カメラを片手に

国立工芸館は金沢移転一周年記念展です

今朝は6.9℃とやや冷え込んだ奈良、
早朝から薄雲が掛かり柔らかな陽差しが降り注ぐ。
霞んだ春日奥山を見ながら、今日も小春日和の穏やかな日になりそう。
      10時、11.8℃、77%

11時頃、サンルームで太陽を浴びようと覗くと、扉の向こうの擁壁の上に、
ムクドリ大の一羽の鳥が止まっていた。黒くてよく判らないが慌ててカメラを
取ってきて撮ろうとするも、網戸越しの位置。
願いが届いたのか、左へ動きガラス越しの位置になり、シャッターを押せば
ピントが・・・。(慌て過ぎ)
       

また網戸越しの位置へと戻ってくれたが、やはり色が・・・ヒヨドリかな?
パソコンで見れば、青と茶色のツートンカラー かも?。
『イソヒヨドリ』オスが一番考えられる。
      

富山へ帰郷した折、金沢で一泊し念願の国立工芸館への話に
兼六園の向いにある石川県立美術館で企画展などを見ている最中に大雨に
見終われば雨も小雨で、念願の『国立工芸館』へ


「国立工芸館・NCM」は2020年10月25日に東京国立近代美術館工芸館から
金沢市に国立工芸館として移転オープンしている。
建物は、明治時代に建てられた旧陸軍第九師団司令部庁舎(1898年建造)と
旧陸軍金沢偕行社(1909年建造)を、県と市が移築・整備して活用された。
司令部庁舎は展示棟、金沢偕行社を管理棟として使用し、2つの建物の間に
は新たにガラス張りのエントランスが設けられている。
      

国立工芸館では、12月12日まで開催中の石川移転開館1周年記念展
「《十二の鷹》と明治の工芸ー万博出品時代から今日まで 変わりゆく姿
      

江戸期から明治へと社会構造が大きく変化し、時代に翻弄され厳しい状況を
いかように生き抜かれたかを工芸作品を通して見分し、さらに現代にも変化
し続ける工芸家たちの姿が垣間見れると。

マスク着用して入館すれば、体温測定と手指の消毒ののち、入館料500円が
石川県立美術館の半券を見せれば、100円割引の400円に。写真はほぼ可能
内部は近代的に改装されるが、窓や階段などはそのままに
 

 

一階「第一展示室」第一章 明治の工芸~時代を生き抜け 
武士階級という有力な後ろ盾を失った工芸家、生き残りの方法を模索する。
輸出に力を入れている。
      

駒井音次郎 『鉄地金銀象嵌人物図大飾皿』写真はないが素晴らしかった。
『古代文大花瓶』安藤重兵衛 明治時代
      

真葛焼「宮川香山」『鳩桜花図高浮彫花瓶』
      

『網代鶴蒔絵衣掛屏風』池田泰眞

二階へ階段で上がれば、左側に展示室3が・・・
第二章 鈴木長吉と≪十二の鷹≫重要文化財~新旧の技に挑め
日本古来の技法である色金の技術など新旧の技を駆使した明治の工芸家の
気概があふれ出てきます。

二階右側の展示室3では第三章 「熱量」のゆくえ~変わりゆく姿
明治期から昭和初期までは前へ表へと向かっていたその熱量の表れは、華美
な装飾や大きさだったが、現在では内面に込めた作家の表現へと変化へ。

『葆光彩磁牡丹文様花瓶』板谷波山

参考出品でバーナード・リーチ『蛸図大皿』
      

そして階段で二階に上がり直ぐの部屋には『松田権六の仕事場』が移築復元
され、人間国宝、漆芸家・松田権六(1896-1986)ゆかりの制作道具や関連
資料が展示され、記録映像も見ることができる。

生真面目な仕事ぶりがあのような素晴らしい作品を生み出している。
ミュージアムショップへ寄るも、欲しいものはない。
      

雨が止んでいる。隣の石川県立歴史博物館(いしかわ赤レンガミュージアム)
も行こうとするが・・・

もう足が午後3時なのでANAホリデイイン金沢スカイへチェックイン
変な天候、日本海が見えますね。


夕食まで、直ぐ傍の「近江市場」へ見学に。
もう仕舞いなのでしょう、人は少なく、カニは高い。
 

買う気のない観光客だと分かっているのか、声掛けもない。
40年も昔の近江市場と違い、大きな変化にがっかりですね。
午後6時予約『町屋懐石・六花』、大雨警報も出ていた雨の中
お祝い膳を美味しく頂き、気持ちの良い金沢の一夜を過ごしました。    


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