カメラを片手に

豊国神社・方広寺の大鐘を見て京都駅へ

夜明け前、目が覚めれば微かな雨音、16℃だった気温も下がり始めており、
15℃以下と今日一日冷たい雨が降り続くようだ。
晩秋では「冷雨」とそっけなく呼ばれるが、季節的には少し早いようで、
一番合う言葉を探せば・・・
断続的に烈しく降っていることから、雨脚が弱く白く降る「白雨」と雨粒が
大きく強い雨「驟雨」を合わせた言葉「白驟雨はくしゅうう」が似合います。
霞んだ春日奥山の稜線も、お昼前には見えなくなってきた。
      7時、14.9℃、85%      

昨日の京都の続きです。

京都国立博物館の正門を出て、そのまままっすぐ帰るつもりが・・・
直ぐ北に出世開運の神として豊臣秀吉、「豊臣大明神」を祀る 「豊国神社
とよくにじんじゃ」に向かった。
      

鳥居を抜け、左側の手水舎、瓢箪の先から水が滴り落ちている。
      

進めば見事な「唐門」、西本願寺と大徳寺と並ぶ国宝の三唐門一つで、もとは
伏見城の遺構で二条城、南禅寺そして金地院から移設されている。

欄間や扉に施された彫刻や装飾具は絢爛豪華で、桃山文化を代表する建築物
      
  

その左前に秀吉さんの陶製像(太平洋戦争中)が京都市内を見られている。

秀吉は没後、東山阿弥陀ヶ峰(今は豊国神社飛び地)に葬られ、壮麗な豊国社に
祀られたが大坂夏の陣後、徳川家康の手で取壊された。 だが明治天皇の勅命
により、旧方広寺大仏殿跡に再興され、この社殿は再興時1880年のものです。
拝殿の向こう側が本殿です。丁度結婚式で三々九度が行われていた。


 右側に「大政所ねね」を祀る「貞照神社」もある

帰ろうとすると、お稲荷さんがあり、その向こうに大きな鐘楼が・・・
1614年豊臣秀頼が秀吉の追善のため作った鐘、実は徳川家が豊臣家の財力の
消耗が狙いだった。
カネの上部に東福寺の僧「清韓」が書いた銘文、家康の怒りをかった文字は
「国」と「君臣豊楽」
家康の文字を二分して呪詛を図り、豊臣家の幸福を記念するとして主張して
大坂冬の陣へ、そして豊臣家の滅亡へと繋がる策略であった
            西側から
高さ4.2m、直径2.8m、重さ82.7トン
大坂夏の陣で豊臣家滅亡の後、徳川家より呪いの鐘とされ、地面に置かれ
明治17年に寄進により鐘楼が立て直されるまで、野ざらし状態とされていた。
天井画も移築されており、元は伏見城に女性のトイレの天井画です。
まだまだ色鮮やかですね。
      東側から

話には聞いていた豊臣家滅亡を導いた梵鐘で、もうここは「方広寺」です。
本堂にお参りをさせて頂いた。


廃仏毀釈によりかなり土地が没収され、見所は少ない。
だが秀吉が造ろうとした大仏を秀頼が建立したが焼失し、4代目も昭和48年に
焼失している。
京の大仏様は、奈良の東大寺よりも大きな大仏殿(南北90m、東西55m、
高さ49m)の中に高さ19mの大仏様があったとされる。

その跡は、現在は「大仏殿跡公園」や豊国神社、京都国立博物館の敷地の一部
にまたがるそうで、公園へは豊国神社との間からの細い道から行けたようだ。
その遺跡などは公園の石や京都国立博物館の周りの石垣に残される。

それで博物館の南西隅の派出所の名前が「大仏前交番」となっていたのです。

下調べをせず来てしまい、早々に帰れば、悔いが残ります。
JR京都駅方面へ西に歩けば、鳥居から公園を過ぎ70m程で「耳塚(鼻塚)」
の丸い墓が囲いに囲まれています。
豊臣秀吉の朝鮮出兵、1592年~1598年の「文禄・慶長の役」で戦功の証として討取った約20000人もの朝鮮・明国兵の耳や鼻を削ぎ持ち帰ったものを葬った塚で、慶長2年9月28日に大法要が行われ、江戸初期に五輪塔が建てられた。
      

又豊国神社の南東隅には「馬塚」があると記されていた。
西へ歩けば川端通りにぶつかり、和菓子屋「甘春堂 本店」がある。
「正面橋」でこの辺りは六条河原、幾多の武将やキリシタンが処刑された所、
今は鳥が舞う。

遠くには比叡山が・・・

そのまま西へむかえば、高瀬川を渡る。
      

さらに西へ向かえば、渉成園 (枳殻邸)の塀にぶつかるが、入り口は反対側。
500円出せば、疎水を引いた池泉式庭園などを鑑賞できるのだが、スキップ。
そのまま進み、東本願寺のお堂などが目に・・・大きいですね。

一旦、東本願寺さんを拝観しようとしたが、人の数が多く、危険性除去のため
京都駅へむかえば、正面に京都タワーと京都駅ビルが見えた。
      

人出がかなり戻ってきており、こわーいのでさっさと近鉄線へ急いだ。
全国的に今日から規制が全面解除、リバウンドが怖いですね。

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