カメラを片手に

石上神宮の書初めで思い出した「大祓式」

朝は1.0℃迄冷え込んだが日差したっぷりの奈良、気温は昼過ぎには9.3℃迄
上がり冬日和になりました。
      11時半、7.1℃、50%

第70回記念石上神宮奉納書初大会」が1月4日・5日に開催された。
お題は一年まで「とら」、二年「ひので」三年「とら年」四年「初まいり」
五年「石上の社」六年「社頭の雪」中一「神杉初光 」中二「神宮玉垣 」
中三「布留の初雪 」
高校生以上・漢字「梅花帯雪飛琴上 柳色和煙入酒中」章孝標(唐・詩人) 
           和漢朗詠集81 梅付紅梅2より
梅の花雪を帯びて琴上に飛び、柳の色は煙に和(くわ)して酒中(しゆちう)に入る

かな「石上ふるとも雨につつまめや妹に逢はむと言ひてしものを
           万葉集4巻 664 大伴像見(おおともかたみ
( 石上の布留というではないが いくら降りに降っても 雨になんか 閉じ込めら
れているものか。 あの子に逢いにいくよと言ってやってと

なお優秀作品は、1月7日(金)から1月23日(日)まで回廊に展示されていると。

さてこの『石上神宮』へ恒例の昨年末大晦日15時から「神庫祭」にと
『大祓式(おおはらえしき)』に伺っている。

大晦日、大鳥居に向かう参道には、昨年より多い屋台が並んでいた。
      

大鳥居を過ぎ、社務所前には大篝火の用意も万端、
白装束の方の付近で大祓式が行われます。

祓所は一段高くなり、白い石が敷き詰められ、さらに四隅に注連縄が張り廻
らされており、清浄な場所での大祓式、その準備も万端です。

15時前、神庫祭・大祓式・除夜祭へと引き続き行われ、神官がお出まし

右側の手水所で浄めます。COVID-19対策もばっちり。
      
楼門へと続く石段へ、右側通行になっている。

重要文化財の「楼門」1318年建立で「鐘楼門」だったと。

二重の正面に掲げてある木額の「萬古猶新(ばんこゆうしん)
明治・大正の元老として有名な山縣有朋の筆になる。
      

楼門をくぐりれば国宝の「拝殿」、その前でお参りを。
屋根の吹き替えがされ、屋根の上の銅葺も光っている。
1081年に宮中の神嘉殿を寄進されたと伝わり、鎌倉時代初期の建立で
拝殿として残る中で、一番古いものです。

上の写真の背後に「本殿」が建てられたのは大正二年のこと。
実は禁足地を伝承通り掘ると、御神体である神剣「韴霊(ふつのみたま)」や玉類
・剣・矛などが出土し、その跡に建てられている。

その際、「神庫(ほくら)」も禁足地内の南西の隅に移築された。
この神庫とは御神宝を収蔵する庫であると同時に神格の宿るところとされ、
毎年12月31日に「神庫祭」を斎行され、七支刀(しちしとう)や鉄盾(てつたて)など
の御神宝の御安泰を祈願されている。

コロナ禍での斎行で、一般の人は禁足地には入らず、外から拝礼した。
      

その後、大祓式の場へ移動して、日常生活の中で知らず知らずに犯した罪や
過ち心身の穢れを身代わりとなる人形(ひとがた)に託し、小さな箱の中に納めて
頂いた。その後「布留川」に流して祓い清める神事になる。(写真なし) 

木に登るニワトリとして知られるが、近年は小屋に入っているようです。

その後、恒例の屋台発祥の天理ラーメン、「彩華ラーメン 本店」へ。
満席で15分待ち初めての経験です。コロナ禍の影響なのでしょうね。
彩花ラーメンは、秘伝の自家製醤油ダレとニンニクが利いたスープに、多量の
白菜、豚肉、ニラ、ニンジン、などの具材を炒め入れ、唐辛子の本場中国四川
省より直輸入した「辣醤」により辛みをつけたオリジナルのラーメンです。
 

帰ればお酒も入り、「年越しそば」と「年越しうどん」を食べるのに・・・
何事もなく、無事一年を過ごせました。

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