Doek(デュック)というスニーカータイプのスリッポン。
久留米絣という国の重要無形文化財にもなっている生地を使用しています。
色はエクリュ。よーく見ると小さい斑点?のようなモノもあり真っ白ではないですよ。長く履いてどのような変化があるか楽しみな生地です。
スニーカーですが木型が細いのでかなりスッキリしたシルエット。スニーカー=ポッテリというイメージでしたが、これは細身でカッコいいです。
インソールにはコルクシートが敷き詰められており、所有者の足型に沿って沈み込み、馴染んでいくようです。革靴の原理がスニーカーにもという感じですね。
サイズは25cm、革靴のサイズとほぼ変わらないです。スリッポンということもあり、かなりタイトなフィッティングで、薄いフットカバーでもパンパンです。しばらくは素足で履きます。どこまで馴染むかですね。
「ヴァルカナイズ製法」で作られたこのスニーカー。
あまりスニーカーには明るくないんですが、1800年代に開発された製法でアッパーとソールのゴムを特殊な窯に入れ圧着します。手作業が多く手間が掛かるため生産効率が悪いとのことですが、剥がれにくく、より丈夫に仕上がるそうです。スニーカーのグッドイヤー製法という所でしょうか。
太いテープでグルりと巻かれていて、サンダースのマッドガードのようです。
ソールはこんな感じ。
踵は継ぎ足しで修理できそうですが、オールソールは出来るものなのか。
ヴァルカナイズ製法のスニーカーでもオールソールできたという体験談を目にしたので技術的には可能のようです。
タンの裏にロゴやらサイズやら書いてあります。
写真では確認できませんが「MANUFACTURED BY MOONSTAR」とあり、ムーンスター製であることがわかります。福岡県の久留米で作られたMade in Japan。
何でムーンスターを名乗らないのかは不明。今度、店の人に聞いてみます。
リビエラのスリッポンと並べてみました、膨張色でもDoekの方がシャープなのがお分かり頂けると思います。
リビエラもかなり値上がりしましたが耐久性はイマイチ。もうボロボロです。
もう夏は終わってしまいましたが、今夏はだいぶ活躍してくれました。
来年もよろしくお願いします。