カメラを片手に

梶井基次郎の檸檬忌

「彼岸明け」の朝は曇り空、16℃台と生暖かい。
昨夜午後9時頃から小一時間ほど音を立てていた雨も深夜には止んでおり、
朝方東の春日奥山も徐々に雲が上がり姿が・・・
だがスッキリしないこの天候が明日迄続き、日曜日には雨との予報が・・・
早咲きの桜には花散らしの雨になるかも知れない。
     11時、19.3℃、71%

東をよく見れば、三笠温泉付近の若草山中腹や山頂下でサクラが咲きだす。
だが山頂横の第三重目の展望台のサクラはまだ咲いてないようだ。
                   若草山山頂👇標高342m


奈良の開花宣言は20日でしたが、この暖かさで一気に若草山まで見頃を迎え
るようですね。
ご近所のサクラも、天候が良ければ花見にもってこいなんですが・・・。

      

NHKラジオ深夜便・今日の誕生日の花はユリ科(キジカクシ科)「ムスカリ
原産地は南西アジアあるいは地中海沿岸地方の球根植物で、イラク北部にある
約6万年前のネアンデルタール人の遺跡から、埋葬時にムスカリの花を手向けたと考えられる痕跡が発見されており、人類最古の埋葬花と思われる。

ムスカリの特徴は青紫色の花穂と甘い香りですが、小さなブドウの房の様な
花穂から「ブドウヒアシンス」との別名で呼ばれる。

花言葉は、日本においては「夢にかける思い」「寛大な愛」「明るい未来」、逆に海外ではネガティブな「絶望」、「失望」、「失意」、「悲嘆」など

お彼岸も今日まで、今日は何の日といえば「檸檬忌」???
1932年の今日は、作家「梶井基次郎」の命日で、代表作『檸檬』から檸檬忌
青空文庫・新字仮名版の「檸檬」をすこし紹介します。
" ・・・その檸檬の色彩はガチャガチャした色の階調をひっそりと紡錘形の
 身体の中へ吸収してしまって、カーンと冴えかえっていた。私は埃ほこり
 っぽい丸善の中の空気が、その檸檬の周囲だけ変に緊張しているような気
 がした。私はしばらくそれを眺めていた。・・・・・

実質作家活動は7年ほどと短いが、Wikipediaによれば、
 ”感覚的なものと知的なものが融合した簡潔な描写と詩情豊かな澄明な文体
 で20篇余りの小品を残し、 文壇に認められてまもなく、31歳の若さで肺結
 核で没す。その作品は死後に評価を高めた。
 
三島由紀夫は「現代史としての小説」 で梶井基次郎を評している。
 ”いかなる天変地異が起こらうが、世界が滅びようが、現在ただ今の自分の
 感覚上の純粋体験だけを信じ、これを叙述するといふ行き方は、もしそれが
 梶井基次郎くらゐの詩的結晶を成就すれば、立派に現代小説の活路になり
 うる。"

現在の評価は、近代日本文学の古典のような位置を占めるとも。

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