッチは場所により糸の太さや縫いのピッチを変えて表情を出しています。
ダークコニャックのチャッカと並べてみました。
ラストとサイズ共に同じなんですが、チャッカの方がコバの出幅がある為に、全体的にだいぶ細く見えます。
丸コバの位置、ヒールの長さが左右で合っていません。笑
雰囲気だけでなく、作りもアメリカ靴っぽい所が出るように意識しているのか否か。
それは聞いてみないと分かりませんが、ちょっと勿体ないような気もします。
靴と同じバーボンコードバンを使用したチャーム付きです。写真撮り忘れましたがロー引きの丸紐も付属します。お値段は119,880円也。
正規のオールデンよりも少し安いくらいなので、難しい位置付けなブランドかもしれませんが、メイカーズは良いです。よくオールデンのパクリとか言われますが、60年代のアメリカヴィンテージシューズを範として靴作りをしているので誤解されているだけだと思います。オールデンのパクリは許さんって方は是非一度手に取ってみて下さい。
Florsheim Imperial Kenmoor "92604" (80s)
Size:71/2D
Black cashmere calf
ビスポークにまで手を出し、欲しい既成靴も数えるほどになりました。(まだあるのかよ。。。と聞こえてきそうですが。)
パラブーツのアヴィニョン(マロン)とフローシャイムのケンムールの2つです。
フローシャイムのマイサイズが見つかってしまいました。。。
本当はチェスナットのような茶色のシボ革が欲しかったのですが、US7~7.5だとまぁーサイズがない、ない、ない!値段も古靴とは言え15,990円と安く、汚れてはいましたが比較的状態も良さそうなので悩みに悩んで持って帰りました。どんどん靴が増えていく。。。
ロゴがカッコいい!
緑のステッチが特徴的。
店の人には70年代と言われましたが、製造番号と靴の仕様から1980年11月製造のようです。
右下の方に「KA」とあるのが製造時期で1桁目のアルファベットが製造月、2桁目が製造年の1の位を表しています。見方は製造月はA~Lを1~12月へ置き換え、製造年はA~Jを0~9年(1の位)に置き換えます。Aから数えてKが11番目で「11月」、年のAは最初なので0、つまり19×0年となります。Vクリートを打ち込んでいる位置やソックシートの形状で50~80年代のいずれかが判別でき、確認したところ80年代ということが分かりました。
左下の「92604」というのが型番?のようで玉数は結構多いようです。
アメリカの古靴と言えばやっぱりこの「ロングウィングチップ」
オールデンともアレンともまた違うこの雰囲気はフローシャイムならではだと思います。
素晴らしいヒールの重厚感。
左足にシミがありますが、インソックの状態は非常に良いです。
この時代ならではのオールレザー、Vクリート仕様。良く滑りそうです。笑
遂に念願のビスポークが完成したので大阪まで行って参りました!(こちらも参照→①、②)
前回の記事でチラッと触れましたが、踝のフィッティング調整の為、持ち帰りは出来ず配送となりましたが先日無事に我が家へ到着しました。
もう素晴らしいの一言です。
本当に良い革を使っています。ジワっとした輝きが何とも言えません!
フィッティングの際、ペンを使っての皺入れを行いました。
本来僕は自然な皺を好んでペンによる皺入れの儀式はしないのですが、何か考えのあってのことなんでしょうね。他のビスポーク工房はどうなのか気になります。
指示に従い片足2回に分けて皺を入れました。画像じゃ皺がどこかも分かりませんが、、、
つま先のパラレル。U字はライトアングルで縫ってもらいました。
ソールは半カラス仕様。カラスはダークブラウンでとお願いしたハズなんですがブラックでした。まぁカッコいいので良いか(^-^;)しかしこんな美しいレザーソールはなかなか見られませんよ。履くのがもったいない。
ヒールはアップチャージを支払いフィリップススペシャル(フルハンドはアップチャージなしだそうです。)をお願いしていましたが、サイズが合わずにダヴテイルになりました。ヒールもカラス仕立てで引き締まった印象でカッコいいです。ウィールも美しいです。
デザイン:U-TIP "Round Toe"
【スキンステッチ】甲:ライトアングル つま先:パラレル
素材 :【甲革】DU PUY =Light Brown Calf=
【底材】Joh.Rendenbach
製法 :Handsewn Welt(九分仕立て)
ソール :Half Mid Leather Sole
ヒール :Dove Tail(Double welt)
価格 :126,100円(木型・シューツリー込み)
スキンステッチのUチップと言うことでライトブラウンがステッチが良く映えるので勧めてもらいましたがこの色で大正解でした。
当初、明るい色味でしたので合わせにくいのではないかと不安もありましたがこれは杞憂でした。本当に良い色。ただ思っていたよりもトウが少し細い作り。もう少しポッテリしている方が好みなんですが、履けば慣れるでしょうか。
フィッティングは踝以外はほぼ完璧です。その踵も今は修正済みで問題は解消しております。足入れの際、「シュッ」と空気の抜ける心地良い音がして、職人氏も一足目としてはフィッティングはなかなか良いと言うことでした。
履いてみた印象ですが非常にアッパーもソールも非常に硬いです。ソールはハーフミッドソール(スペードソールとも言いますね。)です。馴染むまでは少し大変かもしれません。つま先にスチールを付けましたが最初はかなり削れるだろうとのことです。ソールはピカピカに磨いてあるため、良く滑りますが一度履いてしまえば問題ないでしょう。
ステッチにはオリジナルの要素を取り入れてみました。
カウンターパーツのステッチはトップライン下が2本、その下のカウンターパーツ部分は3本にしてもらいました。結構いい感じ!
羽根の付け根の閂(かんぬき)は手縫いで円を描くように縫ってもらいました。
また鳩目に沿って縫われたステッチと閂が交わる箇所では閂とは逆側へ撥ねるように縫ってもらいました。地味ではありますが、あまり見ない意匠。
と、ここまでは良かったんですが、カウンターパーツのパターンが依頼していたのとは若干異なっていました。全体のバランスを見て若干デザインを変更するとは聞いておりましたが何か理由があるのか。。。聞くのを忘れてしまいましたが、これもこれで良いと感じそのままに。
内鳩目。
踵はシームレス仕様です。立体的で美しいです!踵の収まりも良い感じ。
コバは角コバ、ヒールはダブルウェルトということでどっしりしています。フィリップススペシャルが合わないわけです。笑
カカトのアップ。3枚の革(インソックも入れれば4枚)が合わさっています。こりゃ硬いわけだ。
インソックのロゴは縦向きでした。受け取りの際は横向きだった気がしたのですが、、、
恐らく踝調整でインソック自体を交換したようです。
専用シューツリーです。持ち手が木ハンドルですが通常九分仕立てでは金具タイプとなるようです。僕はアップチャージで対応しました。木の方がカッコいいんでね。
このシューツリー、脱着が非常に大変です。しかしこれは木型に忠実に作られた証。ちょっとコツが要りますが慣れるしかないですね。
若干オーダーと異なる部分がありましたが、非常に良い靴が出来て満足しています。
Bontaは作業が丁寧で値段も良心的、とても良い工房なのですが良くも悪くもあっさりした対応のお店です。口頭のみで希望を伝えるよりかは下手でも良いので絵や希望を紙に書いて渡した方が良いと感じました。
とは言うもののこの値段でこれだけの靴を作る工房は少ないと思いますので、Bontaはやっぱりオススメです。