曇り空で15.3℃と暖かな朝の奈良、時折青空も見えだしている。
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ズームすれば若草山の芝(一重目と二重目)が、陽に照らされ草緑色に光る。
夜明けとともに止んだ雨、名残のような雲が昇っていく。
右下の竹林が筍に栄養分を費やすため黄変しており「竹の秋」という。
『雲中や日は動きつつ竹の秋』 斎藤玄 (8時40分)
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10日に西の庭隅で細かな毛をもつ花茎がすっと伸び、控えめな花が咲き出し
たのは「ユキノシタ・雪の下」で、古来万能民間薬として用いられている。
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「ユキノシタ」は13日の今朝は完全に花が開いていた。
ユキノシタ科・属、日本では半日陰地に生育する常緑の多年草です。
別名は虎耳草、鴨脚草、鴨足草、金糸荷、イドクサ、コジソウ等
葉は丸みのあるハート型で、縁はギザギザしている。
『食細き男に咲ける鴨足草』田畑幸子
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花は5弁で、上の3枚に小さな濃紅色の斑点と、基部には濃黄色の斑点を持ち、
下の2枚は大きくて白色で細長い。
さらに中心にある黄色い花盤には1本の雌蕊、そこから花柱が2本伸びており、
その周りに雄蕊が10本からなる。
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山家集にて西行法師は
”ゆきのしたの うめかさねなる きぬのいろを やとのつまにも ぬはせてそみる”
「雪の下の 梅がさねなる 衣の色を やどのつまにも ぬはせてぞみる」
なお花言葉は「深い愛情」「博愛」「恋心」「切実な愛情」「好感」