カメラを片手に

月ヶ瀬「真福寺」の梅と奈良晒作品展の紹介

今朝は1.8℃と冷え込み、寒気の南下で天候は時雨模様、
晴れてほしいのに。
8時

今日は二人目の孫の小学校卒業式、ちらりと見に行こうと思い普段着で伺うと
次から次へ着飾った親御様たちが・・・受付を済ませ、校舎内へ消えてゆく。
正門を撮り”おめでとう”と呟き、爺は退散した。

連れ合いの稽古に来られた方が
”昨日卒業式でご近所の4人の女の子たちが「袴姿」なの”
高校生と聞くと・・・なんと小学生だった。
”華美にならないようにと通知がでていたのに”と付け加えられていた。
大阪市は今も標準服、いわゆる制服だからそのようなことはないよと。
同じようにしないと”いじめられる”のかなー、嫌な日本人になりつつある。
このような風潮になれば、制服に戻るかもしれませんね。

さて「月ヶ瀬」の散策もこれで終りに。石段を登り

月ヶ瀬の梅林を一望できる高い所にある高野山真言宗 尾勝山「真福寺」
治承2年(1178年)に創立したと伝えられ、御本尊は地蔵菩薩さま。
境内の梅、花が盛りと咲き、








難を逃れられた姫若様が御礼にと、境内に初めて植えられた梅の木(姫若の梅)
梅の実から「烏梅」の製法を教えたのが、月ヶ瀬梅渓の始まりとされましたね。


五月川を望むと・・・梅の花と菜の花の競演が




そして彼岸桜の蕾も膨らみ、もう少しすれば同時に見られるかも。
 

彼岸桜だけに、21日の「春分の日」かな。
近くの「ロマントピア月ヶ瀬」では22日23日『奈良晒・春の作品展』、
奈良県指定伝統的工芸品で、正倉院文様などを染めたのれんやテーブルクロス等?
特別展示は初代斎王の「大来皇女(おおくのひめみこ)」の古代衣装、
そして当日受付の糸作りや機織り体験もできます。


これは月ヶ瀬を貧しさから抜け出せた物産で、初夏からの「烏梅」、秋冬の手仕事
この『奈良晒・ならざらし』になり、麻皮(青苧)を紡いで糸にし、手織りした
麻布(生平)を真白く晒したもので、主に武士の裃や僧侶の法衣として用いられた。
千利休の言葉に「茶巾は白くて新しいものがよい」から茶巾にも。

奈良町では蚊帳(かや)や「ふきん」等のお店に寄って頂ければ。

さて梅見には3つの時期がありますが、歌を紹介しながら
   『みのむしの さゆゆる梢 梅かたし』   松瀬 青々 
   『梅寒し 夕とどろきの 月瀬川』     鈴鹿 野風呂

「探梅・たんばい」、ところどころに咲き始めたのを探し歩くこと  
   『雪の降る夜の鶯は 梅の花咲く夢を見る』 野口 雨情
 
「賞梅・しょうばい」、満開を楽しむ
  『我宿の梅の盛りを よそにして 訪ねてぞ来し 月ヶ瀬の里』谷崎潤一郎  
  『山里は万歳遅し梅の花』   松尾 芭蕉

「送梅・そうばい」、伸びた梢に咲き昇る花を名残惜しむ
   
もうすでに月ヶ瀬の梅も満開を過ぎ、送梅で名残を愉しまれるのも一興かな。

月ヶ瀬の『雪・月・花』は「春の淡雪、春の月、春魁けの梅」とされ
戻り寒波が来ていますので、もしかしたら春の淡雪が・・・

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