曇り空の朝、最低気温は14.7℃と暖かく、最高気温は19.9℃止まりで、昼前には雨が降り出した奈良です。
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1974年のこの日、超電導特性「マイスナー効果」を発見したドイツの物理学者
「フリッツ・ヴァルター・マイスナー」(Fritz Walther Meißner) 、91歳で没し
没後50年になります。
マイスナー効果は「マイスナー・オクセンフェルト効果」や「完全反磁性」とも呼ばれ、”物体が超伝導になっているとき、磁場はその物質中に侵入できなくなる”現象をいう。
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よく磁石が浮いている様子がでてきますが誤りです。
これはマイスナー効果による磁力の反発力に加え、主に化合物からなる超伝導
体(第二種超伝導体)において起こるピン止め効果で「超伝導体の上部に固定
される磁石」を見せられているのです。
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応用例として
・磁気浮上(マグレブ)列車:マイスナー効果により、超伝導体が磁力を排除
し、摩擦のない浮上走行が可能です。
*厳密な意味では超電導リニアは超電導電磁石による浮上になる
・高感度センサー:マイスナー効果を利用して、微小な磁場変化を高精度で
測定するセンサーが開発されています。
・医療機器:MRI(磁気共鳴画像装置)などの医療機器も。
午前4時前に目が覚めれば、「NHKラジオ深夜便」は「人ありて、街は生き」
奈良局・森田洋平アナが『29歳、令和の時代に古代を掘る』としてのインタ
ビューされたのは奈良市埋蔵文化財調査センター・技術員「柴原聡一郎」。
放送後に経歴を調べれば、東京大学文3、大学院博士課程、佐紀古墳群の航空
レーザ測量にも携わっておられた。
何故考古学に興味を持たれたかというと、歴史はそれほど興味はないが、現地
で発掘をしたいと思いからで、奈良市文化財調査センターの方に直談判を繰り
返し、最後の打ち上げの酒の場でやっとOKももらったと話されており、また
富雄丸山古墳・造り出し粘土槨到達、後に判明する蛇行剣と鼉龍文盾形銅鏡の
部分、休憩時に自腹で買った小さな金属探知機を用いれば、鉄と銅の反応
が出たと上の方にお話されれば、安いからなーと言われたと自嘲気味なお話。
だが現実には参考になり、剣と銅鏡が出てきましたね。
失われた4世紀の日本、埋める古墳の一つになるかも知れないと。
さらに印象的だったのは、考古学というのは現代社会を反映する学問だと
発掘者の考え方による解釈で、右にも左にもなるとお話しされていた。
👇富雄丸山古墳(第二阪奈道路南側の小さな森)奈良市埋蔵文化財C
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実は先日富雄南公民館で「もっと知りたい!富雄丸山古墳」と題して
奈良市埋蔵文化財調査センター・前所長「鏑方正樹」さんの講演があった。
今年退職されたばかりで、富雄丸山古墳発掘の責任者を務められていた。
平成29年の航空レーザによる古墳の3次元測量調査で直径110m前後の3段築成
の円墳と推量、その後の再測量で径109m、高さ14.6m、祭祀施設の造り出し
部は3段と判明し、埼玉の丸墓山古墳(直径105m)を上回り国内最大の円墳に。
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上部のように一部を残し全体が判るよう、粘土槨が剥がされていく。
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コウヤマキの仕切り板で3つに分かれ、主室には遺体はなく頭部部に水銀朱、足元に堅櫛9点、副室からは青銅鏡3面が出土した。
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さらに鼉龍文銅鏡が見つかり、鼉龍文を調べれば・・・
上下に一つずつ獣と龍が一体となる鼉龍文、その変遷では中に当たった。
新山古墳→佐味田宝塚古墳→富雄丸山古墳(真ん中ぐらい)
→沖の島(福岡)→身隠古墳→土師七つ塚古墳
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続いて蛇行剣237㎝が出土し、一年後片面がクリーニングされた折の公開時
朝日新聞より
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抜身は237㎝ 鞘装着285㎝石突と根付が不明で例がない
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把縁突起と楔形把頭の出現で、それぞれ剣と刀へ分化。茶すり山古墳との比較
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他の蛇行剣との比較、富雄丸山古墳は異例の大きさですね
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世界の長剣ランキングでは4位にランクされている。
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蛇行剣と七支刀との類似点、
日本では90例あり、でかくて古いことから最初の蛇行剣ではないかと。
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富雄丸山古墳は失われた4世紀を埋める古墳ではないでしょうか。
緊迫した東アジア情勢を鑑みて、軍事組織を作り活躍したのではないかと。
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今後、さらなる発掘により解明されるかもしれない。